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聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜



2009.3.9〜3.28
                                                                                

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 3月 27日 (新月)
 RAINBOW TOUR & イタリア最終日。出発前に、パッキングも何とか完了。(ほっ) チェックアウトして出発。ドライバーさんは、一日目のアッシジと同じ人だった。良かった〜、あの後も同じドライバーさんと思っていたので、チップを渡し損ねて気になっていたのです。(めでたし、めでたし)
 最初に、サンタマリア・マッジョーレ大聖堂へ。四大バシリカの一つで、世界の聖堂の「母なる教会」とされ、聖マリアさまに捧げられた聖堂でも最大とされている。 正面には噴水があり、背後には見守るようなオベリスクも建っていた。(一部の写真は、お借りしています。)

   

 内部には、36本の柱が両側に並んで建っている。壁には、旧約聖書の36場面が描かれていた。全体的にゴールドが基調となっていて、荘厳で美しい。
 奥に進むと、サンピエトロ寺院と同じような天蓋があり、地下聖堂にはキリスト降誕の聖遺物が安置されている。 天井の「マリアの戴冠」のモザイク画は、玉座に座る神の子キリストが左手に書物を持ち、右手で隣りに座る聖母マリアに戴冠している絵が描かれ、周囲では9人の天使と聖ペテロ、聖パウロ、聖フランチェスコなど8人の聖人、鳩や孔雀などがこの様子を見守り、聖母の戴冠を祝福している。

   

 主祭壇の下には、あのベルニーニのお墓も。入り口を振り返ると、ステンドグラスにもマリアさまが。(写真右) どこにあったのか、柾至が撮った写真にはこんな絵も。(!)

   

 金色に輝くクーポラの天窓からは、光が注がれ、聖堂内全体がマリア様の光に包まれているようだった。

   

 マリアさまの像の前へ。この像では、これまでのマリアさまのイメージとは、違った表情をされていた。片手を上げて、キリっとしたお顔をして見下ろしている。 目を合わせた瞬間に、思わず身が引き締まった。
 「これからすること、わかっていますね。」 (!?) その意味がわからないまま、即座に「はい!」と心で答えていた。「わかりました。」 それ以上、何も言葉が出て来なかった。 ・・・ とてもカメラを向けられる状態ではなかったので、写真に残せなかった。サイトで探しても、それらしい像のものは出て来なかった。

 最後に礼拝堂に入ってお祈りをし、そろそろ出ようと思った時に、音楽が流れてきた。もしかして・・・今からミサが始まる。(!) 集合時間が近づいていたけれど、参加するべきなのだと感じ、近くにいた人に伝えてもらった。 
 司教さまたちが入られた。通常のミサの時間ではなかったと思うけれど、何か特別な意味があるのだろうか、ビデオ撮影もされていた。これまでの聖なる旅で、同じようなことは何度もあったけれど、この旅の最後に大聖堂でもミサに参加出来るとは・・・。胸がいっぱいで、ウルウルしていた。司教さまの祈りに合わせて、改めて感謝の祈りを捧げ、自分の中の誓いを立てていた。

   

 祈りを終えて、大聖堂を出たところで鐘が鳴った。(!) あまりのタイミングに、ビクっとした。時計を見ると、ジャスト9時になっていた。鳴り響く鐘の音は、祝福のファンファーレなのだと感じた。私たちの思いを受け取って下さった印として・・・。また、大天使ガブリエルが「最後の審判」で吹く、「蘇り」の合図として。

 噴水の前に集まり、そこで浮かんできた言葉を、みんなに伝えることにした。マリアさまとイエスさまの思いが伝わってきて、途中で胸が詰まったようになり、自然と涙が溢れていた。

 この大聖堂は、法王の夢に聖母マリアさまが現れ、「今晩雪が降った場所に教会を建てるように」と命じられ、真夏であったにも関わらず、そのお告げ通りに、この地に雪が降ったことに発しているという。(!) 現在でも、毎年その時期には雪の奇跡を記念するミサが行われ、その間に教会の天井から白い花びらがまかれ、人々の信仰を集めている。 
 奇跡の地としても、旅の最後の祈りの場所に相応しかったのですね。これからも、神(創造主と内なる神)の意思に沿った生き方をしていきたい。あなたの意思が、私の意思となるように。 どうか、これからも導いて下さい☆

