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聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜



2009.3.9〜3.28
                                                                                

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 3月 24日&25日(前編)
 ・・・ 前回のレポートから、一ヵ月半近くが経っていて、この間に三度目のエジプトを旅してきました。(うふふ) そこからもう一度戻って、振り返っていきたいと思います☆

  搭乗口で待っている間、前回とは違う淋しさを感じていた。あの時には一年後に戻ってくることが、すでにわかっていたから。 今回の旅で、やるべきことはやり終えたので、もう当分の間エジプトに来ることはないかもしれない。(・・・と、この時は思っていた。^^)  そう思うと、切なくてたまらなかった。 

 カイロを出発して、ローマへ。飛び立ったところで、窓から夕日が射し込んできた。それも、すごくパワフルな光が・・・!

   

 シート全体が、光で輝いていた。それはそれは、力強い光だった。太陽神さま・・・。エジプトからの最後の見送り。良かった、太陽神も祝福してくれている。 その温かい光に包まれて、心が和らいでいた。 ・・・ それも今思うと、次のステージを示してくれていたのかもしれませんね。

 到着して荷物を出すところで、アフメッドからメールが入っていたことに気付いた。無事、ローマに着いたかどうか心配だから、到着したらすぐにメールをという内容。・・・ う〜ん、私たちってそんなに危ないかしらん。 私たちメンバーの中で、彼が一番年下だったのだけど。(笑)

 お迎えのドライバーさんと合流し、ローマの街へ。わ〜い、ヨーロッパ初上陸なり〜♪ 真っ暗だったので、外の景色は良く見えないけれど、ライトアップされた夜の街を眺めて、胸が高鳴っていた。

 ホテルは、街の中心から幾つかの通りを挟んだ、静かな場所を選んでいた。こじんまりとした、可愛いホテルだった。お部屋は、都心のホテルらしい小さな部屋だけれど、清潔で必要なものは揃っていた。

 すぐに眠る気にならなかったので、しばらくイタリアのテレビも付けてみたり。・・・ 「アメリカン アイドル」のイタリア版のような番組があって、イタリアの美形が勢ぞろい♪ (オイオイ!笑)  しばらく目の保養をしてベッドへ。(^^)


 
 3月25日
 イタリアでの滞在時間は短いので、予定もてんこもり。 最初に立ち寄ることを決めたときは、オプショナルでもあったので、もうここからはスケジュールや手配など何も考えずに、のんびり過ごすつもりだった。 ツアー終了の「お疲れさま〜」ということで、ゆっくり自分自身に与える時間として・・・。
 それで、とりあえずホテルと車の手配だけして、後はその時の流れで行けるところだけ行こうと・・・。ところが、いざ行こうと決めたら、出発が近づくに連れて、一つまた一つと行きたいところ = 行くべきところが、次々に出てきてしまった。 16日間のエジプトだけで手一杯だったので、もうそんな時間がないよ〜!と思いつつ、何とか最低限必要な手配だけはすることに。

 出発は、6時にした。朝食は食べる時間がないので考えていなかったけれど、昨夜チェックインしたときに、駄目もとで一応尋ねてみたら、遅い時間だったにも関わらず、ボックスを用意してくれることになった。それはラッキー! 

 ホテルの外に出ると、周囲の建物も可愛かった。街の中心にしなくて正解だったかも。・・・ ローマのホテルは、場所も値段もピンからキリなので、このホテルに決まるまで何度も予約し直していた。 
 街の中を通り抜けて、田園風景が出てきたところで、朝日が昇り始めた。前の日の夕日に続いて、雲ひとつない空に、オレンジ色に輝く太陽の光が、私たちを包んでいた。 そこにイタリアナンバーの「999」まで、出てきちゃった。(うふふ)

   

 途中で休憩したところは、クロワッサンのお店だった。わ〜、せっかくだから買ってみようかな。 たくさんの種類があって、どれにしようか迷っちゃう♪ ホテルのボックスも、まだ手を付けていなかったのにね。(ほほほ) 他にも、イタリアらしいスナック類などがあって、見ているだけでウキウキしてきちゃった。 ・・・ 食い入るように見ている私。(^^;

   

