[聖なる旅] [2007セドナ編]  [2008エジプト編]


聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜


2009.3.9〜3.28
                                                                                

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 3月 15日
 ナイル川沿いのテラスをお散歩していたら、大きな羽のような雲が。(!) 女神イシスの羽! 瞬間的に、そう思った。ナイル川の上空から、大きく包み込むように広げている。・・・私たちを、待っていて下さっている。弥山の頂上に現れた、イシスの雲も思い出した。(宮島弥山編 Page 3

   

 一方ムスタファは、昨日の夜お部屋で、ヤモリを見たという。それも今まで見たことがないような、きれいなヤモリだったらしい。・・・ 写真を見て、女神のお使いだと確信。 淡い色の模様が入っていて、目元も手足も可愛い♪ 五爪の龍のベビーにも思えた。(^^)

   

 そう、今日はイシス神殿だったのです。朝食はボックスにしてもらって、早めに出発。ボートに乗って、聖なる島であるフィラエ島へ。ナイル川もキラキラ〜☆
 
   

 イシスとオシリスの話は、良く知られている通りだけれど、ここでおさらいとして・・・

 オシリスは弟であるセト神に殺されてしまい、死体をばらばらにされた。それを妹であり妻であるイシス女神が拾い集め、オシリス神を復活させた。復活したオシリスは冥界の王となった。死後の生活を重視した古代エジプトでは、冥界の王であるオシリスは非常に重要な神。再生と復活から、枯れた植物が再び芽を出すということに結び付けられ、穀物神との性格も持っている。肌が緑色に描かれているのは、植物の色を象徴しているからともいわれている。
 イシス女神はオシリス神の妻であるとともに、ホルス神の母として尊敬されている。死者の保護者としても描かれることが多い。頭の上に、日輪と牝牛の角や椅子(玉座)を載せている。ホルス神は、ハヤブサの頭を持つ天空の神。ファラオはホルス神の地上での化身とされた。ホルス神はファラオの守護者でもある。更に、天空の神としての性格からか、太陽神とも合体していく。

 父オシリスの敵討ちとして、セトと戦っているときに左目を失い、その目が「ウジャトの眼」となっている。(2008エジプト編 Page 3にも)

 またイシスは、イザナミであるとも言われている。 運命を変える力があり、生命を与えるもの、家族の保護者、癒しと救いの女神と、数々の神と同一化されて、その性格を取り込み、万能の女神となっていった。
 ここは、イシス女神がホルス神を生んだ地とされるだけあって、この神殿には幼いホルスと母としてのイシスを描いたレリーフが多く、オシリスを羽で守っているものもある。 そう、ここはイシスの愛と母性に満ちた神殿・・・

 神殿に入る前に集まって、その話をしていたとき、前に立っていたYokoちゃんと目が合った。彼女の目から涙が溢れていた。その涙を見て、抑えていたものが押し寄せてきて、私も・・・。 あ〜ん、せっかくガマンして話していたのに。(笑) 
 そうなのです、今回この島に入ったときから、・・・おそらく朝のイシス女神の雲を目にしたときから、女神の慈愛のエネルギーに包まれて、私の中から何かが湧き上がってきた。それは、どこかで抑え込んでいたもので、素直に表現することに、どこかで抵抗していた。それが、この時の涙によって、そっと開かれた。・・・

   

 その後は、一通り内部の様子を説明して、それぞれが自分の内側に入り、自分のペースで回ることにした。 前回は、ガイドさんもいて、詳しく説明してくれていたけれど、なぜかほとんど頭に入らなかったので(^^;、今回は自分で予習をして、それを元にみんなにも話をしていた。だから、あの時はイシスとオシリスのレリーフのことは、知らないでいた。・・・これも、聖なる旅では良くあることだけれど、次が用意されている時(RAINBOW TOUR として)は、洗礼としてのお参りになっているようです。(^^)
 そのレリーフは、どこにあるのかまではわからなかった。それもここに来て、それぞれが自分で見つける意味があったようで、必ず見つけ出せることを信じながら、ゆっくりと周っていた。

   

