[聖なる旅] [2007セドナ編] [Page 1]


聖なる旅 




エジプト 2008 編


2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月19日
 昨夜も、途中で目が覚めた。時計をみたら、「3:33」(!) 何かに呼ばれるように、起き上がってバルコニーに出た。ほとんど満月になった月が、ナイル川に美しく浮かんでいる。 「I S I S・・・」 (!?)

 ベッドに戻ったところで、咳き込み始めた。鼻水は、昨日で治まっていたのだけど。吸い込んで出すという、バキューム状態で準備しているみたい。(笑) 二人分まとめてみたいだから、当然なのかも。 そこでまたアポロちゃんの出番。うつらうつらしている状態で、意識の中に浮かんでいたのは、モーゼだった。

 日が昇って起き上がった。ともちんは、昨日に続いて爆睡状態だった。(素晴らしい。^^) 朝食は、フルーツたっぷりに、ヨーグルトのシリアル。
 ギフトショップに行って、カルトゥーシュをピックアップ。お〜っ! 実際に手にすると、何だか感動〜♪ ツタンカーメンと私の名前のヒエログリフが、表と裏で一つに重なって、ゴールドにキラキラ輝いている。(きゃっ) 一心同体って感じかしら。(笑) ・・・やはり、初日に手にする意味があったみたい。今でも毎日身に着けてま〜す。(^^)

 オマケのようなつもりで買ったシルバーのブレスレットは、思っていた以上に素敵だった。腕にカパッとはめるようになっていて、プラチナかと思えるくらいに輝いていた。・・・ゴールドもシルバーも質が良さそう。v(^^)v 生命の鍵アンクとホルスの眼も入れてもらったし、これはお買い得。
 柾至のシルバーのカルトゥーシュは、オクソダイトなので渋くて良い感じ。裏には、スカラベ・ホルスの眼・アンクのシンボル。それに黒の皮紐を通すとピッタリ。 ヒエログリフのアルファベットにも、一つ一つ意味があることを教えてもらった。(ほ〜ほ〜っ)

 今回の旅でお世話になるスタッフとロビーで合流。爽やか好青年という感じのアフメッドくん。しばらく話していたら、今日のガイドさんが来た。彼(べハーくん)もまだ若いけど(20代後半)、ガイド歴6年のベテランとのこと。ドライバーが、道路の渋滞で遅れているということで、ギフトショップへ戻って、おじさんとおしゃべり。(^^)

 福岡に友達がいるとか(!)、日本語が話せるようになるのは、どうやったら良いのかなどと聞かれてしまった。(語学が苦手な私には、ちょっと・・・。^^;) 
 モスリム姿の女の子もいた。シャイで初々しくて可愛い。(^^) 私に、モスリム巻きをしてくれた。これが、今回初の巻き巻きに。(えへっ。) そうこうしている内に、ドライバーさんが到着したと迎えに来てくれて出発。

 今から向かうのはジャジャ〜ン、シナイ半島! この旅の大事な目的となった、シナイ山がある場所。二人だけれど、ミニバンでドライバー二人にガイドも付く。カイロからは、現地までのローカルバスも出ているので、それも考えたけれど、片道7時間ぐらいは掛かるということと、限られた時間を有効に使いたかったので、個人ツアーとして手配することにした。

 ガイドのべハーくんは、すごくプロフェッショナル。マナーも良く知識も豊富で、移動中もずっとエジプトの歴史や産業などについて、詳しく説明してくれていた。エジプトの三大収入源の一つが、ツーリズムになっているとのこと。国が取り仕切っているので、ガイドのクオリティも高く、かなりの制約が設けられている。そのため、観光客の安全性も高いということだった。(ほ〜っ) それは、私たちにとっても有難いですね。他には、昔と比べてエジプトの女性もどんどん強くなっているという話も。(世界共通なのね。笑)

 出発して一時間ぐらい過ぎた頃、シナイ半島へのゲートを通った。途中のレストハウスで休憩。トイレは、地元の人用とは別に、観光客専用の広くきれいなトイレがあった。(さすが!) 軽食も食べれるし、スナックやアイスクリーム、水なども売っている。
 そのお店の中で、一匹の猫が目の前に出て来て、ウロウロし始めた。その猫ちゃんというのが、淡いゴールド系の毛並みで、模様がヒエログリフのように見える。(!) その動きも、ちょっと高貴で優雅な感じ。目も同じくゴールド色で、しばらく私も猫ちゃんに釘付けになっていた。


 外に出たら、今度はトンボが数匹飛んできた。それも太陽の光に反射して、ゴールド色に輝いている。その数匹のトンボさんも、また周りをグルグル。・・・いつもお使いありがとう〜。今日も、何か面白いことがありそう♪

 スエズ運河の下のトンネルを通った。ここでプログラム外のサービスということで、ちょっと寄り道して、運河の近くまで行ってくれた。この周辺は、軍隊のセキュリティが厳しく、車から降りたり、写真も撮れないようになっている。 それというのも、この国最大の収入源が、この運河になっているからだそうだ。(二番目がオイルで、その次がツーリズム) ほ〜っ、なるほど。私たちは、その大切なゲートを渡って、シナイ半島へと入ってきたのね。そして、目の前に見えているこの海こそが、モーゼがイスラエルの民を率いて脱出しているときに、二つに分けて道を作ったという場所でもあったのでした。(わ〜わ〜!)

