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聖なるペルーの旅 3


〜 内なるマスターの扉を開く旅 〜



2003.9.25〜2003.10.12

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 9月29日
 いよいよ三日月湖へ。アマゾンの川は、温泉のように温かい。ミストの霧に包まれて、幻想的な朝だった。嵐の後だからだろうか。昨日とは、また空気が違っていた。そして、ミラクルが起こった・・・・。

 「ジャガー!」 ウォルターとTomokoさんの声に、みんな歓声をあげた。そして、そのまま息を呑んだ。ジャガーが浜辺に立っている。そして、私たちをじっと見ている。身体中に電流が流れたかのように、鳥肌が立った。ウォルターが、ジャガーに向かって鳴き声を発した。私たちは、必死で目を凝らして見ていた。しばらく経って、ジャガーは、ゆっくりと歩きながら、森の中へと姿を消した・・・。
 大きなため息が漏れ、やっと我に返った。ジャガーのために、3週間もの間、森の中に入っていたグループがいたそうだ。毎日毎日、ジャガーの現れそうなところを探したが、結局最後まで出会うことがなかったという。Tomokoさんが前に見つけたときは、逆光で良く見えなかったそうだ。アマゾンで暮らしているボートマンのタリオでさえ、ジャガーを見たのは、この時が初めてだったという。(!) 人間の前に、自ら姿を現わすことはないというジャガー。それが、まるで私たちが来るのをわかっていたかのように、何の覆いもない浜辺に、全形を現して立っていたのだ。 私たちにとっては、最高のミラクルだった。 写真を撮る余裕などなかったし、撮っても写らなかったはず。 一人一人の目の中にだけ、焼き付けておくために・・・。 
 アマゾンのキングであり、パワーの象徴でもあるジャガー。「森は見ている、森は全てを知っている・・・」 アマゾンへの想いと祈りが、通じたことを知った。 私たちは、完全に受け入れてもらっていた。 ありがとう☆  心の中で、何度も何度も感謝した。

 ボートを降りて、森の中に入り、カタマランという手漕ぎボートに乗り換えた。(写真右) ブランコ湖という名の三日月湖の一つだ。(キャノピータワーから見えたのは、カムンゴ湖) ゆっくりボートを漕ぎながら、早朝に水浴びをしている鳥たちを観察した。可愛いアヒルから、お馴染みのホーンスクリーマーに(写真下・思いっきりブレてます)、白鷺さんなどなど・・・。そして、大きな鳴き声でマカウちゃんも登場。 「おはよう〜♪」 流木の上には、バナナのような口ばしをしたアラカリという鳥、奥のほうには、連なってぶら下がっているコウモリの姿まで! 静かな朝の湖に、様々な動物達が集まっていた。私たちが近づいても、逃げることはなく、いつものように過ごしているようだった。(何て素敵なひととき・・・♪) 

 
 大きな雲が、私たちの正面をゆっくりと動き始めた。龍の姿をしている。しばらくしたら、雨がポツポツ降り始めた。雨具の用意をして、乗り場に戻ろうとしていたら、三日月湖の主である大カワウソが現れた! お〜!! 頭を何度も出しながら、私たちのボートの先を泳いでいる。二匹目も現れた。私たちを、見送ってくれているのかな。 ありがとう〜! 手を振って答えた。(^^) 

 キャンプ場へと戻る途中のことだった。今度は白ワニが現れた! 川から、ゆっくりと浜辺に上がろうとしている。静かにボートを近づけ、肉眼でもはっきり見えるくらいまで接近した。浜には足跡まで、くっきりと残っている。全形が2mぐらい。しばらくじっとして、動かなかった。私たちに、その姿を見せるかのように・・・。 威厳を放っていて、神々しく感じられた。 そして、全身から放たれた光と迫力に、私は圧倒されていた。 まるで神の姿を模ったような・・・あっ、もしかして白龍! 私には、、この白ワニが白龍のように感じられた。 白龍が、見える存在として、私たちの前に現れてくれた・・・。昨日の雷と嵐で浄化された、私たちへの祝福だったのかも。 ありがとうございます〜☆  感動で、胸が震えていた。 私も感謝の気持ちを込めて、光を送り返した。やがて白ワニは、ゆっくりと動き始め、最後にもう一度止まって、私たちを横目でチラっと見た後、静かに川の中に入っていった。(はあ〜っ)  あの目の光は、今でも忘れられない・・・。


