[聖なる旅] [2007セドナ編]  [2008エジプト編]  [RAINBOW TOUR 2009 Page1]


聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜


2009.3.9〜3.28
                                                                                

                                                                Page 11

 3月 18日 
 昨夜ナイトウォークから戻ったら、ヒンドゥがロビーで待っていた。カルトゥーシュが出来上がって届いたのだ。 イシスさま、ようこそ♪ (えへっ) 
 ・・・ 直接身に着けることは、あまりしていないけれど、祭壇に置いてます。(^^)

 今朝の出発は、かなり遅くしてもらった。ルクソール最後の日なので、出発まではゆっくりと自由時間に。 それぞれに、お散歩したりして、朝の良い時間が過ごせたみたいね。

 さて、「死」が象徴となっている西岸から、「生」の東岸へ。それが「再生・蘇生」になり、生まれ変わりの再誕になるので、そのことも意識してお参りしましょう。 ・・・ 神殿の主な説明は、前回のレポートも参考に。

 ここでも、地図を渡して、最初に一通り内部の様子を説明してから入った。 自分のペースで回りながら、静かに内なる世界に入り、魂の声に従って動けるように。
 まずは、スフィンクスになっている、アメン神の聖獣羊さん達に御挨拶。未年のムスタファが、お世話になってます。(^^) 羊さんのお顔の下には、ラムセス2世の像があり、仲良く一つになっている。

   

 第一塔門(= 一の鳥居)をくぐった裏側には、作っていた当時の瓦礫がまだ残っている。左側には、セティ2世の神殿があり、儀式に使う聖舟が置かれていた場所になっている。
 
   

 中庭の右側には、ラムセス3世の神殿があり、入り口には王の像が立っている。手にアンクを持って、羊さんのお顔をしたアメン神に供物を捧げているレリーフも。 テーベの神であり、カルナック神殿の主祭神であるアメン神は、2枚の大きな羽(ウサギさんの耳みたい)を冠した人物像として描かれていることが多い。アモン神と発音されることもあり、アンモナイトは「アモンの石」という意味でもある。 その後、ラー神と習合してアメン・ラー神となり、国家最高神になり、アブシンベル神殿の至聖所にも祀られている。

   

 第二塔門の入り口には、二体のラムセス2世の立像。その先は、巨大な柱が並ぶ大列柱室へ。通路の中央には、高さ20m 直径3.6mの開花形パピルスの柱が12本並んでいる。その両側には、高さ13m 直径2mの未開形のパピルス柱。 何度観ても、この柱の大きさと迫力には、圧倒される〜。

   

 これらのパピルス柱は、エジプト神話始まりの丘のパピルスの茂みを表しているという。当時は、全て色鮮やかに彩色されていたらしく、上部にはうっすらと色が残っている。 3000年も前のものが、今でも残っているなんて凄いですね。

   

 レリーフの中には、香油を捧げているものや、アメン神がアンクを口元に差し出し、生命(光)を授けているものも。その背後からは、女神が光を送っている。 
 
   

 第三塔門をくぐると、右側にトトメス一世のオベリスク。(高さ 約20m) 三列にヒエログリフがびっしり。第四塔門の左側には、ハトシェプスト女王のオベリスク。(高さ 約30m) こちらは、対照的に一本で描かれている。そのシンプルさと品の良さが、ハトシェプスト女王らしくて素敵♪ 

   

 この辺りで、少年たちに声を掛けられて囲まれた。どうやらサッカーチームらしい。名前を聞かれて教えたら、ライラコールが始まっちゃった。(ははは) 

 第五塔門の先に、上下エジプトを象徴するロータスとパピルスの柱が立っている。一対に並んでいて、上下が統一されている感じに。

   

 その奥に、至聖所がある。青い色の天井に、星が描かれていた。屋根があるので、少し休憩しようとしたら、またさっきの少年たちがいた。再び囲まれて、一緒に写真も撮ることに。・・・ 先生もしっかり入っていたりして。(笑) 

