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聖なる旅


信州編

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2002.3.23〜3.26


3月 26日
 今朝、目が覚めたのは、また4時。6時30分出発だったから、それまではゆっくり休もうと思ったのだが、パッチリ目が覚めてしまったので、夜が明ける頃に外に出てみた。この時もまた小雨が降っていた。日の出の出る方角に立ち、雲の中で昇っているであろう太陽に向かった。静かな朝。たった一人の時間。

 鳥のさえずりだけが聞こえてくる。いろいろな思いが駆け巡る。高校生の頃、清里にあこがれていたことを思い出した。昔から、ハイジのスイスやアルプスの山の景色に惹かれていた。友達と夏休みに行こうと計画を立てたのだが、すでにどこも予約でいっぱい。それで、その時は近くの白馬に行った。白馬もまた素敵なところで、楽しい時間を過ごせた。清里は、翌年こそは行こうと思っていた。でもその年の終わりには福岡に来ることになり、何もかもが一変して、清里のこともいつしか忘れていた。(あのときも、大きな転機だったな・・) 清泉寮もその頃からあったのを憶えている。それが、今この時になって、清泉寮で働いている人と知り合い、全く別の目的で来ることになった。全てはこの時のために、取っておいてくれたのだと気づいた。あの時から今日まで、いろいろな経験をさせてもらった。そのおかげで、今の私がある。その頃を思い出して、少しセンチメンタルになった。(^^; たまには自分を褒めてあげることにしよう。良くここまで、頑張ったねって☆

 Hisakoさんの案内で出発。雨はあがっていた。八ヶ岳といっても広いので、どこを周るかは決めていなかった。とにかく八ヶ岳に来ること。ここに来ることが必要なのは、わかっていた。昨日参拝した諏訪大社の神様は、昔から海の神・水の神でもあり、海(水)の彼方からくるものから守ってくれるという。その木が切り出される八ヶ岳のある場所は、三体の龍王が守っているという。

 金龍・赤紫色の龍王・白金色の龍王。金龍は太陽神界の恵みを地に降ろす働きがあり、赤紫の龍王は蘇りの力を与える働きがある。去年ペルーに行く頃から、金色・ゴールドのサインばかり見せられていた。初日の出も金色だったし、とにかく金色のものばかりが、私の前に飛び込んできた。そして、桂浜に行ったときからは赤紫のオーラが良く見えるようになった。鼓童のコンサートでは、白金色の龍も出てきた。そして今、この八ヶ岳に来ることになって、その答えが示されてきた。阿蘇と長野には深い繋がりがあることもわかった。一つまた一つと明かされていく。そして、国と地球の幸せを願うものには、この八ヶ岳に降りている神霊界からのエネルギーが注ぎ込まれるのだと伝えられた。 

 最初に千ヶ滝に行った。ここには八ヶ岳龍王様が祀られていた。八ヶ岳龍王は、八大龍王の御一神であり、時の流れを御司配し、人の体内にありては血の流れ・臓器の活動を御守護下さり、人間の生命力及び萬の物の繁栄を御守護下さる神様であるとのこと。
 8という数は無限の力を表し、この無限の力が八大龍王であり、国常立大神の御龍体でもあるという。八大龍王様とは、去年からご縁を頂いていたが、ここに来てその意味が知らされることになった。この場所は、修験道の行場にもなっていたようだ。滝のしぶきを頂きながらお祈りをすると、龍王様の御守護が頂けるという。ゴーッと迫力のある滝の音。確かにここに棲まわれているのを感じる。私たちはそれぞれに、滝の前に立って祈った。 そして、道路を挟んだ反対側の宮司の滝にも行ってみた。この二つの滝は、弘法大師(空海)が開いたとのこと。(やはり兄もここに呼ばれたんだね) この滝にはまた別の守り神がいるようで、しっかり写っていたので、光りを送ってご挨拶。(^^)


たまゆらでいっぱい!真ん中に走っているのは・・!?

宮司の滝

 清里駅のところで、しばしのトイレ休憩。清里も一時のペンションブームから落ち着いて、本来の良さを取り戻しているみたいだった。今の私には、これぐらいの静けさのほうが合っているのかも。続いては、天女山へ。車でも頂上まで上がれるのだが、この時期はまだ封鎖されていたので、山道を登っていった。松林の中を登っていると、中腹あたりで巨石がごろごろ出てきた。ここには昔、何があったのだろう。文字が刻まれたものもあり、意味ありげに積み重ねられたものもある。小さな石で作られた八ヶ岳神社もあった。不思議な空間。天女山の標高は1529m。高原ラインからは、30分ぐらいで頂上まで登れる。アカマツの木が女性らしい優しさを出している。名前に相応しいところだ。天女山には、次のような謂れがある。


 昔々、諸国の神々が、瑞穂の国の中程にあたる、斎の杜(今は、言葉がなまって美し森と呼ばれている)を、盤座の山と定めて、八百万の神々が、天下り、年に一度集まり、その歳の国を治める掟を話し合う習わしがあった。 この杜が、斎庭として使われていた。 これが終わると、天女山に住む仕女を招いて、舞を奉仕させた。 仕女は、斎の杜にはびる時は、天の河原で身を浄め、舞衣は羽衣の池で洗い浄めて用いた。 天女は、この地に好んで住むようになり、この山を天女山と名付けられた。

 Hisakoさんによると、この天女山でも不思議な話がいろいろあるそうだが、頂上の中心は、いかにも宇宙から何か降りてきそうな(!)気配がする。皆神山に近いものを感じた。その先のきれいに舗装された駐車場に出ると、がらっと雰囲気が変わってしまった。「何か急に現実に戻ったみたいで、ガクっと来るね。」とみんな同意見。山道を登って来て正解。