  > ここまでレポートを書いた日の夜、前日に録画していた「マリア」という映画を観ました。この映画は、聖母マリアとヨセフの愛の物語で、イエスキリストが誕生するまでが描かれています。
 大天使ガブリエルから受胎告知されるシーンもあり、まだ少女のようだったマリアが、その運命を受け入れ、ヨセフの献身的な愛に支えられながら、次第に母として成長していきます。長い逃避行の末、辿り着いた馬小屋で、光を浴びながらイエスさまを出産するシーンは、崇高で美しく感動的。そのシーンにも出てきた、飼い葉桶の断片が聖遺物として、この大聖堂に納められていたのです。(!)
 東方から星の動きを辿ってきた、三博士たちが贈り物を差し出す場面も。(うるうる) 3つの惑星が直列するとき、救い主が誕生する。その惑星の一つが、「母の星」である金星ヴィーナスだったのですね。それが「聖なる夜」だったのでした。・・・
 この映画のことは、RAINBOW TOUR の準備中に知り、出発前に観ておきたいと思ったのですが、レンタル屋さんで探しても出て来なかったので、諦めていたのです。それが今になってケーブル放送され、ここまでレポートを書いた時に観ることになったのでした。
 イエスさまが誕生した後、再びお告げがあってエジプトへと旅立ち、最後にカイロに辿り着くまでが描かれていました。 私たちがこの旅で一日目に訪れたのが、三人がお隠れになっていた場所だったのです。(Page 2) & 最初に入ってお祈りしたのは、マリアさまの教会でもありました。

 さて、旅の続きに戻って、お楽しみ観光の最後は「コロッセオ」へ。ここで最後なので、解散して自由に周ることにした。列に並んで入場し、ゆっくり歩いて周ってみた。

   

 約2000年前に建設された、世界最大の円形競技場。一階から三階席まであり、5万人を収容出来るとか。今の私たちはドームで慣れているけれど、当時にしてはかなりの大規模。階段状で、どこからも観れるようになっているのも凄い。

   

 映画「グラディエーター」のシーンが浮かんでくる。最近では、「ジャンパー」にも出てきていた。中には、遺跡物も展示されていた。

   

 この時、一通り観たら早く出たいと思っていた。あまり長居はしたくないと感じていた。残りの自由時間で、最後のイタリアを味わうべく、またゆっくりカフェに座って過ごしたいと思った。この地に眠っているエネルギーが、清められるように祈って・・・。

 コロッセオの近くには、ローマ最大の凱旋門である、コンスタンティヌス帝の凱旋門も。 当時のコスチュームを着た人たちもいた。
 車を止めてあるところまで戻って、近くにあった小さなカフェへ。そこは、地元の人たちが入れ替わり入ってくるような感じ。学生からポリスマンたちもいて、ローカルな雰囲気で値段も安い。カプチーノと小さなスイーツを買って、外のテラスへ座った。昨日のカフェとは、また違った雰囲気♪

   

 Yokoちゃんも、一人でやってきた。初めて訪れる場所でも、一人で楽しむことが出来るようになって良い感じね。(ふふふ)
 まだ時間があったので、柾至は散策に。しばらくして、やや興奮気味で戻ってきた。・・・えっ、何どういうこと!? 話が良くわからず、大丈夫かと思って私も後ろから付いて行った。

 彼が一人で歩いていたら、車の中から声を掛けられ道を尋ねられた。(またかい!・・・どこに行っても現地の人と思われる。笑) そのおじさんは、フランスから仕事で来ていた。そのまま話をしていたところ、ファッション関係の仕事をしているらしく、幾つか持っていた皮ジャンを良かったらあげようと言われた。(!) それも最初は、2枚渡そうとしたとか。タダでくれようとしたけれど新しいものだったし、少し戸惑っていたところ、それだったらガソリン代程度で良いよと言われて、私のところへお金を取りに戻ってきたのだった。
 「信用して大丈夫だから」と言われても、彼は何でも受け入れてしまうところがあるので、念のため私も一緒に行ってみると、黒塗りの高級車に乗った、感じの良い紳士だった。ほとんどキャッシュを持っていなかったので、残りの15ユーロぐらいしか渡せなかったけれど、皮ジャンを差し出して、にっこり微笑んで行ってしまった。
 その皮ジャンは、袋に入ってタグも付いたままの新品だった。取り出してみたら、本物の皮で柔らかく、かなり品質の良さそうなものだった。でも、サイズの確認をしていないと思ったら、彼に合わせたようにピッタリだった。(!) 彼はもちろん気に入って、超ハッピー♪ 早速、その場で着ることに。(^^)
 一体何だったの?と言いたくなるような出来事だったけれど、実は彼は前から皮ジャンが欲しいと言っていて、探していたところだったのです。同じものを自分で買っていたら、かなり高くついたはず。あの時は何が何やらという感じで、ちゃんとおじさんにもお礼を言えなかったけれど、後になってギフトを届けにきた、エンジェルおじさんだ〜と感じたのでした。 ・・・ もう、そうとしか思えないように。