 普段、バター類を口にすることがないので、日本では食べる機会があまりなかったけれど、ここで買ったクロワッサンは、油っぽさがなくて、外はパリっと香ばしくサクサク。 そのおいしさに、完全ノックアウト! ますます、テンションが上がって来たよ〜。(えへへ)

 向かっているのは、アッシジ。イタリアで最も愛されている聖人 聖フランチェスコの生誕地で、聖フランチェスコ教会の総本山が置かれる聖都。
 最初にローマ行きを決めたときは、アッシジのことまでは考えていなかった。それが、ある時にローマから2〜3時間で行けると知り、それがイタリア訪問目的の一つだったことがわかり、一泊の予定を最終的に三泊まで延長することになった。 ・・・ その前のRAINBOW TOUR で、サンフランシスコのヨセミテが突然入ってきたのと、同じパターンですね。(2007RAINBOW TOUR Page19

 予定よりも早く到着。(やった!) 滞在時間が限られているだけに、うれしい♪ ドライバーさんは、ほとんど英語がわからなかったようだけど、何とか待ち合わせ時間だけは伝わっていた。(イタリアの紳士風。^^)
 では、まず最初に 聖フランチェスコ大聖堂に行きましょうか。駐車場の広場から、通りを歩いているだけで、イタリアの独特な雰囲気にワクワクしていた。
 まだ朝の9時前だったので、空気もひんやりとして、澄み渡っている。それが、たまらなく気持ち良い♪  エジプトとの温度差で、新鮮な心地良さを感じていた。

   

 アーチのような門をくぐり抜け、緩やかな坂を登った丘の上に、その大聖堂が現われた。目の前にしただけで、胸がいっぱいになってウルウルしてきた。ゴシック様式とロマネスク様式を組み合わせて、建てられている。その清らかさと荘厳さに圧倒され、しばらく立ちすくんでいた。

   

 聖堂内は、天井が高く、壁から天井までフレスコ画が描かれている。有名なチマブーエの「聖母と4人の天使と聖フランチェスコ」に、ジョットと弟子たちによる「聖フランチェスコの生涯」の作品も。  ジョットの絵は、一枚が約8畳ぐらいある大作で計28枚。(写真下 左から 「天国の玉座」 「天への祈り」 「小鳥への説教」 「天への帰還」)  ・・・ 写真撮影禁止なので、内部の画像はお借りしています。

       

       

 下の階には、聖フランチェスコの遺体が安置されている。

   

 聖フランチェスコ・・・初めて意識したのは、ペルーの旅から帰った数日後のこと。大いなる力に引き寄せられたかのように、「ブラザーサン シスタームーン」 の映画を観に行った。洋画に夢中だった中学生の頃に、テレビ放映で観ていて、とても崇高な映画だったことと、美しい唄があったことだけは憶えていた。

 ペルーでの強烈な体験の後で、身も心も研ぎ澄まされていた時だけに、ストレートに入っていた。当時の衝撃的なまでの感動は、忘れられない。(Diary 13) 長く閉ざされていた何かに、スイッチが入ったと思えるくらいに。 その2週間後にリーディングを受けて、今生での使命を明かされることになった。・・・

 その3年後にも、もう一度観ていて(Diary 63)、その夏に40日間のプロセスが始まっていた。そして、その直後で訪れたラパスの教会で、聖フランチェスコの存在を強く意識することが起こっていた。(2004ペルーの旅 Page 15)  

 それからしばらく経って、RAINBOW AGE REIKI を受けていた人たちに送っていた「平和を求める祈り」のメッセージが、聖フランチェスコのものだったとわかることに。それからも、折に触れて、彼の存在を感じることが続いていた。・・・ このレポートを書く数日前に行った、長崎のルルドの泉がある教会でも。(長崎編 Page2

 それから数年経って、彼が生まれ、眠っているアッシジに行くことになるなんて。出発の前日に、手に入れていたDVDでもう一度観たときには、その場所に行けると思っただけで、ドキドキしていた。 この場にいても、まだすぐには実感がなかった。・・・


 音楽が流れてきて、ミサが始まった。(!) 美しい賛美歌に、荘厳なパイプオルガンの音が響き渡る。神父さまの祈りが始まった。礼拝堂に座って、天井画を眺めながら、時間ギリギリまで参加させて頂いた。
 
   
 
