[Memory Ver.2 REIKIとの出会い]     [The second part]  [The third part]





Memory

このコーナーでは、私に起こった出来事や、いろいろな人たちとの出会いに
触れてみたいと思います。

                                                     Ver.1



Mariaと私

私のスピリチュアルパートナーで、最初に出会ったツインソウルとも呼べる
Mariaとのことについて書いています。

なお恋愛においての出会いについては、Diary Vol 4にも書いてみました。

The first part

 Mariaと出会ったのは、私が一時帰国から戻って間もなくのことだった。ある日、義姉の家に招待され、そこで紹介された。彼女はイタリア系のカナダ人。美人で明るくて、チャーミング、それでいてどこか神秘的なところもある魅力的な女性。ディナーのあと、しばらく3人でたわいもない会話をしていた。別れ際、体調がすぐれないという義姉に、「今度うちにきて! ヒーリングしてあげるから・・・。」とひと言、言ったことにMariaが大きく反応して、それからは質問攻め。彼女は以前から私がしているヒーリングの話は聞いていて、ずっと興味を持っていたとのこと。残念ながら、その時はもう夜も遅かったので、お互いに電話番号を教えあって別れた。その後もずっと彼女のことが気になっていたものの、夏休みに入り、お互いに忙しくなり、しばらく会う機会はなかった。
 新学期が始まって、偶然学校で会い、まず私が彼女をお茶に招待した。先生から頂いたヒーリングの資料や本を見せながら説明し、今度お互いの時間があるときに、彼女にしてみることになった。
 その機会は思っていたより早く訪れた。Mariaのご主人は海外へ出張、息子のアレックスはモントリオールのおばあちゃんのところ。彼女の広い家は、私たちだけで誰に邪魔されることもない。
 まず最初は、彼女がダウンタウンにあるニューエイジ専門のブックストアに連れていってくれた。その途中、行き慣れたはずの通りを、彼女が珍しく間違えたおかげで、あるお店を見つけた。よく見なければそのまま通り過ぎてしまいそうな小さなスペースに、精神世界やヒーリングに関するグッズやビデオなどが、所狭しと並んでいた。私たちには、まさにピッタリの場所だった。そして、お目当てのブックストアへ。古い建物の2階にあり、一歩入るとお香に似たいい香りが漂っている。そこには、私が今までずっと捜していた本や普通のショップでは置いていないグッズやCDなどがたくさんあった。私はすっかりエキサイト! うれしくて、そこで買った本を大事に抱えている私を見て、「You are so cute !」 と笑われてしまった。
 彼女の家に戻り、ハーブティーを飲みながらお互いのことを話した。全く異なった文化の中で育ったにも係わらず、共通点の多さと感性がよく似ていることに、二人共驚いた。
 彼女は小さい頃から強いパワーを持っていた。自分でもどうしてだかわからない。ただ見ているだけで、いろんなことがわかってしまったと言う。そんな彼女も10代の頃は、悩み傷つき、何度か自殺を図っている。3度目の自殺で、奇跡的に助かったときに、彼女はようやく気がついた。”自分は生かされている” ”自分には、まだ生きてするべきことがある”ってことを・・・。それから彼女は考え方を変え、自分の持っている力を信じるようになった。ご主人との出会いから結婚までの過程は、それを証明する例のひとつ。結婚相手の特徴からプロポーズの日付けまで、彼女がイメージした通りのことが起こったのだった。それはまるで、自分がプロデュースした映画を見ているようだったと言っている。
  そして彼女の一人息子アレックスの出産の時。病院ではもう助からないと言われ、そのための手術を待っているベッドの上で、泣きながら”Babyを助けてほしい”と祈る彼女にまた奇跡が起こった。突然部屋に入ってきた制服姿の女性に「ここから早く出て家に戻りなさい。」と言われた。そのことばに従い、病院を抜け出し、数日後アレックスは無事生まれた。
 お互い知り合って間もないのに、今まで誰にも話さず、ずっと心の奥に押しこめていたことをごく自然に話し合うことが出来た。ことばのハンディがあっても、理解することが出来た。お互いこんな経験は初めてだった。その後も、話が尽きることなく時間は瞬く間に過ぎた。最後に彼女にヒーリングセッションをし終わったときは、もう夜中の12時近くになっていた。自分の家に戻ってベッドに入ってからも、その日のことを振り返ると、しばらく眠ることが出来なかった。

                                        
The second part

 

