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聖なるペルーの旅 2


〜 月の神に導かれた魂の旅 〜



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2002.12.20〜2003.1.6

1月 3日(新月) 〜 1月 6日 
 朝から、いいお天気。残りあと一日を何をして過ごすか、昨日までは全く考えていなかった。ケイたんにウロス島を薦められたが、ティティカカ湖まで戻らないといけないので、それは無理だった。(葦の船にも乗ってみたかったな・・・) どこか良いところないかな・・・と探していたら、郊外に月の谷があるとのこと。 月の谷ですって!! 市内からも30分ぐらいで行けるそうだ。そう、今日は新月。この聖なる旅の最後の締めくくりには、最適な場所なのかも。
 昨日も、おもしろいことがあった。通りをブラブラしていた時、偶然会った人がいた。その人は何と、コパカパーナのニューイヤーイブのパーティで、途中から盛り上げてくれた人だった。向こうもすぐに気づいてくれた。こんなところで、また会うなんてね。名刺をもらったら、プロフェッサーと書かれていた。あら、びっくり! こんなにノリのいい先生なら、授業も楽しいでしょうね。(^^) しばらくして、ホテルに戻ったら、今度はロビーでバッタリ。ちょうど私たちにメッセージを残そうとしてくれていたのだ。(このタイミング!) 夜にライブがあることも教えてくれたが、明日(つまり今日)は、月の谷を周って、どこかの山に行くと言っていたのだ。 やっぱり月の谷が、呼んでいるのね〜と決定!

 行きはタクシーで向かった。景色が一転し、山に近づいてきた。大きく開けたところに、その月の谷が現れた。谷を登って行くと、本当に月面そっくりだった。ゴツゴツと飛び出た岩が、一面に広がっている。鍾乳洞を逆さにしたようにも見える。しかもだだっ広い! どうやって、こんなものが出来たのかしら・・・。(大自然の神秘!) 本当に月に降りたみたい。太陽の光りに反射して、その岩がキラキラ光っている。まるで、宝石みたい! 



 乾燥した土地に、サボテンの植物もあって、荒涼とした雰囲気は西部劇にも出てきそう。(^^) 一組か二組の家族連れがいたくらいだった。私は、この最後の日を静かに過ごしたかった。この旅の統合をしたかったのだ。日陰を見つけて、しばらく瞑想することにした。この聖なる旅で、受け取ってきたエネルギーを全身で感じながら、新月のこの日に完全に統合することを意識した。穏やかなエネルギーに包まれていた。谷の頂上から、オカリナの音が聴こえてきた。「コンドルは飛んで行く」だ! 最後までやってくれました。ありがとうございます。(^^) 

 空を見ていたら、カップルの雲がいくつも出ていた。二つがピッタリ寄り添っていたり、向かい合ってキスをしているものまで・・・。(写真右) あらあら。(^o^) そこで、今朝のエンジェルカードを思い出した。マリッジのカードだったのだ。引いたときは、全然ピンと来なかった。そのことをSaemiちゃんに話したら、実は彼女もマリッジのカードを引いていたという! まあ! 一体何を意味しているのかしらね〜。
 次に浮かんだのは、昨日のウイッチのお店。カップルが強く抱き合ったアミュレットもあり、永遠の愛をシンボルしていたけれど、二人とも買わなかったのだ。持っておいたほうがいいのかしら・・・。(笑) この時感じたのは、それくらいのことだった。

 そして、このレポートを書いている今、やっと気づいたことがある。前々日の最後のディナーのときに、私とSaemiちゃんは夫婦だったことがあると言われていたのだ。そのことを、今になって思い出した。あの時点では、二人とも全くわかっていなかった。メッセージには、その意味があったのだ。(8ヶ月経った今、気づくのもおもしろいですね♪) 最初から部屋も同じで、最後に二人になるのも、偶然ではなかったのでしょうね。(^^)