 次に向かったのは、聖キアラ教会。歩いている通りから石造りの建物までも、清らかな光に溢れ、輝いて見えた。

   

 聖フランチェスコの最初の弟子となった、聖女キアラ。彼女もまた裕福な貴族の生活を捨て、最期まで信仰に身を捧げ、「もう一人のフランチェスコ」と呼ばれるようにもなった。
 教会は、大聖堂と同じ様式でローズの窓があり、二つが対になっているようだった。淡いピンク色で女性らしく、聖女キアラの清らかさが表われている。 

   

 地下には、聖キアラの衣服や遺品が展示され、遺体も安置されていた。棺に、人型が横たわっていた。エジプトでミイラを見慣れていたので、一瞬ドキッとしたけれど、それは人形だった。遺体は、もちろん棺の中に。(^^) 彼女の遺体は腐敗しなくなり、骨格は完全な状態で保存されているという。(!)
 ファラオたちのミイラを目の前にした時と同じ。遠い過去に生きた人たち − 神や聖人になった存在の肉体を目の前にして、今もなお、私たちと共に生きている、存在しているのを感じていた。 私たちを導きながら・・・。

   

 聖フランチェスコが、教会を建てるようにと啓示を受けた十字架は、今もこの教会の中に。この十字架のキリストは、珍しい描かれ方をしていて、磔にあった時の苦悩の表情がない。訪れる人たちを、両手を広げて温かく迎え入れているかのように。 ・・・ そのシーンの映像と歌は、こちらのページに。 (何度観ても、何度聴いても、胸が熱くなります。) 

   

   Brother Sun and Sister Moon

 Brother Sun and Sister Moon,
 I seldom see you, seldom hear your tune
 Preoccupied with selfish misery.
 Brother Wind and Sister Air,
 Open my eyes to visions pure and fair.
 That I may see the glory around me.
 I am God's creature, of him I am a part
 I feel his love awaking in my heart
 Brother Sun and Sister Moon
 I now do see you, I can hear

 その声はめったに私には届かない
 自分の悩みだけに、心を奪われて

 兄弟である風よ、姉妹である森の精よ
 私の眼を開いておくれ 清く正しい心の眼を
 私を包む栄光が、目に映るように

 神に与えられた命
 私にも神は宿る
 その愛がいま この胸によみがえる

 ブラザーサン シスタームーン

 今こそ その姿に触れ、その声を耳に
 そして胸を打つ、あふれるこの愛

 神に与えられた命
 私にも神は宿る
 その愛がいま、この胸によみがえる

 ブラザーサン シスタームーン

 今こそ その姿に触れ、その声を胸に・・・・

(写真右  大聖堂内にある「聖フランチェスコと聖キアラ」)

   


 教会を出る時に、聖キアラが描かれた絵や、その十字架のカードがあるのを見つけた。(わ〜♪) それも、頂けることになったので、代わりに献金を。 他にも、「平和を求める祈り」が描かれたカードも出て来た。(!) 実はアッシジを訪れたときに、一人ひとりに渡そうと、日本を出る前に買って用意していたのに、スーツケースに入れたまま出て来てしまったのです。(^^;  でも、ここに用意されていたのですね。それも、ちゃんと日本語で書かれたものが。・・・ ありがとうございます。

 丘から見下ろす景色も、素敵だった。目に入る光景は違っても、聖フランチェスコや聖キアラたちと同じ場にいると思っただけで、胸がいっぱいになっていた。

   

 アッシジ最後として、あの教会へ。教会への道は、さながら参道のよう。そこに、一羽の鳥が目の前を横切るように飛んできた。もしかして! ・・・ 聖フランチェスコは、小鳥とも会話していたといわれ、白い鳩は彼の奇跡の象徴にもなっていた。 その白い鳩が、私たちの前に・・・。(!)