その日を境に、私はますます忙しくなった。ツアーシーズンが始まり、ガイドの仕事で連日大忙し!今年は遠出の仕事が結構入り、スルー(泊り)もした。シーズンが終わるや否や、休む間もなく帰国の準備。2週間ちょっとで、家の中をかたずけて、必要な荷物を送らなければいけなかった。その間、何度か学校でMariaと顔を合わせたが、ゆっくり話す時間はなかった。
 予定より少しオーバーしたものの、何とか家もかたづき、私と柾至は友人の家へと移った。そこで、出発の日まで過ごす予定だった。それが数日後、思わぬハプニングが起きた。その友人宅のバスルームが使えなくなってしまった。するとMariaがうちに来たらどうかと言ってくれた。柾至は、これでギリギリまで毎日学校へ行けると大喜び。私はうれしい反面、少し不安があった。いくら気があったにしても、彼女とは、知り合ってまだ日が浅かった。短い間とはいえ、一緒に生活するわけだし、それに彼女一人ではない。ご主人とは、顔を合わせてあいさつした程度。息子のアレックスと柾至もうまくやっていけるのかどうか・・・。Mariaに迷惑かけたくない。以前の私だったら、こうしてマイナスのことばかり考えて、ここで断っていたかもしれない。でも今は違う・・・。自分のハートに聞いてみた。自分は、本当はどうしたいのかって。そしたら、”Mariaのところへ行きたい!”って、はっきり答えが返ってきた。そして、それは正しかったことがすぐわかった。また、これはなるべくしてなったんだってことも・・・。
 私達がそこで学んだことは、とても大きかった。Mariaは、私にメディテーションの方法を教えてくれた。彼女はそれをもう何年も続けていた。そして私は彼女にヒーリングのアチューメント(チャクラの回路を開くこと)をして、テクニックを教えた。もともと持っているパワーと集中力に加えて、アチューメントで開いたことで、彼女のエネルギーはますます強くなっていった。ちょうどその頃、彼女には、どうしても取りたいインタビューの仕事があった。彼女は、それに数回エネルギーを送ることで、むずかしいと思っていたインタビューをスムーズにゲット出来た。それに彼女はとてもクリエイティブ。彼女のやり方は、何か目的ができると、まず紙にその様子を映画の台本のようにストーリーを書いていく。いかにも目の前で起こっているかのように。それもできるだけ詳しく。それに何回かエネルギーを送って、あとはそのまま待つ。私もこの方法については、本を読んで知ってはいたけれど、現実になるまでには大抵はもっと時間がかかるはず。でも、今回は早かった。またこの他にも、彼女が試したのは、それまで何日も、あるところからの電話を待っていて、ほとんどあきらめていたことがあった。それに対して、朝エネルギーを送ると、その日の夕方にはかかってきた。これには、Mariaも驚いていた。 私もここで改めて無限のエネルギーの力を知った。
 でも、これって、特別なことでも何でもないと思っている。本当は人間なら誰でも、もともと持っている力を使っただけ。それが様々な原因でブロックされたりして、滞ってしまったものを、こうして回路を開いてあげることで、スムーズに流れるようになり起こったことのひとつ。その証拠にその人にとって、真に良いことにしか結果がでないみたい。それも、自分にとって最も良いことであり、それにかかわる全ての人にとって良いことであれば、スムーズに行っている。そして、そのタイミングも経過も一人一人違っていて、自然とその人に合った方法によっているから。


The third part

 

