[聖なる旅]


聖なる旅 



 春の宮島 弥山 編



2010.4.4
                         
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 4月 4日(前編)
 春分の日が明けて最初の数並びの日に、再び弥山に行くことになった。何気なくダイレクトメールに目を通していたら、その中に宮島への日帰りバスツアーが載っていた。現地で5時間の自由時間! 宮島オンリーのツアーで、そんな長い自由時間なんて初めてかも。そこで、弥山が浮かんできた。
 二度目の旅を終えた後で、お礼参りを兼ねて、また戻ってくることが示されていた。その時は、エジプトへのRAINBOW TOURを終えた半年後だと思っていた。そのつもりで、プランも立てようとしていた。でも、その時期である9月は、弥山ではなく、再びシナイ山に行くことになったのだった。(エジプト編

 5時間もあれば、弥山まで行ける! それに自分で行くとなると、交通費だけでも結構掛かるし、新幹線からローカル列車に乗り換えてフェリーと、時間も掛かるので、弥山に登ろうと思ったら日帰りはきつい。 それで、以前のプランでは一泊することを考えていた。
 それがこのツアーになると、バスで直行出来るので時間の無駄がなく、ツアー費も7000円弱だった。(!) まるで、そのために用意してくれたかのようなプラン。(^^) そんな機会を逃せるわけもなく、すぐに申し込んだ。ただ、日程は数日予定されていたものの、この時点では参加人数が少なくて、催行になるかどうかギリギリまでわからなかった。でも、もし本当に呼ばれているのなら、催行されるはず。・・・ そう任せていたら、寸前になって決定された。それも予想通りの4日に。(パチパチ) そして、その旅の意味と目的が、具体的にわかってきた。

 今回の旅は、みほちゃんも同行することになった。宮島は、小学校の修学旅行以来だったらしい。(^^) 出発前の夜は、頭が冴えるに冴えて、ほとんど眠れなかった。その前日までは、毎日ぐっすり眠れていたのに。 これも良くあるパターンだったので、途中で諦めて起き上がり、しばらく本を読んでいた。明け方になって、ようやくウトウト。でも早朝の出発になっていたので、すぐにアラームが。(ははは) 

 集合場所へと向かう途中、「41−14」の統合。ガルーダちゃんを止めて歩いていたら、「レオパレス21」に「リーブ21」の看板の下を通るなんてことも。(^^)
 バスで走り始めたところで、すごい雲が出てきた。目にした瞬間に、鳳凰ーフェニックスだと思った。羽を大きく広げているように。その一時間後ぐらに、ふと見上げるとソーラーレインボーが!! 
 どちらも、この旅の目的に繋がっていた。そのことを、鳳凰と太陽神が確認させてくれている。だったら大丈夫、後のことは信頼してやるべきことをやりましょう。

   

 休憩のSAでは、虹が描かれた車(出店のパン屋さん)が止まっていたり、「ROSA」の名前が入った車体が目に付いたり。「ROSA」とは、スペイン語で薔薇。 虹の女神も、アラム・ムルも見守ってくれているのを感じた。

 宮島口に着いて、フェリーで移動。渋滞もなくスムーズに着いていたけれど、ここで数人の参加者たちが行方不明に。他の団体グループと間違えたのか、別の船に乗ってしまっていた。そんなことで、予定の船に乗れなかったりして、時間が遅れてしまった。その分の自由時間が短くなると、弥山往復が出来るかどうか、危なくなってきた。でも空には、まだソーラーレインボーが見えていた。鳳凰フェニックスも全形を表わしていた。(右向き)・・・ 大丈夫、何とかなるはず。観音さまの寝姿である宮島を眺めながら、そう信じることにした。

   

 春休みの日曜日ということで、フェリーも満杯状態。桟橋に着くと、昼食先のガイドさんがお迎えに来ていて、そのまま厳島神宮まで観光案内してくれることになった。その時間も、自由時間の中に含まれているという。昼食後だったら別行動も出来たけど、そこまでは一緒に付いていかないといけない。あちゃ〜。それでなくても遅れているのに・・・。ますます危なくなってきた。 しかも、たくさんの人だったので、ゆっくり行動に。(ははは) 
 仕方ない、ここまで来たら後は為るように為るはず。気持ちを切り替えて、久し振りの宮島を楽しむことに。鹿さんたちも登場。桜は見事に満開で、まさに見頃になっていた。そこまで期待していなかったので、うれしいサプライズ♪

   

 ガイドさんの説明で、狛犬は「阿吽」としてだけでなく、雄と雌に分かれていることを知った。(今頃かい!^^;) 角があるのが雌で、左側に位置している。 花嫁の「角隠し」というのは、その意味もあるとか。(ほ〜っ) 88間に位置する大鳥居の写真を撮ろうとしたら、ちょうど屋形船が通るところだった。(!) ・・・ 私たちが、この後に次のゲートをくぐろうとしていることを、表わしてくれているように感じた。

   

