[聖なる旅] [2007セドナ編] [Page 1]


聖なる旅 




エジプト 2008 編




2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月18日
 夜中に目が覚めた。窓の外に目をやると、月が浮かんでいた。ベッドに戻ったものの、何度も目が覚めるを繰り返していた。明け方、鳥の鳴き声が響いてきた。4時過ぎだった。まだ身体はだるい。そこでアポロの出番。(^^) 
 今日はゆっくりペースで動くことにしていたので、しばらくベッドでまったり。6時半過ぎになって、起き上がろうとしたところで、両足が攣った。う〜、来たか。とりあえず、今日の調整は終わりなり。(ふ〜っ)

 朝食の前に、両替することにした。その隣に小さなギフトショップがあった。チラっと覗いてみたら、いろいろ目に入ってきて、そのまま店内へ。(ははは) 買い物は、まだまだと思っていたのに、いきなりカルトゥーシュも。せっかくなので、値段だけ聞いておくことにした。(ふむふむ) 何も買わなかったけれど、おじさんがターコイズカラーのスカラベを、お守りになるからとプレゼントしてくれた。(!)

 朝食は、ビュッフェで種類も多くて豪華。何より、フレッシュなフルーツが一杯あるのがうれしい♪イチゴにメロン、どこに行っても必ずあるのがナツメヤシ。フレッシュなものからドライフルーツまで。イチジクのシロップ漬けもあった。(わ〜い♪) 
 パンもいろいろな種類があり、オムレツは好みで焼いてくれる。(ペルーのホテルを思い出します。^^) エジプトらしいタヒナ(ゴマペースト)やハモスも。濃厚そうなチーズが何種類もあって、チーズの好きな人は、うれしいかも。 カルカデという、甘いハイビスカスのジュースは、この後も良く出てきた。 普段は食べない朝食も、この旅の間はしっかり頂くことにした。(うふっ) 


 の〜んびりと朝食を楽しんだ後、ゆ〜っくり準備してから、ようやくお出掛け。まずは、オールドカイロに行くことにした。フロントで地下鉄乗り場を聞いたものの、一歩外に出ると、イマイチ方向がわかりづらい。地図を片手に歩きながら、エジプト最初のアドベンチャースタート! (イエイ)

 タフリール広場まで歩いて行けるということで、このホテルを選んでいた。近くて正解なり。v(^^)v 地下鉄のチケットを買って、いざ乗り込む。アラビア語なので、発音もわかりにくいし、読みにくい(・・・というより読めない。笑)から、何度も確認するべし。(ちょっとドキドキ)

 マルギルギス駅で降りると、すぐ目の前がオールドカイロになっている。まずは、コプト博物館へ。セキュリティを通り、カメラを預けて入場。

 コプトとは、古代エジプト語で「エジプト人」を意味し、コプト教は原始キリスト教の流れをくんでいる。ここは、エジプトの宗教の歴史が感じられる大切な場所でもある。

 この博物館には、古い聖書から、フレスコ画や彫刻、コプト織などのコプト美術も展示されている。学生たちが、それらの展示品をスケッチしていた。かなり古い壁画や壁紙も残っていて、その中には大天使ミカエルやガブリエルと一緒に、キリストが描かれたものや、セドナを思い出すイーグルも登場。13世紀の巻物のような書物も、きれいに残っている。アダムとイブが林檎を口にする前と後を、一枚の画に描いたものも興味深かったし、マグダラのマリアが、キリストを抱きかかえている画には、目を奪われた。・・・帰国してから、マグダラのマリアさまに、お世話になることに。(^^)

 一通り周って外に出たら、鳥さんたちが美しい鳴き声で迎えてくれた。どっちが出口がわからなくなったので、警備員さんに尋ねると、ちゃんと連れて行ってくれた。(ほほほ) お庭にはバビロンの塔もあり、館内以外なら撮影はOKなので、カメラを受け取ってパチリ。


 聖ジョージ教会(ギリシア正教会)へ。中に入ってみると、小さな祭壇があった。ロウソクを買って、イエスさま達にお祈りをした。お祈りを終えたら、教会の人が、こっちに来るようにと案内してくれた。(!?)