 キャンプ場に戻り、朝食を済ませて荷物を用意した。このキャンプ場とも、もうお別れだ。スタッフ全員と写真を撮った。お世話になりました。 またいつか、帰れることを願いながら、別れを告げてボートに乗った。


 大きな白鷺さんが、私たちの目の前を羽を広げて飛んでいった。(やっと写真に撮れて、うれしい♪ 動物達を写真に収めるのって、結構難しいの。^^) そして、出ましたカピバラちゃん! 体重60kgはあるという世界一大きなねずみだ。(前回のアマゾンに続いて2回目。) のっそりとした動きに、ちょっととぼけたお顔が、何とも愛嬌がある。(笑) 家族総出で集まっているみたい。しばらく川辺で姿を見せた後、森の中へと入っていった。 また来年も会おうね!
 


 先住民(マチゲンガ族)の村に到着。この村のカテオおじさんの家の奥には、巨大なイチジクの木があるという。その道の途中、多くの木が裂けて倒れていた。何とそれらの木は、昨夜の雷で倒れたとのことだった!(写真左) 初日の森歩きのときの、Tomokoさんの話を思い出した。「森の動物たちは、私たちが危害を加えない限り、襲ってくることはないから本当は怖くない。それよりも、高さ40mから大きな木の実が落ちてきたり、嵐で木が倒れたりするほうが危ない。」 

 昨日の夜、キャンプ場に戻った理由が良くわかった。嵐の森では、何が起こるか予想出来ない。あの帰り道、Tomokoさんたちは、これまでの森歩きのペースと全然違って、とにかく凄い勢いで歩いていた。それも私たちの安全を守るためだったのだ。また、敢えて説明しなかったのも、そんな私たちに恐怖心を与えないように考えてくれていたのだと、この時に気付いた。(さすがです〜!) そのおかげで怖がるどころか、雷や雨の中のジャングル歩きに、はしゃいでいた私たち。(それで良かったのよ。^^) 昨夜のように雷の轟く森の中を歩くことは、すごく貴重な経験だったみたい。(現地の人は、まずしない。) 改めて、ガイドのウォルターとTomokoさん達に感謝すると共に、守ってくれた自然界にも手を合わせた。 帰り道に出てきた大きなカエルさんは、そのメッセンジャーだったのね。 「無事カエル」ってね。(笑) 

 動物たちだけではない。木や植物たちも全てわかってくれている。彼らは、自然を愛し慈しむ人間を傷つけることは、絶対にないと私は信じている。だから、初めて訪れる場所でも、どんなところかわからなくても、私は怖いとは思わなかった。予防接種も必要ないと思っていた。ありのままの身体で、自然のままの自分で触れ合いたかった。虫に刺されても、別に心配もしない。だから虫を殺す殺虫剤や、強い虫除けも持って来なかったし、使いたくなかった。(麻の実オイルにアロマを少し加えたものを塗ったり、羽音を薄めてスプレーしていた程度。それで気にもならなかったし、跡にも残らなかったです。^^) 自然界に抵抗しないで、あるがままを受け取り、一体になりたかったから。 アマゾンの森は、私たちに多くのことを気付かせてくれていた。(うるうる) ありがとうございます〜☆

 レナコという名の大きなイチジクの木! すご〜い! たくさんの蔓で覆われていて、周囲は数メートルにも及んでいる。(とても一枚の写真には入り切れない) こんなに大きくても、まだ40年ぐらいだそうだ。(!) ターザンになった気分で、蔓にぶら下がってみたり、木の中だけでかくれんぼも出来そう〜。(^^) とにかく凄い迫力、そして凄いエネルギー。近くに立っているだけで、とっても気持ち良くなる。先住民にとって、大きな木は神様だと言っていた。ヨシヨシと撫で撫でしながら、ぐるっと一周り。そして、アマゾンを代表してもらって、この木の精霊さんに感謝の気持ちを込めて、土笛を捧げた。Mihoちゃんは、ウォルターから指笛を教えてもらい、ここで吹けるようになった。(パチパチ) うれしそうに、一生懸命吹き続けるMihoちゃんが、微笑ましかったのでした。(^^)
 
 
 カテオおじさんの家に戻り、お宅拝見。お庭には、スターフルーツや鮮やかなハイビスカスの花が咲いていた。(雨が降っていても、やっぱり洗濯物は干しっぱなしだった。笑) 犬やニワトリ達もいる。なまずの塩漬けをあぶって食べさせてもらった。 ひよこのお母さんになったみたいに、掌に包んで可愛がっているMihoちゃんに、ニワトリと戯れているAkiちゃん、カメラを向けると、恥ずかしそうにお母さんの後ろに隠れる男の子・・・。先住民の人たちの生活に触れた、長閑なひとときでした。