 ゆっくりと一回りして、そろそろ帰ろうと谷を降りたところでバスが来た。市内まで行きそうだから、乗ってみることにした。ラジオのようなものが流されていて、古い座席でガタガタ揺れていたけど、ローカルバスに乗るのも、おもしろい体験だった♪ 
 プラザで降りて、教会に入ってみた。まだ新しい感じで、これまでの教会とは違った雰囲気だった。ステンドグラスも華やかで、中央のピラミッドの中には目が描かれていた。(教会で、このシンボルがあるとは・・・) 素敵なマリア様が置かれていた。それが、とてもリアルに感じられた。最後まで私たちを導き、お守り下さって、ありがとうございました☆

たまゆら、ゆらゆら

金色のクラウンが光ってます。

 Saemiちゃんは、この教会に特別何か感じるものがあったようだった。教会を出て、しばらくしてから、Saemiちゃんはお金を落としたことに気づいた。小分けして、ポケットに入れていたそうだ。戻ってみたが、見つからなかった。彼女も執着のない人なので、最後にお布施をしたと思うようにしたようだ。(パチパチ) その瞬間、Saemiちゃんもいつか戻って来るんだろうな・・・と思った。私の去年の旅のように、何か置き土産をしたり、お布施させられたり(半強制的だけど・・^^)、やり残したことがあった場合は、また呼ばれる時が来るというサイン。これも祝福の一つ☆

 そのすぐ近くにあった「ダンボ」のお店に、また入ることにした。ランチのサンドイッチもおいしかったし、デザートのストロベリームースも最高! コーンのアイスクリームも、たくさん種類があって迷っちゃう。う〜ん、これもイケる〜♪(キャラメルナッツ) おいしくてボリュームもあって、それが何と70円ぐらい! 日本なら、毎日通っちゃいそう〜。(^^)
 ラパスは経済の中心だけあって、オフィス街にはビジネススーツの姿も多い。おもしろいのは、至る所に携帯電話をコードでぶら下げていて、すれ違う度に差し出してくる人がいること。みんなユニフォームらしいベストを身につけている。最初は何の意味かわからなかったけれど、ワンコールいくらかで携帯を使わせていて、みんな良く利用していた。人間公衆電話って感じ!?

 再びマーケットに戻った。ここは、インディヘナの人たちが多い。ラパスの人口の半数以上を占め、南米でも最も多いという。昨日と同じウイッチのお姉さんのところへ行った。そこで、例のカップルのアミュレットを買っておいた。覚えていてくれたので、オマケもしてもらってラッキー☆ 最後のお買い物で、ブティックのセーターも買ったし、次のツアーのために便利なウエストポーチやお財布もゲット。
 
 一旦ホテルに戻り、ひと休みしてからレストランへ。見つけておいたベジタリアン料理のレストランに入った。正当な薬膳料理のような感じで、味もかなり薄めで独特の味わい。ホットスチームサラダやサモサ、ライスに野菜ソテーとティーとシンプル。最後の夜なので、お口直しに「ダンボ」に行くことにした。(よっぽど気に入っている。^^) 二人で、カスタードプリンにレモンパイ・ストロベリーケーキを注文。さすがに食べ切れなかったけど、これで思い残すことはなし。(笑) グルメツアーも、ここで完結。v(^^)v
 ホテルに戻ると、クイチからの伝言があった。ホテルにまで来てくれていたようだ。そのメッセージの最後の部分だけが、どうしても意味がわからなかった。謎解きみたい。 今度会ったときにわかるのかもね。

 1月 4日
 パッキングしてから、サンフランシスコ寺院へ最後の御挨拶に。マーケットの中心にあり、教会前の広場には、いつも沢山の人が集まっている。周囲には、キリスト様やマリア様グッズの露店が並んでいる。1549年に建てられたという、見事なバロック様式の古い教会。中も広く、祭壇はゴールドに輝き、豪華でかつ荘厳な雰囲気。しばらくしたら、神父さまが現れ、ミサが始まった。(わ〜、ラッキー!) 音楽が流れ、お祈りの言葉と共に、賛美歌が唄われた。私は、素晴らしい旅への感謝の気持ちを伝えた。上からは光りが降り注がれ、足元からは穏やかなエネルギーがゆっくりと流れ、私の第3チャクラが熱くなってきた。(写真下) 至福の時・・・。最後に、素晴らしい時間が持てたことに、もう一度感謝した。
 ありがとうございました。私は、この旅で受け取った素晴らしいギフトを、多くの人たちと分かち合い、活かして行くことを約束します。そして、再び戻ってきます☆


すごいエネルギーでしょう?


