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聖なる旅

2012 マトリックス 昇龍 編



2012.5.1〜5.29

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 5月 12日
 マイクと柾至はベースメントに、私は中2階のルハンの部屋で休ませてもらった。目が覚めてからもだるさが残っていたので、8時過ぎぐらいまでベッドの中にいて、ゆっくり起きた。お兄さんとリーファットは、アメリカに住むシスターを空港まで迎えに行っていた。

 バックヤードで、ユラユラしながらまったり。広々としていて良いね〜♪

   

 お姉さんは仕事に行くので、その前にヒーリングをすることに。当時から、家事をしながらパートに勤めたり、ケータリングなどもしていた働き者。その頃から、糖尿だったり、あちこちに痛みなどの慢性的な症状を持っていた。
 REIKI が出来るようになって、手を当ててみたらすぐに熟睡して、翌日の夕方まで眠くてたまらなかったと言っていた。久し振りにしてみると、僅か15分位だったけれど、すぐに深い眠りに入った。終わった後は自分の身体ではないかのように、羽のように軽くて、膝の痛みが良くなっているとのこと。
 それで、これからは自分でも出来るように、アチューンメントをすることに。終わった後は、早くも両手が温かくなっていることに気付いていた。以前より、REIKIを習いたいと思っていたみたい。 ・・・・ 来る前までは考えていなかったけれど、ここでの目的を一つ果たせたのを感じた。 近くにある職場まで、三人で送ってハグハグしてお別れ。

 家に帰ると、お兄さんたちも帰っていた。2番目のお姉さんとは、柾至が一歳の誕生日を迎える時に訪れて会ったことがある。この間に亡くなってしまったパイロットの御主人は、仕事で東京に来た時にディズニーランドや浅草を案内したこともあった。その後、家族でアメリカに移住し、今回私たちが来るということで合流することに。 約20年振りの再会だった。一緒にランチするぐらいで、本当に僅かな時間しかなかったけれど、この流れで会えたことで、私の過去に区切りを付けることが出来た。
 出発前には、お兄さんにもヒーリング。以前、リフレクソロジーをした時、一度で足の腫れが引いて歩けるようになったことがあり、今でもその時のことを憶えてくれていた。今は、同じく糖尿を患っていて、目のほうにも症状が出ているようだった。頭に手を置いた時点で眠り、胸の辺りまで。終わってからも、しばらく眠っていたので、そのままに。目が覚めてからは、私の手の熱さに驚いていた。これからは、お姉さんが出来るようになったので、私も安心。(^^)

 マイクと離婚して10年以上経っているにも関わらず、今でもこうして家族のように迎えてくれたことに感謝。そして、その過去からも、新たに旅立つ時が来た・・・・・。

 みんなとお別れした後、私たちはナイアガラの滝へ。柾至が来たのは小さい頃で、ここから40分ぐらいと近かったので、もう一度行ってみることに。 私はその後で友達が訪れた際にも、一緒に行っていたので3回め。 とにかく、スケールが大きかったことだけは憶えている。
 さすがに10数年振りにもなると、周辺がすっかり変わっているみたい。ナイアガラが一つの町になっていて、様々なレジャー施設が出来ていた。入場してからも、駐車場まで数kmある。私たちは滝に近いところということで、一番奥のパーキングへ。かなり気温が上がっていたけれど、滝があるので空気が気持ち良い。マイクは公園でのんびりするということで、柾至と二人でアトラクションにGO−!

   

 幾つかあるけれど、全部は時間的にも無理。 そこで選んだのは、滝の裏側に入る「ジャーニー ビハインド ザ フォールズ」。思ったよりも並んでいなくて良かった。お約束の黄色いレインコートを手にして、エレベーターで降りる。雷のような爆音が響いてきた。「雷鳴の轟く水」(thunder of the water )と呼ばれているのもわかる。「雷」に「水」だなんて、私にはたまらない。(笑) 朝から身体が重だるい感じがしていたけれど、一掃するようにテンションが上がる。(うほほ〜い)

   

 濡れるのを覚悟して、外にも出てみる。うは〜っ、台風の中にいるみたい。 カメラは要注意! & 滑るので足元も気をつけながら。

   

 霧の乙女号も、やってきたよ〜。すぐにびしょ濡れになるので、ダッシュして滝のすぐ横まで近づく。(好きねえ〜♪)

   

 たっぷりしぶきを受けて堪能した後は、テーブルロックへ。滝が流れ落ちるところが、すぐ目の前で見える。すごい迫力〜。映画「ミッション」を思い出して、一緒に飛び込みたくなっちゃう。(笑)

   

 そこにマイクが来て、「虹が見えているよ!」  え〜、どこに!? 場所を移動すると出ました〜♪ 巨大な虹が、くっきり。 その虹の下に、また船もやってきた。
 鳥が目の前に飛んできたので、後を追って空を見上げたら、太陽の周りにもうっすらとした虹が・・・・! 

   

 太陽の虹が見えていたのは、ほんの数分だった。その後で、ある横顔のようになった。 場所を少し移動すると、さらに良く見えた。たくさんの人たちが詰め寄っているので、場所を確保するのも大変だけど、タイミング良く入れ替わることが出来た。(ラッキー!)
 滝(水)に掛かる虹、雷鳴のような音、太陽の光・・・・ここに全てが揃い、見事に調和している。

   

 オタワでの雨と一緒に、13年前に残してきた思いは、古い残骸となって洗い流し、光に転換されたのを感じていた。その締めくくりが、ここで行われている。魂の本質である虹の光のように、調和し融合された。
 この船のように、私はまたここから旅立っていく。次の段階へと、歩みを進める準備が出来たのだ。 ・・・・ さっきまで周りにたくさんの人で賑やかだったのに、このしばらくの間は急に少なくなって静かだった。この先に少し見えているのは、アメリカとの国境になっているレインボーブリッジと呼ばれている橋。

   

 真下には、さっきの裏側の場所がみえる。激写する柾至。

   

 霧の乙女号は、前にも乗ったことがあるし、乗り場が離れていて時間が掛かりそうだったので止めていた。その代わりに、ここでゆっくり虹を眺めながら、統合させることが出来た。滝(嵐)の中に突進する段階は、とりあえず終わったということで。(^^) 実際にここに来るまで、虹のことなど考えていなかった。場所も近かったので、せっかくだからもう一度柾至にも観せたいなと思ったくらい。
 天気予報では、数日前から雨になっていた。それも昨日の段階では、雷雨になっていたのだ。それが全く外れてくれて、穏やかな快晴。そう、ここでの虹もいつでも観れるわけではなく、太陽の光があってこそ。自然界は、またしてもミラクルをみせてくれた。ありがとうございました☆
 
   

 > このレポートを書き始めた日、急に雷が鳴って激しい雨になった後で、太陽がキラキラ顔を出していた。そして、その翌日は金星食でした。(ちゃんちゃん)