 次は、ピラニア釣り! 先住民の女性二人に案内されて、三日月湖のピラニアちゃんのたまり場へ。(^^) 釣竿はとてもシンプル。木の細い棒に糸を結び、餌をつける。それを、川の中に投げて、かかるのを待つ。しばらくして、すぐにウォルターが釣り上げた。お〜、さすが! 勢いの良いピラニアちゃんは、ボートの木の下に飛び込んだ。初めて見るピラニアちゃんに、みんな興奮気味♪ 続いて、先住民の女性たち。さすが、プロだわ〜。私たちは、なかなか兆しがなかったが、あせる必要もなく、太陽の陽射しの下で、の〜んびりゆ〜ったり。時間も気にしない。急ぐこともない。普段の日本では、味わえないような贅沢な時間。釣り糸を垂れながら、水面のキラキラした光や、空に浮かぶ雲を、ただぼ〜っと眺めていた。そして、とうとうメンバーの一人が、最後に釣り上げた! やっぱりKiyomiちゃんだ。パチパチ。みんなを代表して、良くやってくれました〜♪ これで、みんなの今晩のおかずが用意出来て、良かったね。(笑) ピラニアにも、いろいろ種類があった。この日、釣ったのは、黒ピラニア2匹、白ピラニア1匹、黄色いピラニア1匹だった。中でも、黄色いピラニアは、太陽に当たると、金色に光ってきれいだった。小さい歯がギザギザしていたくらいで、思ったより怖い感じはしなかった。空を見上げると、白い三日月が浮かんでいた。その周りには、天使の羽や天女が舞う雲が、空一杯に広がって、私たちを優しく包んでくれていた。


 そこから歩いて、ボカマヌーの村に向かった。日が暮れて、夜空には金色の三日月が輝き始めた。神秘的な光を放っていた。出発まで続いていた三日月のサインは、私たちのアマゾンの旅を象徴してくれていたのですね。月の神シクイルケ、ありがとうございます☆

 今夜は、村営のロッジに宿泊。なかなか素敵なロッジだわ。ベッドの周りには、しっかり蚊帳が張られている。さっとシャワーを浴びて、ひと息ついた。この後は、ロッジのリビングで、村の人々との交流が始まった。まずは、小学生たちの小劇場。最初に、男の子がマヌー川の歌を唄ってくれた。続いて、自然保護のメッセージの劇。羽や草を身体に付けた衣装の子供達が、ちょっぴり照れくさそうにしながら入ってきた。(衣装は、自分たちで作ったそうです。^^)
 「みんなの森」というテーマ。・・・地球の肺と言われる巨大な森の中で、たくさんの木々と動物達が、お互いに仲良く暮らしていた。そこに、電動のこぎりを持った木こりが入ってくる。悲しむ森の動物たち。そこへ、観光客たちがやって来て、木こりに森を案内してくれるようにお願いする。木こりは、この素晴らしい森を案内することで、木を切る必要がなくなることに気付き、森や動物たちを守り、共に仲良く暮らすことを始める・・・。
  

 この地域は、もともと林業が中心だったが、森林伐採をする代わりに、先住民たちの動物たちを探す能力を活かして、森を案内することで、観光客たちにも楽しんでもらい、自然保護をしながら同時に村も豊かになるという、真のエコカルチャーツーリズムを目指している。それを支援しているのが、ウォルターとTomokoさん達のオロペンドラプロジェクト。ウォルターは、去年の12月までは、この村の村長をしていたそうだ。今でもプロジェクトの代表として、村の開発事業に携わっている。私たちのツアー料金の一部は、学校に寄付され、文房具や本を買う資金にもなっている。
 
 子供たちは、とても無邪気で無垢な顔をしている。授業中も、それぞれが自由に好きなことをしているそうだ。劇の途中でも、楽しそうに笑い出したりして、観ている私たちも、思わず笑顔になる。(女の子たちは、すごく大人っぽ〜い。)劇が終わった後は、子供たちとの質問コーナーが始まった。私たちは、学校のこととか、子供たちが興味を持っていることなどを聞いていた。子供たちからは、年のことを聞かれ、いつのまにか年齢当てコーナーに。(あら、まあ! ^^;) 集まった村の人たちからも、声が上がったりして、盛り上がってしまった。(笑) 