   

 その奥には、トトメス三世の祝祭殿。他よりも、色が良く残っている。突き当たりにあるアメン・ラー神の至聖所で、お祈りしてから戻った。

 さあ、お待たせ〜! 儀式のときに神官が沐浴したり、聖舟を浮かべていたという「聖なる池」の前へ。私も、イメージで禊を。そして、巨大なスカラベの像へ。 「ただいま〜♪」 
 創造神の象徴であり、太陽神そのものでもあるというスカラベちゃん。高野山から、エジプト行きを示してくれたセドナでの旅 まで、お使いとして姿を現してくれていた。 いつも、ありがとう〜♪ 
 3回ゆっくりと回りながら、地球の「再生・復活」への祈りと、太陽神に向けての宣言をしていた。・・・ この時、無意識に左回りで回っていた。「死」からの「蘇生・再誕」として、時計回りと反対に回る必要があったのでしょうね。そういえば、前回もそうだったはず。 今思うと、あの時は私たち以外に全く人がいなかったのも不思議。・・・
 
   

 池の脇には、ハトシェプスト女王の倒れたオベリスク。普通なら観れない先端の部分まで、じっくり眺められる。アメン・ラー神から、祝福を受けているレリーフが美しく残っていた。

   

 もう一度、黄金に光り輝いていたというオベリスクの前へ。 私も、このオベリスクのように、光を放ちながら、天に向かって真っ直ぐに歩んでいきます☆  

   

 その後は、思い残すことがないように、感謝の光を送りながら、ゆっくり戻った。・・・ このスフィンクスは、ちょっと女性的。(^^)

   

 Yokoちゃんには、案内してくれる人が現れたらしく、それぞれに良い時間を過ごせたみたい。時にはこうして、一人になる時間も必要ですね。 
 
 続いてパピルスのお店へ。前回は見られなかった、パピルスの作り方を実演してもらうことに。パピルスの茎は、何とピラミッドのような三角形になっていた。(わおっ!)  茎の中は、ペルーの葦に似ているかも。 そういえば、ウロス島で食べてたね〜。(2005ペルー編 Page13) 

   

 固い皮を剥いで、中の茎を縦に薄く切ったものを、繊維を砕くようにゴロゴロと押し潰す。(Mayumiちゃん実演中) それを数日間、水の中に浸しておく。格子状に編むように重ねたものを、6日間ほどプレスして水分を抜いて、乾燥させると出来上がり。 剥いだ皮は、籠とかにも使える。
 光にあてると、透けてみえていた。思ったよりも、すごく時間も手間も掛かっているのよね。それも、ほとんど手作業になっているし。当時は、巻物のようにして作られ、長いもので30mのものも残っているという。筆記には、葦のペンを使っていたとか。・・・ やっぱり仲良しさんだった。(^^) そうして、パピルスは世界最古の紙として、情報を伝達するものになっていたのですね。

   

 去年、ホテルのお店で幾つか買っていたけど、ここは専門のお店だけあって種類が多い。その絵は、芸術品としても優れたものばかりで、目を奪われる。
 
 どれも素敵だけれど、私の中で幾つかイメージで浮かんでいたものがあった。まずは、博物館で見たアクナテン。(Page 2) あの絵が、ずっと私の中に強く残っていた。同じような構図で描かれたものがあれば良いけど・・・と思っていたら2枚出てきた。その内の1枚が、淡いパステル調の色合いで、柔らかく温かい光に包まれているのを感じた。 これで決まり! ちゃんとイメージ通りのもの、いえそれ以上のものが出てきて、うれしかった♪ ・・・ そして、この絵が、ヴィーナス プロジェクトに繋がることになった。(ヴィーナス プロジェクト Part 1にて) 手に持って捧げているものが、香油になっていたとは、その時まで気付かなかったのでした。