 今日は何も食べないで出かけたので(昨夜食べすぎて入らなかった〜)、最後の神社に行く前に腹ごしらえをすることになった。そこで清泉寮に戻って、パン工房へ行くことに。(ヤッター!) パンフレットを見て、ここの天然酵母のパンを食べてみたいなと思っていたのだが、昨夜着いたのは遅かったし、今朝も早くから出発することになったので、今回は無理だとあきらめていたのだ。ちょうど10時でオープンしたばかり。焼きたてのおいしいパンがいっぱい。どれもおいしそうで迷っちゃうなあ。荷物になるから、もうお土産は買わないと決めていたのに、この誘惑には勝てなかった。(^^; ぎっしりと中味が詰まった五穀パンにレーズンくるみパン、珍しいところで五平餅パンなどなど・・・。(帰って食べたら、本当においしかった!) おまけにおいしそうなケーキまであるぞ〜。黒ごまのカラメルケーキに、クルミやブルーベリーのタルトにショコラ・・・どれもいい感じ。 ここで兄が1種類ずつ買って、外のテーブルでみんなと分け合って食べた。やっぱりどれもおいしかったなあ〜♪ それに、お店からフォカッチャ風のパンまで頂いたりして。(ラッキー☆ ごちそうさまで〜す) 曇で覆われていた空から、太陽が顔を出し始め、みるみる間に青空が広がって行った。「この天気には本当に驚きました。」とShinoさん。この時期だと、八ヶ岳はまだ冷えるはずだが、雨が降ったおかげで暖かくなり、朝早く出たときも寒さを感じなかったのだ。「Miyukiに手を合わせとこう(笑)」と兄。(私がお天気のことなら心配いらないと、いつも言っているものだから・・・^^) 今回もその時々に合わせた、完璧なまでの空だった。それも私たちのことをちゃんと見守ってくれていることを、教えてくれているのだ。だから何も心配する必要はないよって。いつもありがとうね〜。

 すっかりお腹も心も満足したところに、さらにもう一つ。トイレを探して行ったファームランドで、あのソフトクリーム発見!一時は長い行列が出来ていたという、あの噂の・・・! ここまで来たなら、もう食べるしかない。あの頃、清里に行ったら絶対食べる!と決めていた。(笑) 濃厚なミルク味で食べ応えがあり、やっぱり清里の味は他とは違う、もうこれで思い残すことはないわ〜なんてしみじみと幸せを感じたのでした。v(^^)v

 最後に訪れたのは、原山神社。地図にもあまり載っていないくらいの、ひっそりとした小さな神社。Hisakoさんが天女山荘の人から聞いた話では、ここは富士山から天女山に流れているレイラインの延長線上にあるそうだ。神社の脇には東京大学宇宙線研究所の宇宙線観測施設(!?)なんてものもあった。本殿の真ん中には可愛いピンク色をした蝶のような形をしたものが彫られていて、その下には龍と鳳凰がある。

 ご祭神は木花開耶姫命。ここも女性らしいエネルギーを感じる。アカマツのせいかもしれない。本殿の後ろにある大きなアカマツに引き寄せられた。やはり木花開耶姫さまなのかな・・・。上から優しく見守ってくれている。でもここはひっそりとしすぎていているのか、淋しそうにしていた。兄は、そのアカマツの木に触れて、しばらくエネルギーを送っていた。「喜んでくれたみたいだ。」 私も同じことを感じた。ここに来るのを待っていてくれたのかな、みんなが来たことを喜んでくれているように感じた。来て良かった。空を見上げると、またゆらゆらと動く龍の雲が出てきた。手を振ってくれているようだった。そう、これで今回の”おつとめ”はおしまい。目的は無事果たせた。「みんな、ご苦労さま。」龍神雲がそう伝えてくれた。


 おっと、気がつけば汽車の時間にギリギリだ。間に合うかな。その時間に乗らないと飛行機に間に合わない。小淵沢駅に着いて、急いでレンタカーを返したのが出発の10分前。Hisakoさんと別れの挨拶をして、ちょうど間に合った。今回も最後の最後まで、無駄なく無理なく充実した時間を過ごした。兄は私のこのペースに慣れてきていたが、HisakoさんやRitsukoさんは、この短い間にあちこちと忙しかったので大丈夫だったかな。(笑) Hisakoさんは、前から戸隠のことがずっと気になっていたので、行くことが出来て良かったと言ってくれた。諏訪大社は前にも行ったことがあるそうだが、こんなに一つ一つじっくりと見て周ったことがなかったので新鮮だったそうだ。

 コンサートのときには、ハーモニーウオーターをたくさん飲んで(会場では好きなだけ飲めるようになっていた)、ペットボトルでも持って帰ってもらった。飼っている犬が、毎晩夜鳴きをすると聞いたので、飲ませてあげるように話していた。すると案の定、その夜には夜鳴きが止まったそうだ。人間の赤ちゃんと同じで、夜鳴きをするには意味がある。それから、ますますその犬が可愛くなったとか。Hisakoさん自身も、翌日トイレに何度も行ったそうだ。兄が先月うちに来たときもそう。最初の1日目に、お水を飲んだり、お風呂に入っただけで、2日目の朝には続けて3回もトイレに行って、身体がすっきりしたと言っていた。(これが、ハーモニーウオーターの威力!余分なものは、自然な形でどんどん出してくれる。でもこれもほんの小手調べだよ〜。) Ritsukoさんも、充実していて楽しかったと喜んでいた。私もお誘いした甲斐があったというもの。(^^) Shihoさんも、これでもかって感じで、またい〜っぱい受け取っていたしね。それぞれに、何か始まりそうな感じ。「来週は徳島があるね。」と兄。 そうか・・・もう次が用意されていたんだった。わかりました〜☆