 柾至は、この旅の間も最初から最後まで、愚痴をこぼすことなく、荷物を運んだり写真を撮ったり、陰でみんなのサポートまでしてくれていた。そのご褒美だったのですね。 それも旅の最後の最後に。 これも一つのミラクルで、マジックのようでした。
 手にしたところで、ちょうど集合時間になっていて、そのまま車に戻ったら、すぐ手前に止まっていたバスの後ろに「Iris bus」という文字が。(!) アイリスー虹の女神さまでしたか。 まあ何てわかりやすい。(^^) 最後の最後まで、ありがとうございました☆

   

 空港へと向かう道でも、レインボーの看板が続いて目に入り、レインボーカラーのバスも何台も見掛けていた。(うふふ) その途中で、「ベンハー」の舞台となった、チルコマッシモやマルチェロ劇場、カラカラ浴場の前も通った。

 チェックインで、またしても荷物オーバーを指摘された。超過分はカイロを出る時にも払っていたけれど、ここからはまた別料金とか。二人合わせても、40kg近くオーバーしていたので半端な金額ではなかった。(ガガ〜ン!) もう一回往復出来ちゃうよ〜。
 日本ーヨーロッパ間は、特に高いらしい。(確か1kgにつき40ドル以上!) 少しは軽減してもらったけれど持ち合わせがなかったので、銀行に走ってキャッシングして払った。(やれやれ) 
 やはり、香油が重かったのよね。・・・ あの時は、何であんなに買っちゃったのか、随分と高くついてしまったという感じでショックだったけど。(ははは) まだプロジェクトのことなど、全く頭になかったのだけど、本能に従っていたということで。(ちゃんちゃん。笑) 何かを始める時には、それだけのエネルギーを注ぐ必要があるということでしたね。(ほほほ)

 搭乗時間もギリギリというか、実際には過ぎていたので焦ったけれど、出発が大幅に遅れることに。(ふ〜っ) そうして新月を迎えた日に、一つの長い旅を終えることになった。これまでのRAINBOW TOUR では、最も長く21日間になっていた。(!) ローマをゲートにして、エジプトを周り、またローマへ戻ってから旅立つ。 遠い昔からのローマとエジプトとの繋がりを再現し、ここで融合させるように。そして、それがヴィーナス プロジェクトの原点に。

 有難いことに、最初から最後まで体調を崩すこともなく、元気に過ごせた。それぞれの場所で示されていたテーマと目的も、一つ一つスムーズにクリアしていた。だから、何も思い残すことはないと思った。でも、それはRAINBOW TOUR でのことだった。日本に近づいたとき、カイロを飛び立った時と同じように、また急に切なくなった。しばらくは、訪れることがない。その淋しさがまた湧き上がっていた。そう、旅の終わりは、どうしても切なくなってしまう。

 それが帰国して二日後には、早くも示されたのですね。この旅で手にした香油によって・・・。(ヴィーナスプロジェクト Part 1にて) しばらく来れないとしても、何であんなに大量に買い込んでしまっていたのか、ようやく納得することになり、本能に従って正解だったということで。(^^) 旅は人生と同じ。一つの旅の終わりは、次の人生の始まりでもあるのですね。 最初の聖なる旅である、8年前のペルーの旅がそうであったように。さらに思い起こせば、初めてカナダに旅した時もそうでした。その旅がきっかけで、カナダに移住することを決めたのだから。そうして、一つの道から次の道へと繋がっていく・・・。

 旅のレポートも、今回は早くからスタートさせたのに、完結させるのに9ヶ月ぐらい掛かっている。(ほほほ) その間に、再びエジプトへと旅することになり、さらにプロジェクトをバージョンアップまでさせることになった。 この旅を出発した時には、全く予想が付かない流れだった。今回も、魂の家族が集まった13人での楽しい旅になり、それぞれの「生命の鍵」が開けられた。・・・ この後も、楽しみにしていましょうね〜♪(うふふ)
 聖なる旅 ー RAINBOW TOURは、魂のアセンションが目的とされていたので、その意味でも達成したといえるのでしょうね。 導いて下さった多くの高次の存在たちや、関わって下さった多くの人たちのおかげで・・・。心から感謝しています☆

 これからも聖なる旅を続けながら、魂のアセンションを繰り返し、最善の状態で与えられた生命を活かしていきたいと思います。

 続いて、参加者レポートへ。