 第一塔門までは、美しい列柱が続いている。柱は、愛と喜びの女神ハトホルの顔を彫りこんだハトホル柱になっている。・・・少女みたいなお顔で、相変わらず可愛い〜♪ ハトホル神は、ホルス神の妻。それもあって、この神殿にはハトホル神のレリーフも多い。

   

 第一塔門の左側には、敵を打ちすえるファラオが刻まれ、右側には隼の頭を持つホルス神を中心に彫られている。ホルス神を、背後から見守りながら、光を送っている。・・・両手の位置をみると、イニシエーションをしているようにもみえ、RAINBOW AGE REIKI でのアチューンメントと同じ動きのように思えた。

   

 香油を捧げられているレリーフもあり、第一塔門を抜けると誕生殿へ。

   

 そして、出てきた! 至聖所の中だった。イシスが羽を大きく広げ、捧げ物を受けているオシリスを、後ろから守るように包み込んでいる。なんて、美しい姿・・・。それらのレリーフは、薄暗い中を淡い光で照らされて、浮かび上がっていた。 やはり、朝の雲はこの羽だった。

 イシスの愛が感じられて、しばらく動くことが出来ない状態に。バラバラにされたオシリスを蘇らせ、冥界の王としただけの魔術と強いパワーは、イシスの深い愛から生まれたものだったのですね。 
 オシリスとの二人の姿は、女性性と男性性の愛の姿をも表していた。・・・このレポートを書き始めたときに、ハトホルからのメッセージも伝わってきました。(ブログレポートにて)

   

  そして、イシスが幼いホルス神に母乳を飲ませているレリーフも。 (左は、立ったまま飲ませている。顔の部分が切り取られていて残念。右は抱きかかえた状態で。) イシスの母としての姿に、心が震える。 柾至が幼い頃のことも、思い出した・・・。改めて、今生で母親になれたことに感謝した。そのおかげで、母性を開花させ、体現することが出来たから。そのおかげで、一人の息子だけでなく、多くの魂の家族たちを、母のような目で見れるようになったから。 

 ナイルの母であるイシス女神は、大切なマスターの一人でしたが、魔術や錬金術だけでなく、女性として表現するべき真の愛を教えてくれていたのでしょう。・・・それが、「内なる女神性の開花と創造」として。 ここで、その糸口が開かれていたのかもしれない。 

   

 キリスト教がエジプトに広まった頃、イシス神殿の一部は教会として使用され、そのことを示すコプト十字も残っていた。その当時は、イシス神殿は聖母マリアを、オシリスの礼拝堂には、イエスキリストが祀られていたという。
 最後に、ハトホル神殿とトラヤヌスのキオスクへ。 開花型のパピルス柱は、お花が開いたようで可愛い。・・・女神性と母性の開花を象徴しているみたいに。(^^) ここにも光が降り注いで、キラキラ光っていた。

   

 太陽の日差しは強いけれど、風が涼しくて気持ち良い。ブラウス一枚だと、少し肌寒いくらいに。前回は、お昼過ぎの時間帯だったこともあり、暑さに参りそうだったので、この日は朝早い時間に出ることにしていた。それもあったのか、汗をかくこともなく心地良い状態で、ゆっくりと時間を掛けて周ることが出来た。
 この日は、島全体がとても温かく、愛に満ち溢れていた。いつまでも、ここで過ごしたいと思ったほどだった・・・。 
 
 名残惜しい気持ちでボートに乗り、感謝の光を送りながら、聖なる島を後にした。・・・ またいつかお礼参りに帰ってきますね☆

   

 その後は空港へと向かい、アブシンベルへ。今回はデラックスバージョンで、飛行機で移動することに。 再び、ホルスに乗る。よろしくね〜♪ 
 
 前回と同じく、アブシンベル神殿に最も近い、ネフェルタリホテルへ。・・・今夜はネフェルタリ気分で。(うふっ) 
 まだお昼過ぎだったので、しばらくお部屋で休憩することに。ムスタファは、ホテルのプールに入っていた。 屋上のテラスからも、神殿が見えている。 
 かなり水が冷たかったらしい。この時間でも、まだ涼しいとは珍しい。前回の暑さが嘘のよう。 おかげで、快適に過ごせる日が続いている。・・・ありがとうございます。


