[聖なる旅]


聖なる旅 



2006 初日の出 編



2006.1.1
                          

 1月 1日
 12月31日
 今年最後の新月祀り(12:12)は、柾至と二人でした。大きく成長させてくれた一年に感謝し、新しい年に向けての誓いを立てた。奥出雲の年越し蕎麦を食べて、父と三人で出発。(行ってきま〜す♪)
 参加したツアーは8台出ているそうで(!)、私たちのバスは4号車になっていた。2階建て仕様になっていて、足元もゆったりスペースがあるデラックスタイプ。映りの良いテレビで、紅白を見せてくれていた。 おかげで移動の時間も退屈することがなく、楽しみながら過ごせた。(久し振りに観たぞ〜。^^)・・・柾至の好きなDefTechの宇宙を表した映像に、ちょっと感動。

 11時過ぎに、臼杵石仏に到着。今年はどこで過ごそうかと思いながら、ツアーのチラシを眺めていた。初日の出が見れる場所というのは限られてくるので、例年同じ様なツアーが出ているのだが、どうせならまだ行ったことがない場所が良いなと思っていた。その中で、目に止まったのがこのツアー。すると、出て来ましたバッチリとキーワードが! 

 平安から鎌倉時代にかけて彫られたと言われている臼杵の石仏は、阿蘇溶結凝灰岩という軟質の石で出来ており、千年の風雨に堪え、ひたむきな信仰の証を今もなお残している。59体ある磨崖仏の中で、多くの人に親しまれてシンボルとなっているのが大日如来像・・・大日如来!? 黒髪山の麓に鎮座されていた大日如来様にご挨拶した後、ギャラリーでも大日如来の話題が出ていた。 草場さんが大日如来を手掛けているところだそうで、その時に大日如来は柾至の干支の守り本尊だということもわかった。
 私が最初に意識したのは、数年前に高知セミナーの帰りに、宗像の神輿神社に立ち寄ったときのこと。偶然にも(必然的に)、そのすぐ隣にひっそりと隠れるように鎮座されている仏像を見つけた。その中で、私が強く引き寄せられたのが大日如来の像だった。(当時のレポート
 このツアーでは、その臼杵石仏の年越し火祭りを訪れることになっていたのだ。ここだ、ここに決定! そして申し込みをした後、ローカル番組で偶然に(また必然的に^^)、臼杵石仏が紹介されているのを目にすることになり、やっぱり間違いなかったと確信することに。(呼ばれている時は、インスピレーションと共に、必ず示しが来るのです。)

 境内に入ったところで、ポツンポツンと雨しずくが落ちてきた。(天からの合図です。^^) 午後11時30分を過ぎたところで、参道に約600本の松明が燈され、石仏前では篝火が焚かれ、年越し火祭りが始まった。一帯が幽玄の世界へ・・・。


 松明の参道を登って行くと、最初に現れるのがホキ石仏第二群。九品の(九通りの印相をされた)阿弥陀像と阿弥陀三尊像。続いて、第一群の地蔵十王像と如来三尊像。露出した崖や移動が出来ない石(自然の岩壁)に刻まれている。木彫りと思えるぐらいの見事な造り。誰がいつ、何のために彫ったのか、さまざまな説があって定かではないという。当時の人々の厚い信仰心が伝わってくるようだった。お線香とロウソクを灯し、祈りと共に光を送らせて頂いた。


 ここで、気分が良くないという父。見ると頭から脂汗を掻いている。参道に入った時点で、急に気分が悪くなってきたという。持っていたHWを飲ませて、スプレーをシュッシュッ。少し落ち着いてきたものの、先に下に降りることになった。父の分も二人で参拝することにして、除夜の鐘が響き渡る中で、私達は先に進んだ。
 石段を登ったところにある山王山石仏群には、両脇に薬師如来と阿弥陀如来を従えた山王山中尊(釈迦)。丸く優しい感じの童顔で、何とも可愛いらしい。(^^) 
 その先に鳥居が見えたので、急な坂になっていたが登ってみることにした。日吉社という社殿があり御挨拶。反対側の石段から降りて戻り、最後の古園石仏群へ。
 