 村の女性二人が、クシマという伝統的な綿の織物の衣装を着て、歌を披露してくれた。終わった後で、その衣装を着せてくれたり、羽の帽子や槍を持たせてくれて、みんなで一緒に踊った♪
 Tomokoさんの話では、子供たちや先住民の人たちは、外国人に対して劣等感のようなものを感じているところがあるそうです。でもそうではなくて、自分たちもこうして、外国人に持っているものを披露して、教えてあげることが出来るということを認識してもらう意味も、この夜のプログラムにはあるようでした。(素晴らしいですね。パチパチ)
 子供たちのあまりの可愛さにハグしたら、うれしそうな顔をして、みんな集まってきて、ハグハグ大会。意外なことに、親子の間でもハグし合う習慣が、ほとんどないという。だから、凄くうれしかったみたいですよと、後でTomokoさんから聞いた。(^^)  夕食には、さっき釣ったピラニアの料理を食べた。思ったよりも身はついていなくて、カレイの唐揚げ風で、なかなかおいしかった。(これも貴重な体験。^^) 付け合せのポテトも、手が止まらないおいしさ。(持参したクリスタル塩も大活躍 ^^) 楽しい時間は、瞬く間に過ぎて行く。とうとう、アマゾン最後の夜になってしまった・・・。(あ〜う〜)
 

<Mihoちゃんレポート>
 
 朝早く、三日月湖に向かいました。いつものようにボートは風を切って走り出しました。でもこの日は今までの晴れた天気とは様子が違いました。昨日の夜の嵐の後が尾を引いている感じで、曇っています。
 ふと、ボートが止まりました。エンジン音が止むので、静まり返ったかのようです。(ボートを止めるということは動物かいるということで、アマゾンに来てからの常識になっていました。)「ジャガー」の声にみんなの歓声、その後に静寂が広がりました。あの時は感動的でした。見えましたー、ジャガー!浜辺に立っています。思ったよりも体が小さく、おとなしそうに見えました。私はこの時コンタクトレンズでなくメガネをかけていたので視力が落ちていて、あの模様までは見えませんでしたが、ジャガーは「なんだろう?」という感じで私たちを見ていた気がしました。しばらく私たちを見てから、まっすぐ茂みに入っていったので、時間にすると長くはなかったですが、見れてよかったーと思いました。やったあ!って感じです。私はアマゾンでジャガーを見れる有難さに気づいていませんでしたが、19歳の現地のボートマンが「初めて見た!」と言っていたり、また、何週間もジャガーを見るために滞在して探していた人がいたけど見れなかったと聞いて、びっくりしたのと共に、めったにない機会に巡り会えたことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。Tomokoさんが、昨日の嵐のせいで、普段はめったに出てくることのない浜辺でジャガーは一休みしていたのだろうと言っていましたが、そのこと自体奇跡だと思いました。。Miyukiさんが、「何かあると思ったのよね、嵐の後の今日は…」と言っていて、そうかー、と思いました。さすがMiyukiさんです。
 次の三日月湖もとても珍しい体験でした。一旦森の中に入り、小さな湖畔に横付けしてあるいかだのような四角い形のボートに乗り込むのです。椅子がちゃんと置いてありましたが、立ったりして落ちないようにとの注意がありました。(^^ゞそこは湖というより、横幅は見渡せるほどの沼といった感じで、見える範囲ではいろんな種類の鳥達がいました。これだけ狭い範囲にいろんな鳥達がいるのは自然の宝庫だからなんだと思いました。ボートが動き出すと思ったより奥があるというのか、縦に長い湖のようでした。私は三日月湖では密かに(?)大カワウソに会えるのを期待していました。というのはペルーに旅立つ10日ほど前だったか、あるテレビ番組で仲村トオルが三日月湖で大カワウソを観察しているのを見て、今回スケジュールに三日月湖が入っていたから、見れるんだ〜!と思ってワクワクしていたからです。でも、なんとなく天気はいまいちだし、大丈夫かな、、そう思っているうちに雨も降り出し、100円ショップで買った雨具を着込みました。(注意:雨具は丈夫なものを買いましょう。後で悲惨なことになりました。^^;)もう帰りそうで、残念だっだなあと半分諦めかけていた時、スタッフの声に振り向くと湖から丸くて黒い頭が!キャー!出てきてくれた〜!と大感動!すごく好奇心旺盛に、距離はあるけれど気になるという感じで何度も潜っては頭を出し、こっちを観察している様子でした。目まで見えて、なんだか宇宙人みたいでした。結局2匹も頭を出してくれました。見れないかもと思い始めていただけに見れてもう満足でした。しっかりと目に焼き付けて、感動しながら三日月湖を後にしました。
 その後、ボートで川を行っていた時、今度は白ワニが〜!私はあまりに近すぎてどこにいるかわからなくて、一人で最後まで「どこどこ?」と言っていてました。(^^ゞアマゾンに来てからワニの目ツアーと称して夜、目だけは見ていましたが、昼間にしかもあんなに近くで見れて感動!この時は白ワニさんが比較的ゆっくり動いてくれていたので、みんな写真を撮る時間がありました。私は心の中で「撮らせてください」とお願いしながら撮ったのを覚えています。そうそう、そうやって撮らせていただいた写真だからもっとみんなに見てもらわないと、です。

