[聖なる旅] [2008エジプト編]  [RAINBOW TOUR 2009] [Page 1]


聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 アトランティスの封印を開く旅 〜


2009.9.1〜9.14
                                                                                

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 9月 7日(PART 1)
 昨夜も、ベッドに入ったらバタンキュー。そして、夜明け前に目が覚めた。月の光を浴びながら眠ろうと、カーテンを開けたままにしていた。窓の外に目をやると、一つの星だけが、煌々と輝いているのが見えている。明けの明星(金星)みたいに・・・。

 そのまま眺めながら、しばらくベッドでまどろみ、5時前ぐらいになって空が染まってきたので、起き上がった。
 さっと着替えてから、デッキへ上がった。その数分後に、太陽が顔を出してきた。ナイスタイミング!


   

 ヌト女神の胎内で眠っていた太陽が、再び生まれ出る。太陽神の姿となって・・・。

   

 眩いくらいの光。 また光の柱が降りている。 その柱は太く大きくなり、ナイル川に光の道を創った。

   

 黄金の光の道が、また目の前に出来てきた。 「その光の道を進み、太陽神と一体になりなさい。」 そう、心に響いてきた。 言われた通りに太陽に向かって歩き、融合すると・・・(!)

   

 偉大なる太陽神の光・・・その光の中に入ったような感覚。 光と溶け合ったら、淡い金色の光に変わっていった。パワフルな黄金の光(男神)から、柔らかい慈愛の光(女神)へと、移り変わるように・・・ ☆

   

 静かだった。周りには、誰もいなかった。アセンションとして、光による変容が私の中で行われたのを感じていた。 

   

 私と太陽の間を、大きな鳥が横切った。 ホルス・・・(!) 瞬間的に、そう感じた。そして、一艘の小さな舟が現れた。 新しい門出・・・船出の時が来る。 その向かいの空には、白い月が見えていた。太陽と月、その二つの光の間に立っている。

   

 ふっと現実に戻ったように時計をみると、ちょうど6時になったところだった。お部屋に戻ると、朝日側になっていたので、部屋の中も光に包まれていた。 ナイル川に光が反射して、キラキラ眩しいくらいに光っている。 ゴールドの光から、プラチナの光へ・・・☆

   

 朝食は、フレッシュなメニューが盛りだくさん。その中から、お皿いっぱいのフルーツと、ドライフルーツ類にヨーグルトを掛けて、オムレツも好みで作ってもらい、パンにはバターではなくて、モラセスを塗り塗り。 カルカデ(ハイビスカス)ジュースも、フレッシュで爽やか〜♪
 
 8時に出発。昨日の夜から停泊しているのは、エドフの町。エドフは、ルクソールから100kmほどの西岸にある。陸路の場合は、コンボイで数時間掛けての移動になるけれど、クルーズだと眠っている間に着いているので、その点でも今回は意味があったみたい。(^^)

 川岸には、馬車がたくさん止まっていた。私たちは車で移動。 静かで小さな町並みを通り抜けると、すぐにホルス神殿へ。昨夜の儀式のときに、ここから見守ってくれていたのですね。 
 カルナック神殿に次ぐという、巨大な塔門がド〜ン!(高さ36m)  ホルス神とハトホル女神の前で、敵と戦っているプトレマイオス12世(クレオパトラの父)が描かれている。 イシス神殿の塔門に、良く似ている。

   

 塔門の前に、二体のホルス像。天井には、お星さまがいっぱい。

   

 第一列柱室への門の前には、頭に冠を被り、エジプトで最も美しいと言われているホルス像。さすが、ホルス神のための神殿だけあって、存在感もすごい。・・・ この二重王冠は、上下エジプトの統一を象徴しているという。
 イシス女神とオシリス神の唯一の子供で、ハトホル女神のダーリン。初めての旅から、イシスファミリーと共に、いつも見守ってくれていた。(チュッ) ここに来て、感謝の祈りが出来ることを楽しみにしていたのだ♪  この神殿では、年に一度デンデラにあるハトホル神殿から神像を迎えて、ホルス神とハトホル女神のための儀式が行われているという。 ここで公的デートなのかしら。(笑)  彦星と織姫の再会みたいで素敵〜。(うふっ)
 