 お〜っ、これが! 石仏群の中で最も優れ、臼杵磨崖仏のシンボルとなっている大日如来像。頭部の姿で親しまれていたのを、長い歳月をかけて本来の姿に復元され、その翌年に国宝に指定されている。 私達が大日如来様の前に立った時、周囲から「明けましておめでとう〜」の声が! あらっ、もしかして・・・そう、ここで新年が明けたのです! まあ、何というタイミングかしら。
 どうやら、ここに辿り着くまでも、完全な流れの中で動いていたようです。父と別れた後は、急な坂道や石段が続いたので、父にはきつかったかもしれないし、必然的に二人のペースになったことで、この時間にピッタリ到着することになっていた。ちゃんと、それぞれのことを考えてくれていたのですね。その完璧さには、いつもながら脱帽です。(^^) 
 
 大日如来の考え方は、古代インドで発生している。それによると、宇宙の森羅万象がすべて大日如来の徳を顕わしたものであり、釈迦、観音、諸仏菩薩も根本は大日如来であるとされ、ヴィルシャナ「光り輝き、遍く照らす」の意味を表しているという。石仏の大日如来様は、慈悲深い目で私たちを迎えてくれていた。 この素晴らしい時に呼んでくださり、本当にありがとうございました。
 柾至も何かを感じていたようで、大日如来様の前では、いつも以上に時間をかけて祈っていた。(ペルーから帰って以来、毎朝祈るようになったイエス様への祈りを、新年の祝福として一緒に唱えていたそうです。^^) 私も感謝を伝えると共に、大日如来様のように、この世を光り輝かせるお手伝いをさせて頂きたいと祈りました☆
 

 午前0時を周ったと同時に、和太鼓の音が聴こえていた。鬼の面をつけた臼杵いかづち会の方達が、境内の入り口で演奏し、父もエネルギーの浄化と共に大祓いが出来たようで良かった。この日この時に、この場に降りていたエネルギーは凄いものがあった。こうして降り注いでいるエネルギーも、それぞれの状態によって(どれだけ開かれているかなどによって)、受け取れるものが異なってくる。ここでもう一つ思い出したのは、父にプレゼントしていたSTSのブレスレットが切れていたので、代わりに数日前に私が使っていたネックレスを渡していたこと。受け取るエネルギーもバージョンアップして、父も次の段階への浄化が起こっていたようです。この後、大日如来様のエネルギーは、私の中でもっと受け取りやすいように変換して、遠隔ヒーリングを使って送っておきました。(この方法だと、その人に合わせて、必要なエネルギーを送ることが出来ます。パワフルなエネルギーの場合は、ダイレクトに受け取ると消化仕切れないことがあるので。^^)

 境内では、甘酒と樽酒も振舞われていた。そこで、もう一つのおまけ。参拝から降りてきたところで、小さなお店が目に付いて覗いてみたら、番組で紹介されていたお店だった。古代米の黒米ソフトと、ごへい餅がおいしくて有名だと紹介されていたものの、時間的にも空いていないだろうと思い、場所までは見ていなかったのでした。御主人は、「一度食べたら、また食べたくなるよ〜。」と、テレビの通りに快活なしゃべりで面白い上に、「そうだ、これも渡しておこうかな。」と、プリントした物も一緒に手渡してくれた。そこには、古代米の説明と、般若心経の意訳が書かれていた。これは、御主人が奈良の唐招提寺と薬師寺で頂いてきたもので、ご縁のある人に差し上げているのだそうです。般若心経はその昔(20年ほど前)、意味がわからぬままに毎朝毎晩唱えていたことがあった。(ある時期まで)

