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聖なる旅 



エジプト 2008 編



2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月25日(前編)
 今日は、ルクソールの西岸を周る。神々が眠る地、あの御方が待っている王家の谷へ。(ドキドキ) 

 街を離れると、次第に田園風景の中へ。椰子の木や田畑の緑、のんびり歩いている牛さんにロバさんと、どことなくバリ島の田舎に似ている。 車内では、ゆったりしたメロディの唄が流れて、平和で落ち着いた気分に。 また、これまでとは違っている。・・・

 40分ほどで到着。谷の中に足を踏み入れたところで、またガラっと変わる。シャトルトレインで、入り口まで移動すると、その先はまるでインディージョーンズの世界。(^^) 岩山の中心は、ピラミッド型になっている。この王家の谷全体が、大自然が作ったピラミッドのように思えた。その広い広い内部に入っているのだ。(!)


 今日も快晴で、すでに陽射しが強い。太陽神もニッコリと、パワフルに輝いている。 まずは、一番奥にあるお墓に連れて行かれた。切り立つ岩壁の中に現れたのは、トトメス三世(KV34)のお墓だ。イシスの子であり、エジプトのナポレオンとも呼ばれた18王朝のファラオ。
 入る前に、ガイドさんの説明とマップで、内部の様子と見所をチェック。急な階段を、てくてくと上って行く。(ふ〜っ) ひと息ついて汗を拭い、列に並んで入場。チケット切りのおじさんが、チップと交換にダンボールの切れ端を渡している。何かと思ったら、うちわの代わりだったみたい。(^^) ピラミッド同様に、内部は蒸し暑くなっていた。


 周囲の壁画は、線描画で描かれていて独特で面白い。その突き当たりに、石棺のある玄室が出てくる。この部屋の壁画には、冥界の書が書かれている。(日没から翌日の日出まで、夜の12時間の太陽神ラーの運行を題材とし、太陽神ラーが闇の支配者大蛇アポピスなどの敵を打ち破り、東の空に再生復活するまでのできごとが書かれた書) 柱には、聖なる樹から乳を飲む王の絵も。(かわいい♪)
 懐中電灯で、お墓の中を照らしてみる。手が上に伸びているような絵が見えた。棺には、神の目! この目は、スワヤンブナートのブッダの目とそっくり。(ドキッ) しかも、この日は、そのブッダの目が描かれたバッグを持っていた。(!) そのバッグは、ネパールのチベット村で買ったもので、この日に初めて使った。・・・このためだったのね。(まあまあ)
 その目に手を乗せて、エネルギー交換と祈り。私の目も、全ての真実を見通す目として活かせるように。


 次のお墓は、ラムセス三世(KV11)。奥行きも広く、室内もゆったりとしている。壁画は色鮮やかで美しく、保存状態がかなり良い。ホルス神たちにエスコートされるラムセス三世や、太陽のディスクを載せたコブラの絵なども。


 そして、ツタンカーメンのお墓(KV62)へ。 偶然(!?)にも、私たちが去年の RAINBOW TOUR を終えた日(11月4日)から、公開されていた。 お墓が発見されたのも、その11月4日。(1922年)

 <経緯として>

 ” 当時全く名前が知られていなかったツタンカーメンの存在を信じたイギリス人、ハワード・カーターがカーナボン卿の出資で発掘調査を開始。しかし、当初5年間は全く発見がなかった。事業に失敗し、資金が不足してきたカーナボン卿は出資をやめることを申し出るが、カーターの熱意に折れ1シーズンだけ契約を延長することとなった。最後のチャンスとなった発掘で、カーターは今まで掘られた事がなかったラムセス6世の墓の人夫小屋の跡を発掘を開始。
 1922年、11月4日、発掘地点に地下へ続く階段が発見された。この時点で発掘を中断、カーナボン卿を呼び寄せる。そして到着後、再発掘。ツタンカーメンの名前がある封鎖扉を発見した。その扉を壊し、中へ進むと、ほぼ未盗掘の素晴らしい宝物が現れた。 
 狭い墓にびっしりと収められた宝物は、ツタンカーメンが使った身の回りの物ほぼ全てが収められたと思われ、黄金の棺から、下着まである。これら2000点にも及ぶ遺物は整理・分類に10年を要することになった。ほぼ全ての宝物は現在カイロ考古学博物館の2Fのほとんどのスペースを使って展示されている。”


 階段を下りると、すぐに小さな前室があり、ガラスケースの中にツタンカーメンのミイラが。(!) いきなり出てきたので、一瞬どうしようかと思った。(笑) わ〜、とうとうご対面の時が来ちゃった。逸る気持ちを抑えつつ、みんなの後ろから覗くように見てみた。この御方がツタンカーメン・・・。
 ミイラとしては、黄金博物館で他のファラオたちと対面していたので、慣れてはいたけれど。それがツタンカーメンとなると、特別な思いも加わってくる。 この旅は、ツタンカーメンに導かれた旅でもあったから。

 エジプトに呼ばれていると感じて、行くことを決めた頃に、「数霊」の深田さんのセミナーに参加することになった。そこで、ツタンカーメンがこの時期に目覚めて、再立しようとしていることを聞き、その意味を知った時は、鳥肌が立ちそうにもなった。