   

 3時過ぎぐらいから出て、バザールを覗いてみることに。時間はたっぷりあるので、ゆっくり散策出来る。

   

 去年ここで、アンクを買っていた。明日の儀式で必要になるので、みんなにもここで手にするように言っていた。それが、うっかり(!?)自分のアンクを持ってくるのを忘れていた。(オイオイ。^^) 

 それで、新しく買うことに。同じキーホルダータイプのものもあったけれど、今回は何か違うような気がした。そこで目に飛び込んだのが、入り口の上から掛けられていたもの。手にしっかり握れるぐらいの大きいものになっている。 ゴールドやシルバーもあったけれど、鮮やかな赤い色のものに惹かれた。

 でも、ちょっと派手過ぎるかな・・・、やっぱりゴールドにしておいた方が良いかもと思い、手を離したものの、どうしても赤が気になって仕方なかった。(またかい!笑) 
 再び手にとってじっくり見たら、ゴールド色でヒエログリフが描かれた中に、イシスが羽を広げた例のポーズや、ホルスのウジャトの眼も入っている。そのタイプで赤い色のものは、これ一つしかなかった。 やっぱりこれだ!と思った。 そう決めた途端に、ほっとするものがあった。

 その後、ムスタファが他のお店で見つけたものがあったので、行ってみると・・・。またすっかり、お兄さんと仲良くなっていた様子。 友達へのお土産として置物の像を選んでいたけれど、造りもちょっとイマイチな感じだし、入っていないのがわかる。 う〜ん、初めてだから仕方ないけど、まだ見る目がないようで。(笑) ここで、選び方のポイントを伝授。
 その像はキャンセルして、このお店では挨拶代わりに別のものを買って、次のお店へ。そこではTシャツを選んでいた。もっと良いものがあるんだけどなあ〜と内心思ったけれど、ここでは本人の意見も尊重することにして。(^^) 

 アンクを買ったお店に戻った。そこは品揃いが良かったし、まとめて買うとかなり安くしてくれるから。その時には、お兄さんともすっかり仲良くなっていたので、扇風機の真下の涼しいところに椅子を出してもらい、ゆっくり座ってからお買い物タイムに。(ほほほ) 
 ヒエログリフの入ったクリスタルのオベリスクや、貝殻を使った伝統工芸のボックスに、神々の名前が入っているゴールドのボックス状のピラミッド。ムスタファは、ここで質の良いベドウインスカーフを、友達へのお土産用として何色か買った。ここでは、なかなか良いものが買えて満足♪ 
 お兄さんから、何かプレゼントしたいということで、選んでくれたのがバステト神の像だった。私の目が、エジプトの猫に似ている(!?)からと言うことで。(ほよっ) 
 ・・・ どちらかというと犬派だった私は、バステト神には馴染みがなかったけれど、太陽神ラーの娘で、慈悲と豊饒の女神だったようですね。(ほ〜っ) 古代エジプトでは、猫は崇拝されていたばかりでなく、手厚く保護されてもいたとか。 来て下さって、ありがとうございま〜す♪ (画像は、博物館より)

 みんなも、お買い物を楽しんでいる様子。一足先に終わった私たちは、カフェの後ろにある椅子に座ってのんびり。日暮れ前の空を、眺めていた。

   

 そろそろ時間になったところで、みんなと合流して、音と光の神殿ショーへ。夕暮れに染まった神殿も素敵〜♪  この時間も良いよね〜。一年振りのアブシンベル神殿を目にして、また感動が甦ってきた。

   

 夕日が沈むのを見送ってから、シートへ。今日も日本人が結構いたので、日本語の解説になった。やったね〜。v(^^)v 何度観ても、アブシンベルのショーは、壮大で素敵。特に、ラムセス2世とネフェルタリの物語が。(うふっ) 最後は、光が空に飛んで行く演出があり、神殿がゴールド色に浮かび上がった。 はあ〜、ため息。 みんなも感動していたみたい。精霊たちも、いっぱいだね。(^^)

   

 空には、満天の星が浮かんでいる。 さ〜て、明日はいよいよ開けちゃうよ〜☆