 ・・・これぞ大なる 神の真言で これ大いなる 悟りの真言で 
   これこの上なく すばらしき真言で これに比ぶるもののなき真言であって
   よく一切の 苦悩を除き 真実にして 微塵の偽りもなし・・・

 改めて、ここで意味を確認させて頂き、大日如来様や観音様を始め、ずっと導いてくれていた高次の存在たちに感謝したのでした☆ (さらにわかりやすく解説した現代語訳を見つけましたので、こちらのコーナーで紹介しておきます。)

 バスに乗り込んだところで、柾至が帽子を落としたことに気付いた。出発まで10分ぐらいあったので、戻って探しに行った。ダッシュで駆け上って一回りしてきたけれど、見つからなかったそうだ。 いつどこで落としたか、全く気付かなかったとのこと。私は落としたと聞いた時点で、出て来ないかもと思っていた。(その帽子は、ペルーで買ったもの。) 去年私もペルーで突然帽子が消えてなくなったことがあったので。(^^) 呼び戻されて、再び一人で周ることになったし(しかも全速力。^^)、如来様への置き土産として持って行ってもらえたようですから、何よりです。v(^^)v

 午前2時頃に到着。そのまま時間になるまで、バスの中で一休み。5時半頃、近くにある暁嵐神社へ初詣。外に出ると、地面が濡れて水溜りがいっぱい。全然気付いてなかったけど、この間にかなりの雨が降っていたようです。空を見上げると、きれいな星空。お空もきれいに浄化してくれたのね。
 夜明け前のまだ暗い中で、今年最初のお参りを済ませ、再びバスの中で少し時間を過ごしてから、初日の出を迎える豊後二見ヶ浦へ。

 堤防沿いには、すでにたくさんの人達が待機していた。ライトアップされた二見ヶ浦の夫婦岩も、神秘的で素敵♪ 糸島の夫婦岩よりも、一回りも二回りも大きくて迫力がある。甘酒を飲みながら、日の出を待った。空が明るくなり、例によって鳥たちが空を旋回し始めた。そろそろ予定の時間になったものの、雲がかかっているからか、まだ姿を現さない。ポツンポツンと雨のしずくが落ち始めた。(!) 待ちくたびれた人たちが諦めて帰り始めている。集合時間があるので、私たちのバスガイドさんも、駐車場に戻っていった。時間が気になりつつも、私たちはギリギリまで待ってみることにした。

 ・・・すると、やっぱり出てきてくれました! 歓声と拍手が響く中で、雲の上から太陽が昇り始めた。何て鮮やかな光! 真っ赤に輝いている。力強くて美しい・・・。第三の目から光の通路を通って、奥にまでぐんぐん入ってくる感じがする。
 この間わずか数分で、太陽は再び雲の中に隠れて行った。目に焼きつくぐらい鮮やかで美しく、パワフルな光を放った日の出だった。

 初日の出のご来光は一年に一度。ここでは、夫婦岩の間から昇る日の出を観ることに意味があったのだが、それも叶った。この数年間は、続けてご来光を眺めることが出来ている。何て有り難いことでしょう。太陽神、ありがとうございます。その御心を大切に、今年も聖なる光の道を、多くのファミリーと共に歩んで行きたいと思います。この光が、そのファミリー達の元へと届きますように・・・☆


 バスに乗った時には、雲の上からゴールド色に輝いた太陽が姿を現した。海に光の道が出来ている。その海を眺めながら、お土産屋さんでしばしのお茶タイム。その後で向かった朝食の場所は、何と石仏の前だった。また戻ってきちゃいました。(^^) レストランには、大日如来様のアップの写真もあり。朝の清々しい空気に包まれた中で、再び御挨拶出来てうれしいな♪ (昨夜は、ありがとうございました。)  おいしいお雑煮定食を頂いて出発。 空には、青空が広がっていた。