   

 映画のシーンも思い出しながら、ほとんど瞑想状態で歩いていた。すると、いつも後ろのほうにいたMayumiちゃんが、その坂道を勢い良く駆け下りてきた。彼女もアッシジに対する思い入れが大きかったみたいで、夢心地状態で歩いている。(^^)  

   

 オリーブ畑が、両側に広がっている。 そこで、ある一本の木が目に留まった。雷が落ちて割れたのかな。それにしても、面白い形をしている。横からみてみると、精霊さんがピースサインをしているように見えた。 それで、「ピース(平和)の木」と名付けることに。(うふふ)

   

 初春の柔らかい陽射しに包まれて、聖なる道を歩いていく。 ようやく教会らしき建物が見えてきて、石畳の道になった。

   

 その道の脇に、お婆さんらしき人がいる。・・・と思っていたら、フランチェスコの像だった。(!?) わ〜、これはまたまた。そこで失礼ながら、思いっきりハグハグさせて頂くことに。(^^) ・・・それにしても、リアルだった。 いつも、ありがとうございます。
 その後ろ姿に、後から来ていたみんなも騙されちゃったりして。(写真左 ねっ、誰かとお話しているように見えるでしょ。^^)

   

 聖ダミアーノ教会。聖フランチェスコが、啓示を受けて最初に造った教会。思いを込めて、一つ一つ石を積み上げながら・・・。映像は、こちらのページに。(この歌の歌詞も、心に響いてきます。)

   

   San Damiano Song

 If you want your dream to be
 Build it slow and surely.
 Small beginnings, greater ends.
 Heartfelt work grows purely.
 If you want to live life free,
 Take your time, go slowly.
 Do few things, but do them well.
 Simple joys are holy.
 Day by day, stone by stone,
 Build your secret slowly.
 Day by day, you'll grow
 
 夢をまことにと思うならば、あせらずに築きなさい
 その静かな歩みが遠い道を行く
 心をこめれば すべては清い

 この世に自由を求めるならば、あせらずに進みなさい
 小さいことにも、すべてを尽くし
 飾りない喜びに、気高さが住む

 日ごとに、石を積み続け、あせらずに築きなさい
 日ごとにそれであなたも育つ
 やがて天国の光があなたを包む

   

 前庭には、学生たちのグループが集まって、シスターの話を聞いていた。シンプルで清楚な造りになっていて、彼の教えを象徴しているように感じられる。
 中庭を、ゆっくり眺めながら一回りした。聖母や受胎告知の絵も描かれ、優しい光が注がれていた。

   

 頂いた 「平和を求める祈り」を、改めて読んでいた。その中にある最初の言葉 ・・・「あなたの平和の使いにしてください。」 これは、「平和の道具にしてください。」とも訳されている。数年前から、何度も何度も繰り返し読んでいたけれど、この時になってようやく気付いた。 私は、そのために今ここにいるのだと・・・。そのことを自分で約束して、ここにいるのだと・・・。

 それがどこかでわかっていたから、「40日間のプロセス」でも、「24時間ワーク」でも、「谷底アセンション」や「ガタブルアセンション」でも、最後まで受け入れることが出来た。それは全て、自分の身体を通して、光を伝えて行くためだった。 言葉やテクニックだけでは、私には伝えきれないから。

 自らの身体を媒体として、直接光を通しながら繋いで行く。その光を、より純粋なものにするために、ライトボディとして、カーボディから高める必要があったから。 そう、そのために、ストイックに進化し続ける必要があった。 ただ、健康であれば良いというものではなかったから。

 このレポートを書く数日前、「天の月」が明けた日に、「フランチェスコ」という映画も観ることになった。そこでは、聖フランチェスコが最期に、キリストの祝福として聖痕を受けるシーンまで、リアルに描かれていた。・・・ その映像は、こちらのページに。

 2年前に、八大龍王さまからのメッセージとして伝えられた。まだ、本来の55%しか目覚めていないと。(ブログにて) その翌年に続けていろいろ起こったけれど、それも事前に伝えられたことで、覚悟して受け入れることが出来たのだと思う。そのおかげで、ここまで来れたから。 それも道の途中で、まだまだこれからやることがたくさんあること、まだ始まったばかりであることも。 そうして、最後の最期までやり続けるのでしょうね。 小さいことにも全てを尽くし、心を込めながら、日ごとに石を積み上げていく ・・・。

 それも有難いことに、「清貧」は卒業して、これからは「嬉しい・楽しい・幸せ」という喜びを感じながら、歩めば良いということも伝えられている。そうして、三次元と高次元を繋いで行くようにと・・・。 は〜い、了解で〜す♪  ということで、引き続き 「聖なる旅」も、楽しく続けるとしましょうね〜☆