 ” 3300年前、父アキナトンによる宗教的思想改革を行いに、この世にやってきた。黄金の玉し霊を持つシリウスの使者として。
 「はじめに内なる神ありき」  外の神を誰か一柱選んで唯一神とするのではなく、すべての人々が宇宙の根元、それを創造主としようが渦の中心のエネルギーと捉えようがかまわないのだが、そことダイレクトにつながっていることを知る。それが「光である玉し霊=内なる神」に目を向けること。・・・ 内なる神の開眼こそがミタマ開きであり、自身の岩戸開き。 
 外の神はそれからでいい。 絶大なる力を有するであろう外側の神々との触れ合いも、ツタンカーメン的第一神内側信仰が抜けていると、ただ頼るだけの信仰になる。外と内が一体とならないので生活にも作用してこない。それに、玉し霊の成長が伴わない。・・・
 オベリスクは、まっすぐに、少しも歪みを持たず天を指している。真上にある一点を。見上げるのは真上。歪みのない自分だけの真上。・・・その真上か否かを見極める力こそが内なる神の開眼であり、マイ岩戸開き。
 ツタンカーメンは、それを伝えるために地球にやってきた。当時、失敗に終わった改革を、今やり直そうとしている。かつてエジプトに生きた玉し霊が、現在日本にやって来ているのもそのため。
 ツタンカーメンの玉し霊が再び活動を開始したのと時を同じくして ミイラが一般公開されたのは単なる偶然ではない。 世に向けての合図だ。
”  
                                (「天地大神祭」より抜粋して要約)

 ちなみに、ツタンカーメンの数霊は、「81(光)」になっているとか。(!) ・・・このレポートを書き始めた後で、出掛けている途中に 「81−41」のカーナンバーが、目の前をずっと走っていた。そのすぐ後には「369」ナンバー。 家の手前に来たところで、再び別の「81−41」ナンバーが止まっていたのです。 ゾロ目ナンバーは多いけれど、81(光)と41(神)の完璧な組み合わせは、かなり珍しいはず・・・・。
 
 (レポートに戻って) その数分後だった。ミイラの前で並んで観ていた人たちが、一斉に部屋から出て行って、気がついたら私たち二人だけになった。(あとは、見張り番さんのみ) う、うそみたい! アブシンベルと同じ状態になっている。(!)

 出来る限り近づいて、お顔と足先を舐めるように・・・いえ食い入るように(笑)、ゆっくりと眺めた。身長は、私とほぼ同じくらいだったみたい。足の指が長い。あのツタンカーメンが目の前にいる。長い長い時を経て、今ここに・・・。
 博物館でも感じたことだけれど、それまで思っていた「ミイラ=死体」ではなかった。ファラオ達の魂が、ミイラとしてそのまま残っている。確かに今、ここに生き続けている。そのことを感じることが出来た。この感動は、言葉では表せない。黄金のマスクから放たれている光も、ミイラから伝わってくる思いも、写真だけでは伝わらないものだから。

 お顔をじっと見つめながら、光を送り、心で対話した。まだ未熟な私に、何がどこまで出来るのかわからないけれど、小さなことでもやれることには最善を尽くしていく。自分の岩戸も開きながら、周りの人たちの岩戸を開くお手伝いが出来るように。地球の再生のために・・・。そう、宣言していた。

 棺が置かれていた玄室の壁画も、鮮やかに残っている。(背景はゴールド色) 見守り役のアヌビス神や天の12時を表す12体のヒヒ、天空の女神(手にはアンク)に迎えられ、オシリス神と抱擁しているツタンカーメンも。 

 そうして、ゆっくり眺め終わった頃に、他の人たちが入ってきた。たくさんの人で、ごった返しているかと思っていたのに、私たちだけで静かに過ごすことが出来た。・・・ありがとうございました。 実際に対面するのは、これが最初で最後かもしれない。そう思うと胸がキュンとして切なくなってしまったけれど、思い残すことがないように、最後にもう一度お顔を眺めながら、感謝の光を送らせて頂いた。

 やっぱり、ここまで来て良かった。お墓を出てからも、その感動の余韻が残り、魂が喜んでいるのが感じられた♪ ・・・初日に手にしたツタンカーメンのカルトゥーシュは、今でも肌身離さず身に着けていて、目にする度にいつも一緒に居てくれるように感じている。有難いことに、ツタンカーメンも、弥山で黄金のマスクのトカゲさんの姿として現れたりと(宮島 弥山編)、折に触れてサインを送ってくれる。(うふっ) その思いに応えられるように、これからも歩んで行きたい。(写真右は、CGによる複製画像)

 最後のお墓は、ラムセス9世(KV6)。通路には、太陽が地下の冥界を通っていく様子と、冥界に住む神々の姿が神秘的に描かれていた。

 1枚のチケットで3つのお墓に入れるので、今回はこれで終了〜。(ツタンカーメンだけは、別チケットが必要) 陽射しを遮るものがないので、歩いているとかなり暑く感じるけれど、屋根のある休憩エリアなどもあって、ひと息つくことも出来た。


 王家の谷は、神が瞑想をして棲むところであり、太陽からの光が降り注ぎ、ファラオが眠るための静かな場所として選ばれたという。この時には観て周るのがやっとだったけれど、後になってその意味を身体で体感することに・・・。(ほほほ^^;)