天上から注ぐ光り

 ホテルを出て、空港へと向かった。チェックインしていたら、フライトの時間が大幅に変更していることに気づいた。約2時間も遅くなっている。え〜!! わかっていたら、もっとゆっくり出来たのに・・・。空港内は、あまり見るものもないので、椅子で横になることに。ギリギリまで、活動的に動いていたので、しばらくリラックス。そして、移民局を通りゲートに入った。すると、さらに時間が遅くなっている。あら〜! もうゲートに入ってしまったので、何も出来ない。しばらくして横になっていたけど、どんどん遅れる一方。こんなのあり? うそみた〜い。それでも、他の乗客たちは静かに待っている。(さすが・・・) 向かいに座っていたブロンドの女性が手にしていた本は、シャーリーマクレーンの本だった。彼女も、スピリチュアルな旅に来ていたのね。
 今更どうしようもないので、諦めてただ横になってウトウトしていた。せっかくだから、手を当ててセルフヒーリングしながら・・・。いつのまにか、日も暮れてきた。本当に飛んでくれるのかしら? Saemiちゃんは、リマの親戚のところに行くことになっていたが、私はこの日の夜のフライトでリマから帰らないといけない。もう変更は出来ないのだ。最初の予定では、それまでリマをブラブラするつもりでいた。空港には、ユーリの奥さんが迎えに来てくれることになっていた。一体いつになったら、飛んでくれるのかしら・・・。
 ようやく原因もわかった。こちらに向かうはずの飛行機が、途中でトラブルを起こし、サンタクルス島に降りて修理していたとのことだった。そして、やっと修理が終わって、空港に着いたのが午後8時30分。つまり6時間の遅れ。私たちは、その間を空港のロビー内で待っていたのだ。航空会社からは、ミールクーポンを渡されたので、それで食事も済ませた。
 やっとリマに着いた。Saemiちゃんともお別れして、ユーリの奥さんともお話する間もなく、すぐにチェックインしてゲートへ直行。(ふ〜っ。) 国際線だから、少しハラハラしたけど大丈夫。充分間に合った。最後のハプニングも、起こるべくして起こったって感じだった。もし最初から遅れるとわかっていたら、ギリギリまでラパスを周っていたと思う。それが、ゲートも通過して、動けない状態になったことで、ただ静かに過ごすしかなかった。でも、そのおかげで身体のほうはゆっくり休めることが出来ていた。月のリズムに合わせるなら、新月を迎えたばかりの今日は、身体を休ませ整えながら、自分の内側を振り返り、次のサイクルのために準備するときでもあった。最初の予定通りだったら、夜の出発までリマをグルグルして、忙しく動いていたかもしれない。今回は、それよりもここで時間をかけて、調整しておく必要があったようだ。 (実際に日本に帰ったら、すぐに動かないといけなかったので、この時過ごした時間はとても貴重でした〜。^^) 本当に有り難いですね。自分で考えているよりも、もっと最善のことがあった場合、常にその最善を望んでいた私を、宇宙はちゃんと導いてくれるのです。改めて感謝しました。
 また、レポートを完結させるのが、この時期になったのも必然だったようです。

 搭乗口で、やっちゃんと川崎みっちゃんと合流。二人とも、ナスカで楽しんできた様子。空港は大混雑していたが、長いフライトも何のその。しっかり休んでいたので、苦にならなかったし、エンターテイメントもおもしろくて、楽々だった。

 1月 6日
 日本に着いたら、雲一つない青空だった。福岡に向かう空は、夕日でオレンジ色に輝いている。すごくきれ〜い♪ とうとう帰ってきた。美しい夕日が、「おかえりなさ〜い。」と祝福してくれているようで、うれしかった。満月からスタートした聖なる旅は、ここで完結した。そして、新しい旅がすでに始まろうとしている・・・☆