 1時間ぐらいして、別府の杉乃井ホテルに到着。ここも数年前に三人で来たことがある。この間にリニューアルした大展望露天風呂の‘棚湯‘が人気になっている。スギノイパレス内の施設もバージョンアップしていて、浴場の設備が整っていて快適。 棚湯は、その名の通りに段状(五段)になっていて、別府湾を一望できるようになっている。 広がる青空の下に、暖かい日差しが降り注いで気持ち良〜い♪ この圧倒的な開放感は最高。 正面に飛行機雲が見え、ふと空を見上げると、真上にも一直線の大きな飛行機雲が走っていた・・・。

 ステージのある休憩場所へ行くと、二人も初湯を満喫した様子でリラックスしていた。 おせち風の昼食を頂いて、パレス内を散策。その後で中国雑技団ショーの鑑賞タイム。
 真っ白な獅子舞から始まった。観覧席を回って、子供たちの頭を次々にパクリ。中国の獅子は可愛いので、子供達も喜んでいた。 続いて、天女のような井出達をした美しい女性が登場。これも草場さんの作品から続いている‘飛天‘を連想させ、優雅で美しい舞にウットリ。そして、少女達の雑技ショーへ。15歳前後と思われる美少女達が、ミス一つない高度で完璧な技を、次々に繰り広げていて、息をつく暇もないくらい。 少女達は可愛さの中に大人っぽいところもあり、その華麗な技に目が釘付け状態。(同じ人間とは思えない。^^) さっきの天女の美しいお姉さんは、歌を披露。歌の上手さもさることながら、そのお姉さんの色白でキメ細かい肌、しっとりとした大人の雰囲気に品のある美しさには、同じ女性としても見惚れてしまうほど。(おじさま連中も拍手喝采。笑) まさにアジアンビューティ!って感じで、アジアの女性として、私たち日本人女性も見習いたいところ。(^^)  ここでは4時間半ぐらい、の〜んびり寛ぎながら楽しんでいた。


 最後に、お土産屋さんによって帰路へ。昨日から今日にかけては風もなく暖かかったので、外で過ごしていても寒さを感じることがなかった。(ありがとうございます。^^) ツアーというと、大抵は慌しくなりがちだけど、今回は贅沢なくらいにゆったり。それに、今回は行きも帰りも全く渋滞に合わず、予定よりかなり早めに帰ることが出来た。それでいて充実した時間を過ごせたので、かなり満足♪ これからは、この流れなのでしょうね。 気持ちに余裕とゆとりを持っていると、内なる声も耳に入りやすく、流れにも乗りやすいので、居るべき場所に居るべき時にいて、やるべきこともちゃんと出来ている。 このペースを意識しておきま〜す。(^^)

 それともう一つ最後にプレゼントも。初日の出を観た後に寄ったお店から、参加者の方たち全員に豊後二見ヶ浦のお守りを頂いたのです。 ここの夫婦岩の大注連縄は、長さ65m 直径最大75m、重さ2トンとして、ギネスブックに登載されていたこともあり、日本一の大注連縄として有名だった。一年間風雪に耐え、雄岩と雌岩を固く繋ぐ事から「切れず、落ちず、強く結ぶ」縁起物と言われ、年に一回行われる結び換えの行事には、たくさんの人が集まっているとのこと。頂いたお守りの中には、その大注連縄の焼却灰が封入されていて、袋には夫婦岩の間に浮かぶ初日の出の写真付き。(すごくパワフルな写真です) 去年差し上げた当時独身だった40歳の女性は、その後すぐにご縁が出来て結ばれ、お腹に子供まで授かったそうです。(早い!・・・でも有り得ますね。経験者は語る。笑) 初詣では何も手にしてなかったので、何よりでした。今年は、この場所で観る意味があったのでしょうね。(ちょうど大注連縄の上から昇るように観えていたし。^^)
 何から何まで、いつもありがとうございます。私も今年は、頂いたご縁をもっともっと大切にして、強く結んで行きたいと思います。そして、受け取ったエネルギーを、周りの人とも分かち合って行きますね。 素晴らしい年明けを、ありがとうございました☆