聖なる旅
エジプト 2008 編
2008.3.17〜3.31
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3月24日(前編) | ||||||||||||||||
今朝は早く起きてスタンバイ。チェックアウトも済ませて、荷物も出しておいた。お迎えまで時間があったので、先に一人でロビーに座っていたら、ホテルのフロントスタッフさんが、お庭を案内してくれるというので、お言葉に甘えて夜明け前のお散歩へ。 プールのある高台からは、ナセル湖と神殿の丘が見えていた。ここからも朝日が見えるらしい。(たまゆらも、ゆらゆら〜) お散歩が終わってロビーに戻ったところで、その人がプレゼントと言って、私にスカラベを差し出した。来年も戻って来れるようにと・・・。(!) わ〜、これで3つ目だ〜♪ ともちんもやって来て、お迎えの車を待っていたけれど、約束の時間を過ぎても来ない。もう日が昇っちゃうよ〜。それで、自分たちで歩いて行ったほうが早いということで、さっきのスタッフさんに伝えて、ドライバーさんとは神殿の駐車場で待ち合わせすることにした。 神殿の入り口に着くと、ちょうど日が昇ってきた頃だった。お空全体が、柔らかいオレンジゴールドに染まっている。神殿の前へ行き、ナセル湖に浮かんでいる太陽を眺めた。 その朝日に照らされて、神殿が金色に輝いている。そう、これなのよ〜! この光景が観たかった。この時間、この瞬間にしか観られない。アブシンベル大神殿の巨像は、この朝日に向かっている。そして今、私たちも・・・。(う〜、感激) いよいよ神殿内へ。神殿は33m、4体のラムセス2世の巨像は高さ20m。近くでみると、また凄い迫力。(足がド〜ンと目の前に) その巨像の上には、22体のヒヒ(神獣)がキャッキャッしている。 太陽の運行を称え、日の出を迎えて喜んでいる姿を現しているのだとか。(か〜わいい♪) 足元には、ホルスや王家の人々の小さな像があり、戦争捕虜のレリーフやヒエログリフもびっしり。ちょっぴりドキドキしながら、神殿の中へ。 大列柱室には、オシリスのポーズをしたラムセス2世の立像が、両脇に8体並んでいる。ここにも朝日が射して輝いている。その奥に見えているのが、もしかして至聖所の像。(!) でも、まだよ〜。ここはゆっくり時間を掛けて・・・(^^) 壁に描かれているレリーフが、素晴らしい。天井は星の模様で飾られ、宇宙を表しているようにも思える。かの有名な戦いで、戦車に乗って弓を引いている勇ましいラムセス2世も登場。(カッコイ〜イ♪) それらのレリーフが、幻想的に浮かび上がっている。フラッシュ禁止なので写真は遠慮したけれど、そっと撫で撫で。(えへっ) 前室や側室も、一つ一つゆっくりと眺めていった。そして、最後に至聖所へ。ふと気付いたら、私たちが神殿に入ってからは、誰の姿もなかった。昨夜からの日本人ツアーの人たちもいたけれど、朝日を眺めた後で入れ替わるように帰って行っていた。 私はここで、お祈りをしたいと思っていた。そして出来ることなら、五十鈴を鳴らしたいと・・・。でも、たくさんの人がいると、さすがに五十鈴は無理だと思っていたのに、他には誰一人いなかったのです。このアブシンベル大神殿で・・・。 ご祭神である、太陽神ラーホルアクティ神(ラー神とホルス神の融合神)、神格化したラムセス2世、守護神アムンラー神、冥界のプタハ神の4体が並んでいる。 毎年 2月22日 と10月22日には、ナセル湖から昇る朝日が一直線に射し込んで、この神々の座を照らすのだという。(!) その神秘のスペクタルを一目見ようと、毎年この日には世界中から多くの人が訪れ、この神殿内が寿司詰め状態で埋め尽くされているとのこと。 その場所に、今は私たち二人だけになっている。五十鈴を取り出し、4体の神々に向かって、日本(大和)からの光を捧げるように鳴らした。そして、心を込めて祈りを捧げた。 その後だった。終わるのを待っていたかのように、この神殿の番人と思われる人が、私たちのところにきた。何か注意されるのかと思ったけど、そうではなかったようで(^^;、こちらに来るようにと促した。