 地下へと階段を下りたら、洞窟のようになっていた。ここは一体!? 何のために、このような洞窟が造られたのだろう。まるで隠れ家のよう。そっと岩壁に触れてみると、胸が熱くなってきた。懐かしいような、切ないようなこの思いは・・・。
 この時、私たちだけだったので、膝をついて祈り、五十鈴を鳴らして光を送った。


 エジプトこそが宗教の発祥地だと、出発前にある人から聞いていた。そして、このオールドカイロは、カイロの発祥地とされていた。だから、最初に訪れようと思ったのだった。・・・ここに呼んで頂いたことに、心から感謝します☆

 地下道を歩いた。中世ヨーロッパの映画に出てくる裏道という感じ。両脇には、露店も出ていた。迷路のようになっていたけれど、足の向くまま行ってみる。そこで出てきた教会に入ってみた。しばらく礼拝堂に座ってみる。ここも隠れ家のよう。そこに、日本人グループの団体が入ってきたので、ガイドさんの案内を、一緒に聞かせてもらうことに。(^^) 
 木組みの天井にシャンデリアがキラキラ。ノアの箱舟をモチーフにしているとか。中央には、キリストを抱いたマリアさまの画。奥に行くと、12人の使徒と、最後の晩餐の画もあった。・・・後で、聖セルギウス教会だったことが判明。ヨセフとマリアが、幼いイエスを連れて隠れていたというのは、ここだった。(!) ・・・同じ場所に居るということに、信じ難いほどの感動が。(うるっ)


 ユダヤ教会のベン・エズラ・シナゴークへ。屋根や壁に描かれている模様が独特。続いて、エル・ムアラッカ教会へ。白亜の建物で、他の教会とは違った趣がある。ローマ時代に、聖母マリアさまに捧げられたものと聞いて納得。外観は明るく清楚。中庭のモザイクの壁画も素敵。(金色のオーラだ〜)
 礼拝堂を出たところで、パピルス風のしおりがセットになったものを買った。聖家族がエジプトへと渡っている画や、キリストにマリアさまなど、一言ずつメッセージも書かれている。


 再び地下鉄に乗って、カイロの町へ戻った。さすがに地下鉄には、日本人観光客らしき人は見当たらず、現地の人ばかりのようで、行きも帰りもかなり注目を浴びていた様子。(ははは) でも、貴重な経験で面白かった。(^^)

 お昼も過ぎたところで、ランチタイム。博物館に近いところのレストランを探して入った。
 「アラベスク」 モロヘイヤのスープがおいしいと紹介されていた。静かで落ち着いた雰囲気。アエージというエジプトの丸パンに、チップスがサービスで出てくる。100%の生ジュースも数種類あって、マンゴーにした。大きいグラスにたっぷりと注がれ、甘くて濃厚でおいし〜い♪ ふ〜、生き返った〜。
 モロヘイヤのスープは、ライスと別に運ばれて、目の前で入れてくれる。これだけで充分に満足感あり。でもデザートも、お忘れなく。(^^) アラビア語ではイマイチわかりにくいけれど、二人でシェアすることにしてチャレンジ。出てきたのは、カスタードプリンに穀物の入ったプディング。冷たくて程好い甘さに、癒される。(グ〜っ) サービスがスローなので、ゆっくり涼みながら、休むことが出来た。


 さてと、リフレッシュしたところで、お待ちかねのエジプト考古学博物館へ。信号が少ないので、道を渡るのが大変。次々に車が走るなかを、地元の人たちは普通に歩いて渡っているから凄い。そこで、その後ろにピッタリ付いて渡ることに。(へへへ)

 博物館の入り口付近には、次々に大型バスが入ってきて混雑している。厳重な最初のセキュリティを通り、チケットを購入。 中庭のスフィンクスは、優雅で女性らしく感じた。


 展示品は数知れず、一通り観ようと思ったら数日は掛かると言われている。そこで絶対に見逃せないものから入ることにして、まずは2階のツタンカーメンの秘宝のお部屋を目指す。

 階段前にも、棺と像がズラリ。そして、その前にあるツタンカーメンの宝石のお部屋には、あの黄金のマスクが! ガラスのショーケースの中で、眩いくらいの黄金の光で輝いている。す、すごい! このマスクは、不思議な光を放っていて、その存在感と神秘的な輝きに引き寄せられて、しばらく目が離せない。

 正面から、左右から、後ろからと、じ〜っくり眺める。背中の肩の部分には、ヒエログリフがびっしり。(「死者の書」の呪文が刻印されている!) 眉にはラピスラズリ(古代エジプト人にとって、黄金とラピスは最高の組み合わせとされている)、目は黒曜石と水晶、頭部にはコンドルとコブラ(トルコ石とカーネリアン)で上下のエジプトの統一を、金(22K)は太陽の光と永遠を表し、黒は死とナイル川岸の黒い大地、赤は現世、青や紺は来世を象徴としている。
 このマスクは、実際に王のミイラにはめられていたという。(!) ファラオを蘇らせ、その肉体を神聖なものに変える神秘的な力を持つものとして。 ・・・確かに、実際にマスクを前にすると、これぞエジプトの魔力とも言いたくなるような、力強いパワーが伝わってくる。それは、写真ではとても表せないし、伝わらないものだと思うので、是非その目で身体で感じてほしい。
 > 数ヵ月後に訪れた弥山で、このマスクを思わせる姿で現れてくれることに。(宮島 弥山編 Page3
 