 私たちがMariaの家に移った時、彼女のご主人は流感にかかっていて、しばらく仕事を休んでいた。通院して薬も飲んでいたもののなかなか良くならず、食欲もなく熱と下痢でグッタリしていた。見かねた私は、彼にヒーリングをしてみようとMariaに話した。彼には2階の寝室で横になってもらい、私とMariaは一緒にリビングから20分ほど遠隔でヒーリングをした。その後彼はそのまま眠ったようだった。
 翌日、お昼前頃に起きてきて軽く食事を終えた彼は、気分が良くなったということで、午後からオフィスに行った。夕方帰って来た彼は疲れた様子もなく、つい昨日までスープを飲むのがやっとだったのが、その日の夕食はきれいに平らげたのだった。それには私たちも驚いた。今まで彼は、Mariaが瞑想をしたり、その関係の本を読んでいることを知っていたけれど、科学者ということもあってか、このような目には見えない世界については何も興味を示さなかった。それが、自分の身体を通して経験したことで、その後の見方が変わってきたようだった。またこのことは、私自身にとって、遠隔ヒーリングの効果を改めて確認できたことにもなった。
 私たちはこの間、また新たなことを発見した。Mariaの息子アレックスと柾至のことである。ひとつ上のアレックス。以前、柾至のお別れパーティをうちで開いた時、他の子供たちがバルーンを割ったり、オモチャを投げたりして大騒ぎをしている中、彼ひとり参加していなかった。それに気がついて私が話しかけると、絵を描きたいというので用意をしてあげた。タイタニック号の船の中の様子を描いていた。それもとても細かく。絵の上手さもさることながら、彼の話にもっと驚いた。タイタニックにまつわる話をとても良く知っていて、年号や人数を始め何から何までとても正確に憶えていた。彼は一見クールでとても大人びた目をしており、他の子供たちとは何か違うものを持っているように感じた。それでいて子供らしいところもあり、パーティの間ずっと私のそばから離れようとしなかった。そんな彼に私はとても興味を持ったのだった。
 Mariaによると、「タイタニック」の映画を見に行ったあと、二人共同時にタイタニック号に強く惹かれ、本を読みあさったのだという。そしてある日、アレックスがMariaに「ねえ、Mom。ぼくたち昔タイタニック号に乗っていたって考えたことある?」と聞いたらしい。私はその話を聞いた時、鳥肌が立った。Mariaは当然ながら、そんなアレックスに早くから気がついていた。科学者である父親の優秀な頭脳と、Mariaのスピリチュアリティを受け継ぐアレックス。私と柾至がそうであるように、Mariaとアレックスもとても強い繋がりを持っていたのである。Mariaはすでに瞑想の仕方を教えていると言う。そのアレックスと柾至が、二人きりで遊ぶのは初めてだったのに、まるでずっと前から知っているかのように、放っておくと何時間でも二人で遊んでいるのだ。その間一度もケンカすることもなく、楽しそうに、それでいてとても自然だった。毎晩ベッドに行く時間になっても、何か理由をつけては時間をかせぎ、なかなか離れたがらなかった。私もMariaも、自分たちの子供のこんな姿を見るのは初めてだった。二人の遊んでいる姿は、光に包まれているようでもあり、Mariaは二人を見ては、「Beautiful!」と繰り返していた。この二人も私たちと同じ出会いをしたんだなとこの時にわかった。 
 日本へ帰る前日、私は彼女にカードとプレゼントを渡した。包みをほどき箱を開けようとしたとき、彼女にはそれが何かわかった。それは、”サークルオブフレンズ”と言う名のついた焼き物で、先住民をかたどった人形たちが手と手を繋いでひとつの輪になっている。真ん中にはろうそくを立てられるようになっており、火を灯すとその人形たちの影が揺らめいて、まるでダンスしているかのように見える。これには一目見た時から強く惹かれていて、他にも二人の人にあげている。一つは日本に住むブルガリア人の友人で、もう一つはオタワに住む日本人の友人。そして自分にも一番小さいのを買って日本に送っていた。私は買ってから初めて、この”サークルオブフレンズ”に言い伝えがあることを知った。”この人形たちは人間の魂の象徴であり、私たちはみんなどこかでひとつに繋がっている。そして、愛する者たち―家族や友人たち―の心・魂は、どんなに遠くにいても決して離れることはない。” ・・・ Mariaも私と同じ思いをずっと持っていて、いつか手に入れようと思っていたと言う。
 私たちは違う国に生まれたにもかかわらず、どこか似ているところがあった。まず感性がとても良く似ていた。外見上は私もMariaも背が高くほとんど同じで、黒いロングヘア。でも顔立ちは、イタリア系らしく目鼻立ちのはっきりした彼女と日本人らしい東洋的な私とは似ても似つかない。服装の好みは何となく似ていて、それで雰囲気が似ていたのか義兄に間違われたこともある。またMariaのご主人には姉妹のようだとからかわれていたし、二人で一緒に並んで外を歩いていると振り返られることもよくあった。そんなこともあって、彼女は私たちのことをツインソウルだと言っていた。
 Mariaは私がこうして自分の道を見つけ、行動を起こした勇気を尊敬していると言ってくれた。それでもやっと会えたのに、すぐまたこうして離れることをとても残念がっていた。そして子供たちと私たちの4人で一緒に暮らせたらどんなに素晴らしいかとも言ってくれた。でも私の考えは少し違っていた。今はこうして離れる必要がある。それぞれ一人になり、いろいろなことを経験しながら学び、そして時期がくれば再会して、その時はまたお互いに影響しあいながら次へと成長をする。だから、私は今彼女と別れることを悲しいとは思わなかった。むしろ、今度会う時にお互いの成長を見るのを楽しみにしていた。
 日本に帰ってから、しばらくは連絡を取らなかった。私自身、時間が必要だった。このHPを作ったころ、やっとメールを出した。この間、彼女にもいろいろあったようだった。今までのブランクを埋めるかのように、毎日メールで話していた。そしてお互いのリーディングをしてみた。彼女は私と同じ年で、一ヶ月半ほど早く生まれていた。この時、改めてちゃんとリーディングしてわかったことがあった。表現の仕方は異なるけれど、私たちはやはり同じ目的を持って生まれてきていた。今までいろいろな人を見たけれど、私の周りで同じタイプの人にまだ出会ったことがなかった。これで彼女との今までのことも全て納得が行った。まさしく彼女は私のソウルメイト―お互いの霊的進化にとって、良い影響を与え合うパートナー―に違いなかった。
 彼女にはセカンドのアチューンメントもしたので、どんなに離れていても必要な時は、お互いに遠隔でエネルギーを送り合うことが出来る。そのおかげで目に見えない分、お互いをもっと感じることができている。最近のメールでわかったのは、彼女もどうやら次へのステップに来ているようだ。これからがまた楽しみ♪



ここで一度終わらせて頂きます。この後のことは、Diaryでも書いて行きたいと思います。(1999年)