そして、ある壁画の前にきて、私の手を取り、描かれているアンクのところに手を当てた。それから、その手を自分の胸とお腹に当てるようにと示した。カルトゥーシュにも同じようにして、片方ずつ繰り返した。その時に昨日買ったアンクのことを思い出し、すぐに取り出して一緒に重ね合わせた。その人は、それを見て微笑み頷いた。 ・・・後になって、これが一つの儀式になっていたことがわかり、前の日に自分のアンクを手にした意味もわかった。 その後も、神殿内の壁画のところを案内した。言葉が通じないのがわかっていたからか、その人は何の言葉も発しなかった。ただ温かい眼差しで語り、私の言葉に頷きながら示してくれた。 再び一通り周ったところで、その人は微笑みながら出て行き、入れ替わるように他の人が入ってきた。そう、この間まで、神殿内は私たちだけだったのです。・・・ 隣にある、アブシンベル小神殿へ。愛する王妃ネフェルタリのために建造したといわれる神殿。入り口正面には、ラムセス2世とネフェルタリの立像が仲良く並び、足元には子供たちの像もある。 500人を超える側室がいたにも関わらず、彼女を最後まで寵愛し続けたと言われ、その愛の深さは彼の詩にも表れている。(素敵です〜♪) ・・・ちなみに、泊まったホテルの名は「ネフェルタリ」でした。(ふふふ) 「余の愛する者はたゞひとりのみ。何者も余が妃に匹敵する者はなし。生きてあるとき、かの人は至高の美を持つ女人であった。去りて、しかして余の魂を遙か遠くに奪ひ去りしが故 」 この神殿は、その二人の愛の象徴のようにも感じられ、また至高の美女と呼ばれるほどの美しさと賢さを兼ね備えていたことで、「美と愛の神殿」と呼びたくなった私。(うふっ) 訪れた時は、是非あやかりましょう。真の美しさと、深い永遠の愛で結びつくパートナーシップのために。(^^) ・・・ちなみに、これは 次のRAINBOW TOUR のテーマにもなっています♪ そんなことが浮かんでいたとき、前日の夜に神殿の真上に現れた、二つの絡み合った光のことを思い出して気付いた。(!) やはりあの光は、このお二方だったのだと・・・。 この神殿は、ハトホル神をご祭神としている。列柱室には、ハトホル神のお顔が彫られた柱が並んでいる。(少女のように可愛い♪) どのレリーフも美しく見応えがある。中でも、ラムセス2世がハトホル神やラー神に供物を捧げているものや、手にアンクを持ち、神々から祝福を受けているレリーフには、神々しさを感じる。 有難いことに、ここでも至聖所で五十鈴を鳴らして祈ることが出来た。(感謝☆) そしてこの時から、ハトホル神が気になるようになり、その意味も後でわかることに。 神殿の外に出てみて、びっくり。いつのまにか、たくさんの人がいた。(ひえ〜っ) まだ名残惜しかったので、最後にもう一度大神殿の前へ。 もう交替されたのか、入り口にいたのは同じ格好(白い服装)の別の人で、導いてくれた人の姿はなかった。・・・ ドアに大きな金色のアンクが差していることに気付いた。それで、思い切ってセキュリティの人に尋ねてみたら、にっこり笑顔で取り出して、手に持たせてくれた。 思ったよりも、ずっしりとして重い。写真も大丈夫ということで、そのアンクを持ってパチリ。そして思いつくままに、そのアンクを私のハートに当てた。それが、神殿内でアンクによって開かれたスペースに、光を注ぎ入れるような感じになっていた。・・・ > このレポートを書いている今、アンクについての情報が入ってきた。(抜粋・要約して) ” アンクとは、聖なる紋章であり、光からできた「生命の護符」である。生命の護符とは、宇宙に拡がる創造のエネルギーでもあり、多次元にアクセス出きるツールとなっている。 アンクの形は、宇宙の基本的な要素(火・水・土・風・光)を具現化したもの。どのレベルでアンクと繋がるかは、それぞれの選択次第。その一例として、「バランスを取る」「方向を指し示す」「太陽の国の扉を開ける鍵」「次元をつなぐ」「異なる世界に橋を掛ける」「光を生み出す」「自らの心を映す鏡」「創造のエネルギー」・・・・他にも、無限の意味があるが、このアンクはあなた自身である。 