 二つの黄金の棺も素晴らしい。オシリスのポーズをとって、両翼を広げたイシスも描かれている。すぐには離れ難かったので、棺の前にしばら座っていた。他にも、このお部屋には王の宝飾類が展示されていて、有翼のグリーンスカラベの胸飾りは必見! ・・・お部屋全体が、ゴールド&ゴールドの光に。

 別室も、一通り周ってみる。よくホテル内でも見かける、ツタンカーメンの黒と金の立像は実物大だった。(墓を守る守衛として) かの有名な黄金の玉座の周りにも、たくさんの人だかり。ライオンの頭と足、コブラに支えられ、背もたれには王に香油を塗る王妃が描かれ、二人の頭上には太陽光線が降り注いでいる。

 そして、ミイラ室へ。ここは別料金を払って入場する。ここに入るまで、ミイラそのものには興味はなかったけれど、いざ目にすると・・・素晴らしいの一言です。(!) 気持ち良くないかもなんて、少しでも思っていた自分が恥ずかしくなるくらいに、神聖なものを感じた。
 数千年前の歴代王たちが、一同に並んで眠っている。そのことを考えただけで、胸が一杯になってくる。なかでも、金髪がかった髪をしたラムセス2世は、指の一本一本までリアルに残っていて、思わず見入ってしまっていた。それと、セティ一世の穏やかな顔。眺めているだけで、私の心も癒されるような安らかな表情で眠っていて、強く印象に残っている。そして、個人的に縁を感じる、ハトシェプト女王の姿も。

 動物のミイラ室には、聖なる羊のミイラというのもあった。ガイドブックの地図があっても、奥のまた奥があったりして、わかりにくかったりするので、その後は足の向くまま適当に周ることにした。

 スフィンクスのお部屋や、ラーホテプとネフェルトの夫婦の座像、ハトホルの寝台、カーアペルの像に、書記像など。ガイドブックなどで紹介されている主なものが、探そうとしなくても次々に出てきた。(イエ〜イ!) 
 一階の中央ギャラリーには、小さなピラミッドがあり、その後ろにはアメンホテプ3世と王妃の大きな像がド〜ン。そのさらに奥にあるお部屋に入ったところで・・・両耳がキ〜ンと反応した。(!?) オシリスのポーズを取って立っている、アクエンアテン(またはアクナテン&アメンホテプ4世)の像がある。何という存在感。

 この博物館で目にした像は、どれもリアルに見えていた。特に目の表情(目力)が凄い。その像の中に、魂が入っているかのように・・・。
 アクエンアテン・・・アテン神(あらゆる生命の源である太陽の神)を唯一神として崇拝し、平和を願っていたと言われている王。 彼の像の前に立った時、その圧倒的な存在感に、立ちすくんでしまった。細面の顔立ちもそうだけれど、他のファラオとは何か違ったものを感じる。この時、彼が何かを訴えようとしていることだけは、伝わってきた。その意味は、時が来たときにわかると・・・。

 かの有名な、彼の王妃ネフェルティティの頭部の像も、ここにあり。少し顎を上げたキリッとした表情で、高貴な美しさ。さすが、「美しき者」と呼ばれていただけはあります。夫婦揃って、神秘的な光を放っている。・・・この部屋にいる間、ずっと身体が反応していた。

 >このレポートをアップさせた翌週に、その意味がわかることになりました。(Diary159

 アヌビスの像も出てきた。お〜、これが! 一木彫りに、黒いタールを塗り重ねているという。金箔の厨子の上に座り、両耳をピンと立て、正面をしっかり見据え、今にも飛び出しそうなほどの躍動感を感じる。オシリスのパートナーで、死者を守り冥界へと導く神。ジャッカルの姿をしているので、背中を撫で撫でしたいところだけど、彼も気品が高くて、気軽には寄せ付けないものを感じた。

 入り口に戻ってきたので、そろそろ出ようかと思ったところで、ロゼッタストーンのことを思い出した。ナポレオンがエジプト遠征を行った際に発見されたもので、ヒエログリフとエジプト語、ギリシャ語で記されているという。どのお部屋にあるのかわからなかったけれど、最後にあと少しだけ周ってみることにして、足が向く方向に歩いていたら、すぐに出てきた。おっとっと! ・・・ありがとうございます。レプリカとはいえ、これも一見の価値あり。