 そして、あの場所へ到着。モーゼの泉(アインムーサ)があるところ。(!) モーゼが、神から授けられた杖で開いたといわれる泉。
 旧約聖書の場所が、次々に出てくる。今その場所に立っているということが、信じられないような気持ちだった。 ドイツ人の巡礼者たちのグループが、聖書を手にお祈りをしているのを、そっと眺めながら、一緒に手を合わせていた。
 小さな露店もあった。砂漠の先住民(ベドウィン)の女性たちの手作り品のよう。様々な石やビーズで作ったアクセサリー。何気なく覗いていたら、その中にレインボーカラー&ゴールドに、スカラベが付いたネックレスを見つけてしまった。この日のブラウスにも色が合っていたので、手の甲に付けるものとお揃いでゲットすることに。(うふっ)


 その先をしばらく走ると、リゾートエリアになっていた。アラビア半島とアフリカ大陸を分けている紅海は、世界一美しい海と言われている。スエズの運河を渡ってから、明らかに何かが違っているのを感じていた。

 いつのまにかウトウトしていて、ふっと目が覚めると、目の前に岩山が! もしかして!?・・・そう、それがシナイ山だった。いきなり景色が変わっていた。
 雲ひとつない空は、真っ青に輝いていた。空気も澄んでいて、風も爽やか。当たり前ではあるけれど、カイロの町とは別世界。ようやく自分のところに戻ってきたような気がして、はしゃぎたくなった。(^^)
 その中に、今夜の私たちの宿があった。聖カトリーナは小さなビレッジだけれど、ここでは一番のホテルらしい。(わ〜い♪)


  チェックインを済ませて、お部屋へ。お部屋は小さいけれど、ちゃんとバルコニーもある。出発が遅れたにも関わらず、思ったよりも早く到着して、まだ3時前ぐらいだった。日が暮れる前ぐらいには着きたいと思っていたので、何だか得した気分。・・・時の流れも違っているみたい。(^^)


 良かった、まだまだ時間はタップリある。ともちんは部屋で休むということだったので、一人で散歩に出た。小さなギフトショップが何軒かあって、ゆっくり散策。その内の皮製品のお店には、キャメル(ラクダ)の皮グッズがあった。お〜、さすがエジプト。小物類からサンダルや、バッグなどいろいろある。ラクダの皮は丈夫で、ライターの火で炙っても燃えないということを見せてくれた。(ほ〜っ!)
 そこで、まず柾至のお財布をゲット。色はナチュラルカラーで使い易そうなデザイン。去年アリゾナのキャメロンで買ったネイティブ模様の皮財布が、そろそろ傷んできたので丁度良いかも。 私はバッグを見つけた。マジェンダカラーに染めたカジュアルなタイプのもので、大きさも良い。さっき買ったアクセサリーや、今日の服にも合っていたし、トータルコーディネイト状態。(ふふふ) それに良〜くみると、ツタンカーメンの玉座(夫婦の絵)のデザインが、型押しされていた。もう決まり! 
 お店のお兄さんと交渉して、かなり安くしてもらっちゃった。まず日本でラクダの皮製品は、この値段では手に入らないでしょう。(へへへ) そのお兄さんも、いろいろ話し掛けてきていた。まだ独身ということで、結婚観についてなどもあれこれ。最後には、お兄さんの携帯で、一緒に写メールをお願いされたり。(ははは)  そして、来年もまた是非戻ってきてと、ホルス神のキーホルダーをプレゼントしてくれた。(!)

 ・・・ホルス神はイシスとオシリスの子供であり、天空と太陽の神。ファラオたちの守護神であったことから、現代でも指導者を守護する神ともいわれている。護符にもなっているホルスの眼(ウジャト)は、それぞれ太陽と月を表し、「万物を見通す聖眼」と言われている。 > そのホルス神とは、帰国してから別の形でお世話になることに。
 
 お部屋に戻ると、ともちんはぐっすり熟睡中。私は荷物の整理などをしながら、ゆっくり準備していた。
 時間になって、ともちんを起こして夕食へ。登山のことを考えて、ランチも控えていたけれど、軽めに野菜サラダとライスぐらいにしておいた。その頃には、登山の準備をした団体グループも次々に到着。ヨーロッパから東南アジアの人たちも。

 部屋に戻るとき、夜空に浮かんでいた月を眺めていたら、その月の周りにピカピカ光るものが見えた。何だろう・・・月の周りをグルグルと早いスピードで動いている。(!?) 最初は飛行機かと思ったけれど、有り得ない動きだった。 「I S I S ・・・」
 それは、この後に起こることへのサインでもあったようです。・・・