ただし、使い方を知らなければ、ただの装飾品の一つにしかすぎない。アンクの力を正しく用いることができれば、太陽の国の扉を開けることができる。そして、常に光の方向へと導いてくれる。 このアンクを正しく使うことができれば、全てを生み出すことができる。・・・” 一般的には、「生命の鍵」を開ける象徴とされ、幸運を招くとか魔よけのお守りとか言われているけれど、このアンクにはもっと深い意味があった。 「太陽の国の扉を開く」・・・大神殿のレリーフに描かれていたように、神々やファラオたちが手にアンクを持って儀式のようなことをしていたのは、もしかしたらそのためだったのかも。 また、大事なのは、ここで言われているように使い方次第であること。その一つを大神殿の中で教えてもらい、また自分でも無意識にハートに当てて、扉を開くことをしていた。その意味がわかっていなかったようでも、私の潜在意識では、魂のレベルでは憶えていた・・・。 来年のRAINBOW TOUR は、「生命の鍵を開ける」ことがメインテーマになっていたけれど、そこには思っていた以上の深い意味があった。それを知らされたのも、「111」のゲートが開かれた今だから。 「創造のエネルギー」「全てを生み出す」・・・それが私にとっての次の鍵として、エジプトでの錬金術を思い出すことへと繋がっていくのかもしれない。 (写真右 太陽神ラーホルアクティ神) まだこれだけでは終わらなかった。さらには、あるチャネリングを通して伝えられたというメッセージも入ってきた。それによると・・・ ” 2008年10月22日 それまで封印されていたアブシンベル神殿の至聖所は、封印を解かれ、本来の時に関連する役割を取り戻した。 ここからは、天体との同調をして行くとともに、人類それぞれに必要な魂の故郷との同調を進めて行く。・・・ 至聖所の四神を通じて、あらゆる恩恵を我が物としていた歴史がある。それらを本来に戻して行く。この至聖所において、宇宙の大切な波紋、(メビウスの輪に封印されていた恩恵である)分かち合いの精神と末広がりの恩恵をもとに戻すすべが伝えられている。それらのすべてを人類は思い出し、元に修復する意識と行動が必要なのである。・・・ アブシンベル神殿を守っていたラムセス2世により、今世まで残された伝承を無駄にしない事である。あらゆる恩恵は、待っているものでもなく、奪うものでもなく、依存するものでもない。そこに執着があり自分だけのものにしている限り、未来へは一歩も前進出来ないのである。・・・魂レベルにおいて、分かち合いの末広がりの世界を思い出す事である。そこから自分自身の魂の故郷との同調もしやすくなるためである。・・・” (このメッセージには、もっと詳しい説明がありましたが、長くなるので一部のみを要約させて頂きました。) 10月22日というのは、ちょうどこのレポートを書き始めた10日程前のことであり、ラムセス2世の生誕の日と言われている。(2月22日が生誕で、10月22日は王となった戴冠式という説もありますが、チャネリングではこの日が生誕の日ということです。) ラムセス2世は自己顕示欲が強い王で、この大神殿もその権威を示すために建てたのではと言われている。でも、博物館でミイラとしての彼を目にしたとき、私は違う印象を受けていた。(父親のセティ1世についても同じ。) そうして、いざこの大神殿を訪れてみて、何かもっと深く、重要な意味があって建てられたのではと思っていた。 その答えが今ここで伝えられ、あの時に起こった出来事と合わせて、私自身もようやく納得出来ることになった。・・・やはり自分で体験して、感じたことを大切にすることですね。 ツタンカーメンから始まって、次々に古代エジプトの封印が解かれている。まさに鍵が開けられた状態。だからこそ、今のこの時期にエジプトに行く、エジプトへと帰るようになったのですね。そこに、深田さんの著書(天地大神祭)に書かれているように、日本人としての役割も持って・・・。そして、自らの手で自分の封印を解く鍵を開けるために・・・☆ |