 ガイドもなしで、自分達だけで広い館内を、どれだけ周れるのかと思っていたけれど、観たいと思っていたものは、一通り目にすることが出来た。いえ、むしろ期待以上だったので、とっても満足。・・・この時は初日だったので、まだ何が何やらという感じではあったけど、旅を終えて振り返っている今は、本当に素晴らしいものを見せて頂いたのだと、改めて感動しています。それに、初日に周って、ファラオや神々たちに一通り御挨拶する意味もあったようです。(^^) ありがとうございました〜☆
 また次に訪れたら、別のものに出会ったり、同じものでも観る目や意識が変わっていると、違って見えたり気付いたりするのでしょうね。それもまた楽しみ♪

  入り口にあるギフトショップで、日本語のガイドブックと、黄金のマスクのポストカードを買って出た。外に出ると、柔らかい陽射しが降り注いでいた。
 予約していたディナークルーズのチケットを受け取りに行き、早めに夕食がてら、レストランでゆっくりすることにした。

 その近くにある、韓国料理のお店 「九龍」へ。・・・ほとんど名前で選んでいたりして。(^^) 野菜とご飯が食べたかったので、人気だという石焼ビビンバにして、肉の代わりに椎茸類を入れてもらうことにした。ナムルやキムチなども出てきた。ビビンバは、思った以上にボリュームあり。見ただけでお腹が一杯になったのか、いざ食べようとしても、なかなか箸が進まなかった。ともちんにも少し食べてもらったけれど、頑張っても三分の一がやっとという感じ。結局、卵スープだけ飲み干して、そのまま残すのは悪いので、持ち帰りにしてもらうことにした。

 日が暮れて、カイロの町もライトアップ。タハリール広場の「タハリール」とは、「解放」という意味だったと、後で知った。(ほ〜っ。それで初日に近くに泊まることになったのかも。^^) 
 途中で、ペットボトルの水を調達して、ホテルへ。その手前で、靴磨きのおじいさんがいたので、パックに詰めてくれたビビンバを差し出してみたら、喜んで受け取ってくれた。良かった〜♪
 
 お部屋に戻って、ひと息ついたところでギフトショップへ。団体ツアー参加から個人旅行に変更して、かなりの予算オーバーだったので、今回はあまりお土産は買わないつもりでいた。それでも、カルトゥーシュだけは絶対に手にしようと思っていた。お店によって、デザインも料金もいろいろあるらしいから、じっくり周ってからと思っていたけれど、もうここで買おうと思った。それに、どうせ買うものなら、買えるときに買っておいたほうが良いしね。(^^)

 自分の好きなファラオや神々の名前も入れてくれる。それは出発前から決まっていた。この旅を最初に導いてくれた、ツタンカーメン。(イエイ!) 片面だけでも出来るけど、どうせなら裏には自分の名前のヒエログリフを入れたダブルにしたい。デザインも決まった。
 私はゴールドだったけれど、シルバーだと桁違いに安く作れる。それに、まとめて買うと安くしてくれるので、柾至のも買うことにした。彼は、変質しないというオクソダイトのシルバーに、レザーのチェーンも付けた。それに、シルバーのブレスレットも。 私の名前の前後に、ホルスの眼ウジャトと生命の鍵のシンボルであるアンクを入れてもらうことにした。(わ〜い♪) 交渉に応じてくれた、おじさんの協力もあり、その3つになっても、聞いていた一個の相場よりも、安く作ることが出来たのです。やったね! まだ移転オープンしたばかりだったということで、それも良かったのかも。(ラッキー!) 

 ついでに、パピルスも一緒に買うことにした。どれも素敵で迷っちゃうけれど、古代エジプトの主な神々が一同(8体)に並んだものが出てきた。(!) これって、ちょっと凄いかも。(ヒーリングルームで見守ってくれています。) それに、博物館で目にしたばかりの、ツタンカーメンと王妃の王座が描かれたものがフレーム付きであったので、これはお土産に。(柾至のGFのKちゃんへ) 同じく、二人のラブラブのウェディングが銅版に描かれたものがあったので、それもゲット。(これは珍しいもので、他でも観なかった。) ともちんは、ホルスのウジャトの眼のものを買っていた。(迫力あり) これらのパピルスは、本物であるという証明書も付けてくれた。
 あとは、ツタンカーメンの黄金の棺。何と、その中にはちゃんとミイラも入っているのです〜。(これは、かなりウケます。^^)  おじさんからプレゼントとして、何か好きなものを一つ選んでと言ってくれたので、これも欲しいと思っていた貝殻を使った工芸品のボックスを。この模様は、オールドカイロの教会で目にしたもので、私は六角形のものを選んだ。(その箱の中に、スカラベちゃんやストーンを入れています。^^) さらにオマケとして、博物館の日本語パンフも。
 カルトゥーシュは、この後すぐにオーダーして、明日の朝の出発前に受け取ることに。いきなり初日から予想外ではあったけれど、良い買い物が出来たと思う。(えへへ) 何から何まで、ありがとうございました〜☆