   

 第一列柱室には、巻物を納めた図書室や礼拝堂などもあり、天井にはハゲワシの女神や天体図が描かれている。奥に進むに連れて、天井は低くなり、床が高くなっている造り。 ホルス神の後ろから、光を送っているハトホル女神。その二神の光を受け取っているファラオ。

   

 第二列柱室の窓から、神聖な輝きを持った光が入っている。 天界からの光線ビーム!という感じ。 その光は、至聖所の前を照らしていた。その至聖所には、神輿のような船が置かれていて、その奥に祠がある。船の先端には、女神の像。 神殿内には、この神輿の船をかついで、ホルス神とハトホル神のための儀式をしている絵が描かれている。
 
   

 その後は自由時間になったので、第二列柱室にあるという、香油を調合していた部屋へ。ガイドブックで、化粧室となっているのが、その部屋のことみたい。その奥にある回廊は、至聖所に沿っている。神殿内の見取り図を見ると、行き止まりのようになっているのだけど。まるで、異次元の世界へと続く道のようになって・・・。

 このまま進もうかと思ったけれど、足が止まった。この光の扉をくぐり抜けてしまうと、帰って来れなくなる気がした。 まだその前に、ここでしておくことがあるから。 今はまだ、その時期ではないと・・・。

   

 戻って、ゆっくりレリーフを眺めていた。女神に肩を抱かれているのも、ちょっとユニーク。(& ラブラブモード。^^) 至るところにホルス神を描いたものがあり、これはファラオがホルス神に香油を捧げている。
  
   

 ファラオの守り神であり、エジプトの神々を束ねているホルス神は、「ウジャトの眼」に象徴されるように、真実を見通す眼を授け、この世でリーダーとなる人々を天界から導いているという。(エジプト2008 Page 3) 最後にもう一度、至聖所に戻ってホルス神に祈りを捧げた。この旅の目的も、最善の元に果たせますように・・・☆

 そろそろ集合時間が近づいたので、神殿を出ようとしたら、少し崩れかけた廃墟のようになったところに足が向かった。そこも、何かのお部屋のようになっている。その入り口の前に、門番のようなおじさんが立っていて、こっちにおいでという感じで案内してくれた。 横から裏側に回って、壁のレリーフを指差しながら、抱っこするような仕草をして、「ベイビーホルス」と言った。(!)

 すると、そこにはイシス女神がホルスに母乳を上げている絵が、右向きと左向きの2枚もある。それだけでも驚きだったけど、次に指差した小さなレリーフは(写真左)、何とホルス神が産み落とされているものだった。(!) 



   

 ここは、ホルスの誕生殿になっていたのだ。でも、この部屋のことは、ガイドさんの説明にも全くなかったし、周りを見渡しても誰も気づいていないようで、入って来る気配もない。 表の神殿の前までは来ても、これらのレリーフは裏側になっていたので、仮に知っていたとしても、自分で見つけることは難しかったと思う。・・・・
 イシス女神が母乳を上げているものは、イシス神殿の至聖所にあることで有名だけれど、その内の一つは顔が削られていたのだった。(エジプト編 Page 7) それだけに、このレリーフも貴重なものになる。 ましてや、ホルス神誕生のものは、ここだけかもしれない。そうだ、最初に塔門を目にしたとき、イシス神殿のことが浮かんだのは、このことだったのかも。(!) 

 また、去年の旅で繰り返し出ていた「受胎告知」から、ここで誕生になるという象徴のようにも思えた。そこで、今朝の日の出も思い出した。その時に、ホルス神の存在を感じたこと。 太陽神と一体になることで、新しい生命の光が内側に生まれる。 この旅で、その第三の光が創り出されたのだと・・・☆