 ※ またその翌年になってから、アクナテンとの繋がりを伝えられることになったのでした。(Diary192にて)

 入ったときから気になったのは、天体図のようなもの。ペルーにもインカ カレンダーというのがあったけれど、それと同じような意味があるみたい。 スタッフの人は、古代エジプトにとっても、意味のある大事なものと言っていた。
 
 >この時は、それぐらいしかわからかったけれど、とにかく家に持って帰らなければと思っていた。そして、このレポートを書こうとする前の日に、その情報が入ってきた。(!)  それらをまとめてみると・・・

 ” この天体図は、ルクソールから2〜3時間ほどの場所にある、デンデラのハトホル神殿内(オシリス神の蘇生の儀式を祝う祠堂)の天井に描かれているもの。(写真左) 外側から、8人の隼の頭をした神と4人の女性によって支えられ、12分割された天界を表している。(別名 黄道十二宮図) 実際に支えられているのは、24本の腕。その内側には、36の人物と像。

 中央にある牛の腿や、河馬などは、北の空のエジプト固有の星座。牛の腿は、北斗七星にあたり、セトの腿とされている。セトは、雌河馬の形をしたイシスによって、2本の杭につながれ、オシリスより南の空(神々がいる空)に行かないようにされている。二つの正面に位置するカバの女神は龍座。
 このように配置された天体は、約千年に一度しか見られない。ある天体物理学者によると、正確には紀元前50年6月15日から8月15日にわたって観察された空であったという。また、2回の蝕(日食と月食)の正確な位置がこの天体図の上に記されている。

 また、十二宮の中の獅子座、ライオンは重要な役割を担っている。エジプトでは、獅子座に太陽が入る季節は洪水期にあたり、肥沃な土地をもたらす。ライオンとナイルの賜物(ナイル川)は、切り離せないものであり、水場のシンボルとしてライオンを使っている。

 12分割の車輪は天界を、36分割の車輪は地球を定義し、24分割の車輪は地球と天界の狭間にある。この天宮図は、古代エジプト人が天界への足がかりとしていたものである。・・・


   

 このレポートを書いているのは、8月8日。7月22日の皆既日食と8月6日の月食を迎えた後で、福岡を中心に大洪水が起こった後。(Diary 180) ライオンといえば、すぐ浮かぶのはスフィンクス。 さらには、「スフィンクスというのは、元々半分が獅子で半分が女性であり、獅子座(ライオン)と乙女座(女性)が合体した像 」であったということも。 ギザの大スフィンクスは、後になって髭面の男性の顔に彫り直されたのだという。 他の場所にあるスフィンクスをみて、いつも女性らしさを感じていたのは、その意味もあったのかも。スフィンクスが、この次の旅で呼んでいることと繋がっている気がしています・・・・。

 次に、「死者の書」が描かれているものも、手にしたいと思った。王家の谷で、様々な書の壁画を目にしたけれど、また特別な意味を持っていると感じたから。それに、「死者の書」は、古代エジプトで死者とともに埋葬されたパピルスの巻物の中に描かれていたことからも、パピルスで持ち帰りたいと思ったのです。 

 ” 「死者の書」は、神への賛歌、冥福・復活のための教えを呪文の形で書き記したもの。埋葬のときに、遺体の傍に置いておくことで、墓の中で安全に守られると考えられた。「日の下に現れ出るための書」と言われ、死が全ての終わりではなく、危険を伴う旅の始まりだと考えられていたからだという。つまり、太陽の元に現れる、あるいは太陽のように出現するための書であった。

 死者は、オシリスが裁判長を務め、42の神々が臨席する裁判にかけられる。死者は神々の質問に答え、罪のないことを宣言、審理を受ける。死者の心臓と真実を表す羽根を秤にかけ、つり合えばよし、つり合わなければ、その心臓は怪物アメミトに食われてしまい、死者は永遠の命を得ることができない。
 無事この裁判を通過した者は、オシリスの名が与えられ、まだ幾多の試練を乗り越えなければならないが、最後に楽園に辿り着き、現世と同じような生活を楽しむことができるとされていた。
 また楽園に至る、もう一つの道もあった。死者は、太陽神ラーの船に乗り、夜、地下の危険な世界ドゥアトを西から東へと向かい、次に別の船に乗り換え、地下と空の間にあるアケトを経て、天上の世界へと到達した。・・・・ 