 案内が終わって、参道内にあるお店でランチタイム。メインの牡蠣フライに、穴子を卵でとじたものを穴子丼にして頂いた。食べ終わったところで、ようやく自由時間に。この時すでに、12時半。 最初の予定より、1時間もオーバーしている。(あらあら) もう、少しも無駄が出来ない状況になってしまった。今からは、どうこう言っている場合ではなく、とにかく行ってから、やれることまでやるだけ。

 再び参道に出たところで、人力車が出てきて、その中には何と花嫁さんが。(きゃあ〜!) 二組続けて目にした熱田神宮に続いて、またまたうれしいサプライズ♪(うふふ) それも、この時間でないと出会えなかったのよね。 ・・・ ここで全てプラン通りであることを、また確認。
 今回は厳島神社には入らないから、入り口から御挨拶して「和」の光を送っておいた。

   

 枝垂れ桜が、鮮やかで美しいこと。うっとり〜♪

   

 おっとっと! つい桜さんに見惚れてしまった。 ロープウエイへのバス乗り場へ。バスは20分おきに出ているのだけど、あいにくお昼の時間だけは、運転手さんの休憩時間になっている。乗り場まで歩いても行けるけど、今からならあまり変わらないので、この時間で周囲のお店を散策することに。

 それも正解だったみたいで、観音さまに七福神の大きな木像がド〜ン! ここでは、福禄寿(&寿老人と同一神)の存在が、圧倒的に強く感じられた。その後ろには、大黒さまや恵比寿さまも。(^^) 
 気になっていたので帰って調べてみると・・・ 福禄寿は、寿を象徴する三体一組の神であり、幸福、封禄(財産)、長寿(単なる長生きではなく健康を伴う長寿)の三徳を具現化したものであること。(まあ素敵♪) そして、南極星の化身であることも。(!) ・・・ 北極星の化身である、妙見の神さまと対になっている。(!?)

 向かいのお店では、「I LOVE 龍馬」と描かれたTシャツが出てきたり。(うふふ) 淡いローズピンクのスカーフが、お手頃値段であったので即効で買っちゃった。(えへへ) みほちゃんは、淡い虹色のスカーフを。
 おまけは、そのお店の経営者と思われる女性が、髪型から全体の雰囲気まで、観音さまに似ていたなんてことも。(ちょっとびっくり!)
 
 バス停に戻ったら、いつのまにか列が出来ていた。バスは小型のバスだった。・・・ それも同じく「ROSA」の車種だった。(!) あ〜でも乗れるかな・・・。すると補助席を使って、後ろのみほちゃんでピッタリ最後になった。ギリギリセーフ!(ほっ) そのおかげもあって、一番最初に降りれた。急いで、ロープウエイ乗り場へ。
 そこでも列が出来ていた。初めて来た時の帰りに、この乗り場でバッタリ偶然・・・じゃなくて、完璧なタイミングでHiroe ちゃん親子と会ったことも思い出していた。(宮島弥山編 Page3) 乗り換えた二つ目のロープウエイは、15分間隔になっている。ここでも並んでいて、次に乗れるかな〜と思っていたら、またみほちゃんで最後になってドアが閉まった。 おっと〜! また降りるのも一番最初に。 こうも続くと、さすがに偶然とは思えない。

 獅子岩駅に到着。時計を見たら、すでに14時前になっている。みほちゃんは、ペトログリフのある展望台へ。・・・ そのペトログリフには、エジプトの太陽神やイシス神のマークが残っている。(!) マイナス一時間になってしまったので、はっきり言って間に合うかどうか自信はなかった。それでも、もう行くしかない。私はその間に、前回のことを思い出しながらも、勇気と信頼を持つように心の準備をしていた。 行け行けGO−GOー!!

   

 最初の下りでは、出来るだけ早足。その後の上りになると、相変わらず息が切れるのも早いし、足が上がらない。ゆっくりしか歩けないけど、その分で神域となっている、原始林の神気を感じていた。ここにも、鮮やかな椿の花が咲いていた。

   

 お大師さまが、修行中に使った水が湧き出ている閼伽井堂で休憩して、最後のひと上りで到着。その手前の石段では、ツタンカーメンのトカゲさんが現れたことも思い出しながら。(宮島弥山編 Page2) 何とかここまでは、休みながらも30分弱で来れた。ちなみに前回は、一時間掛かっている。(ほほほ)

 まずは、88番札所の弥山本堂へ。黄金の虚空蔵菩薩さまに祈りながら、「和」の光を送らせて頂いた。頭上には、金色の龍もキラキラ。虚空蔵菩薩さまは、太陽神である大日如来さまであり、金星から来ていると言われている。お大師さまは、その金星の光を受けて悟りを開かれていた。(2007年 夏至編より) それで再び、ここでお祈りすることになったのですね。 レムリアの扉を開く前に・・・。

 向かいの霊火堂へ。前回は「消えずの火」に、お世話になりました。漆黒の不動明王さまに、感謝の「和」を送ってお礼参り。その霊火堂に、「恋人の聖地」という碑があった。去年の10月に設置されたようで、1200年以上も燃え続けている消えずの火に因んでいるみたい。(まあまあ) 他にも、上り旗があちこちに立てられていた。(^^)

   

 裏にある巨岩の天狗さんに挨拶して、頂上へと向かった。