 (書くのを忘れていましたが、アマゾンに来て1日目の夜だったと思いますが、暗くなった洗面台で歯を磨いていて、ふと振り返るとテントの前を蛍が飛びかっていました。幻想的ですごくきれいでした。今考えると、お守りしていま〜す、という自然界からのメッセージだったのかもしれません。 蛇足→私は近くに人の気配がしたので「蛍だ〜!きれ〜い!」と教えてあげるつもりもあり、大声で言ったら誰もいないようで返事がなく、しばらくしてトイレから人の吹き出す声がしました。どうやら私の声が聞こえていて、一人芝居になっているのがおかしく、堪えきれなかったようでした。出てきたのはAkemiねえさんでした。チャンチャン)
 キャンプ場のスタッフはとても親切で、私たちの荷物を運んだりはもちろん世話をしたりと本当にみんな働き者でした。でもなぜかいつも心が笑っている感じというのか、ゆとりがありました。それは自然と一体となって生活しているからだと思いました。雨が降っても干してある洗濯物には私はずっと「どうして〜?」と思っていましたが、こちらの人はみなそうだというし、大らかさの現れだと今ではわかります。名残惜しみながらキャンプ場を後にし、先住民の村へ行きました。 途中、川の岸辺に集団でいるおっきなねずみのカピバラちゃんを見ることが出来ました。
 村に着いて、イチジクの木を見に行く途中、通り道にあった昨日の嵐で倒れたという木をくぐったりして、「あらまあ!」みたいな。。昨日私たち無事帰り着いたよね。。ありがとうございます。イチジクの木はすごく大きくて、蔦が上から降りているのか下から生えているのかわからないくらい(実際は下からのはず)、たくさんあります。着いたときすごく元気になったような気がしていました。ウォルターがしていた指笛を形だけ教えてもらって真似てみると吹けて、調子に乗って^^;ずっと吹いていました。そしたら頭がくらくらしてきて、最初は息をずっと出しているせいかと思いましたがイチジクのエネルギーを受け取ってもいるからなんだとわかって、「イチジクの木が吹かせてくれている」という感じがしました。どうもありがとうございます!

 民家ではひよこを発見して捕まえてしまいました。手のひらに包み込んでいると嫌がっていて(窮屈なのはいやだったんだよね)、降ろそうと手を広げたら降りずにずっとじっとしていました。かわいいー。記念撮影もしました。動物を放し飼いにしてたりとそこでもまた、みんな自然と一体となって生活しているというのが伝わってきました。
 ピラニア釣りでは餌をつつく感覚は手に伝わるのですが、餌が小さくなるばかりで一向に釣れる気配がありませんでした。(^^ゞでもここにピラニアちゃんがいるのかと思うとそれだけでちょっと興奮気味の私でした。ピラニア釣りの最後頃、三日月や雲の形がメッセージを放っているようで印象的でした。

 ボカマヌー村ではロッジのリビングに行った時、最初、眠気と戦っていたのでした。日中の疲れかな。エネルギーもたくさん受け取ったし。子供たちの劇が始まって見ているうちに目が覚めてきました。子供たちといっても劇を見ていると大人っぽいというのか、ここの人達は早熟なんだろうなあと思いました。でも本当にかわいかったです。年齢当て大会(?)になってしまった時、最初の一声が「21(才)」でショック〜。内にあるものを見られている気がして、精神年齢アップを心に誓ったのでした。遅めの夕食ではピラニアちゃんが出てきて、有難く食べました。身が締まってておいしかった。ポテトもいつものことながらおいしかったです。この日一日も、日本にいては体験できない貴重な体験ばかりだったなあと思います。本当に盛りだくさんの一日は更けていきました。