 その「死者の書」が描かれているものは、幾つかあったけれど、天体図と同じ色調で、サイズも合うものがあった。どれも金色ベースで光っていて、パピルスが濃い色のものになっている。一般的なのは白っぽい色だけれど、濃いダークなものは、水に浸ける期間が長くて、手間が掛かっているのだという。(お〜っ) 

 そこで、「太陽の船」も浮かんできた。「死者の書」と「太陽の船」で一つになると感じたから。すると、また同じ色調のものが出てきた。その太陽の船の上には、ツタンカーメン、イシス、オシリス、天空の女神ヌゥト、花の神シップ、風の女神テフヌト、海の神ショー、ラムセス2世、太陽神アメン・ラーが、描かれていた。 (一同勢ぞろいで、凄すぎる気もするけど。^^)
 思った通り、この3枚は同じアーティストによるものだった。三枚並べてみると、真ん中に天体図、その両側に「死者の書」と「太陽の船」を置くと、三位一体を示しているようにバランスも良い。・・・ 今その状態で、ヒーリングルームの壁の上方に飾っています。(^^)

   

 次に、ラムセス2世とネフェルタリの二人が、寄り添って見つめ合っているものに、目が釘付け状態。こんな構図は、まず見たことがない。二人の強い愛が感じられ、じっと見ればみるほど、熱く伝わってくるものがあった。 はあ〜、素敵♪ 展示されていたものは大きかったので、小さいサイズのものを探してもらったら、またピッタリのものがあった。カッパーゴールドの色調で、立体感もあり、二人が浮かび上がっているように見える。・・・ため息の連続です。(^^)

 そして、最後の一枚として、イシス神とオシリス神の二人が描かれているものを探してもらった。それが、こちら。(Diary 176) そう、これもヴィーナス プロジェクトの準備中に気付いたのです。魔術を扱う女神が、手に香油を持って、オシリスにイニシエーションをしている絵として。

 それも、この時にはまだわからず、全体の絵が光に包まれたように浮かび上がり、とてもきれいだったから手にすることにしたのでした。・・・ 同じくヒーリングルームに、アクナテン、ラムセス2世&ネフェルタリのパピルスと並べて飾っています♪ 何年経っても色落ちせず、品質が変わらないということで、額なしでそのままに。(^^)

 結局、全部で6枚になっていた。(!) ・・・「6」は、物事が生成する産霊(むすび)が整う数霊で、横の働きを示し、安定化をもたらす。それぞれのエネルギーがバランスよく配置されて整う。 「睦して 結ばれ 産霊ゆく 聖なる社 とこしえに 」

 > この時は、予定外に買い過ぎたかなと思ったけれど、今こうして数霊で確認したら、ちょうど良かったようですね。 飾っている部屋は、私の祈りの場であり、祭壇の部屋にもなっているので。

 どれも、濃いダークなオリジナルのパピルスになっていた。それぞれにアーティストのサインも入っていて、保証書もあり。まとめて買うことで、かなり安くしてくれた。日本だと、この値段では一枚も買えないぐらいだと思うので ラッキーだったと思う。ちなみに、お店の名前は「イシス」だった。(ちゃんちゃん) 何から何まで、ありがとうございま〜す☆

 この間ムスタファは、お店の若いスタッフさんと仲良くなっていた。(またかい!^^) お互いにメールアドレスの交換をして、連絡を取り合うようにしたらしい。・・・ 今でも、時々メールしているそうです。(^^)
 
   

 続きは、次ページの後編へ。