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聖なるペルーの旅 4


〜 完全なる統合へ向けて 〜




2004.9.14〜2004.10.1

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9月 17日

 昨日は、車のバイブレーションが効いたみたいで、私も良く眠れていた。(^^) 爽やかな雲霧林を散歩しながら、ペルーの国鳥コック・オブ・ザ・ロック(岩鳥)の観察へ。隠れ小屋に入り、双眼鏡で姿を探す。お〜、あれだ〜! 赤いボディに黒い羽。頭の形が、とってもユニーク。何て愛嬌のあるお顔なのかしら♪ 早朝と夕方の毎日同じ時間に、8〜10匹のオス鳥が集まり、メス鳥を引き寄せようと、求愛のダンスを踊るという。メス鳥は、そのダンスを観て、誰が一番うまいかチェックをし、選んだ後は一緒に巣作りへ。残ったオスは、他の場所へと移動する。オスは、生涯の70%をダンスしているとか。(ご苦労さま〜^^) その微笑ましい恋愛バトルをじっくり観察。(笑) 朝日を浴びた森の中に、ラブラブエネルギーが一杯溢れていた。(写真左)


 帰り道で、スペイン語で乾杯の「サル〜」は、お猿さんのことだとアンドレスに話していたら、その目の前にお猿さんが集団で登場。 あらまあ!(^^)  南米に多いという「ブラウンカプチーノモンキー」。子ザル達は、枝の間を飛び交い、しっぽを手のように使って、木にぶら下がったりしながら、楽しそうに遊んでいる。いくら見ても飽きることがなく、しばらく観察。この先も、お猿さんたちは何度も現れてくれることに。(去年のマカウちゃんのようにね。^^)
 ロッジに戻って朝食。フレッシュマンゴーの山盛りに、歓喜する私。(^^) 滞在は、私たちだけだったみたい。川のほとりにある素敵なロッジで、スタッフのおじさんと若い男の子のサービスも二重丸なのでした♪


 移動している時に、真っ白な牛と遭遇。思わず、車を止めてもらった。きれいな目をした、神聖な感じのする牛さんだった。パトリア村に入り、コカの畑を見学。新芽の葉を、そのまま口にしてみると、柔らかくておいしい。乾燥させた葉しか知らなかったので、とっても新鮮。(クセになる味です。^^) コカパワーでフル充電。(ともちゃんは。コカが大のお気に入りに。) 口紅にもなるという種を見せてもらったり、懐かしいパカイの実も食べさせてもらった。(Akiちゃんのお気に入りだった。) オロペンドラの鳥の鳴き声が響いてきた。水の雫がポトンと、森の中全体に響き渡るような透明な音。その美しい響きは、私たちを魅了した。


 鮮やかなブルーの蝶が現れ、私の周りをぐるっと回った。そういえば、ロッジを出るときにも、蝶々がクルクル周って、見送ってくれていた。(うふっ) 別のグループが、水が流れているところで写真を撮っていた。その中の白髪のおじさんは、途中の村で声を掛けていた人だった。(陽気なおじさん。^^)そこで、オレンジ色に光る蝶々を見つけてパチリ。次は、ブルーの蝶々の写真も撮りたいねと話していたら、そのわずか数分後にカップルで現れてくれた。(ありがとう〜♪)
 

 アタラヤ村からボートに乗り換える。やった〜、いよいよボートだ! そこでは、木に吊り下がっているオロペンドラの巣が見えていた。 風を受けて、アマゾン川を走るのは最高♪ この気持ち良さといったら! この辺りの川は、色が澄んでいる。ここからボカマヌーへと、どんどん上流していく。黄色い蝶々たちも、歓迎してくれているみたい。川を走ると、アマゾンに帰ってきたのを感じる。白サギさんも、ただいま〜。新しいお友達も連れて来たから、よろしくね〜♪
 コックさんの「葡萄牙」と書かれたTシャツが、私たちの間で思いっきりウケて、そのままニックネームに。(笑) 膝の上で料理している姿が可愛くみえて、カメラを向けると照れくさそうに笑う葡萄牙さんなのでした。(^^)


 午後の森の散策へ。朝の散歩のときは、まだ身体が固かったので、足と腰に響いていた。段を上ったり、木をまたいだり、普通なら何ともないようなことだけど、まだ平坦な道しか歩いていなかった私は、多少不安になっていた。それも、アンドレスが手を引いてサポートしてくれたり、私に合わせてゆっくり歩いてくれたおかげで、みんなに付いて行くことが出来ていた。(感謝・感謝)

 アマゾンの竹は、1年に6〜7m育ち、穴の中に蓄えられた水は、森の中で迷ってしまった時の飲み水にもなっているそうだ。(現地の人は、いつでもナタを持ち歩いている。) 10m以上あるジャイアントパームの茎の樹液は、薬として皮膚のトラブルにも効果的。くるりと渦を巻いた葉っぱは、その昔々の恐竜たちも食べていたと言われている。小屋の近くでは、鳥さんが羽を広げて、私たちの前を歩き、愛嬌を振りまいていた。(サービス満点。^^)

 様々な植物や鳥さんたちを眺めながら、歩いていたところへ、ゴソゴソと何か動く黒い影が! えっ、何々? 何と、それは大アリクイだという。でも木の間で、良く見えない。(写真下・左) 息を呑んで見守っていたら、突然私たちの後ろを横切って行った。お〜!! 何年もガイドをしているアンドレスでさえも、姿を見たのはこれが2回目だとか。普段は、人間の前に姿を見せることはないのに、これは珍しいことだと驚いていた。確かに、野生の大アリクイに目の前で出会えるなんてこと、滅多に経験出来ないよね。わ〜、凄いね〜! 興奮して、一気に盛り上がる私たち。バンザ〜イ、バンザ〜イ!(笑) 去年のジャガーに続く、アマゾンからの祝福に感動なのでした。
 そして、もちろんマカウちゃんも登場。「ただいま〜♪」 「おかえり〜♪」 ニッコリ見下ろしながら、歓迎してくれた。


 さあ、お待ちかねの温泉へ。アマゾンの中で、天然温泉に入れるなんて素敵。(Tomokoさんの一押し) これも陸路のプランならでは! タップリ散策した後なので、特に有難い。水着に着替えて行くと、またまた白髪のおじさんがいて、入れ替わりに出ていた。湯気がほんのり立ち昇り、岩も赤茶色に染まっている。竹の筒で、打たせ湯も作ってあった。(ババンバ、バンバンバン〜♪) 久し振りに、しっかり歩いたので、ここでゆっくり足を浸してマッサージ。ふ〜っ、ほっと一息。(極楽、極楽〜) 最後まで一緒に歩けて良かった。この段階では、まだどれくらい歩けるのか予想出来なかったので、ちょっぴりハラハラ。いつでも使えるようにと、杖をバッグに入れていたが、出来るだけ自分の足で歩きたいと思っていた。今のところ順調で、いい感じ〜♪
 私は時間がかかりそうだったので、一足先に上がって、着替えて準備しておいた。ボートに乗ってからは、ドイツ人のカップルと合流していた。女性のほうは、着替えている間タオルでカバーしてくれたりと親切。他にも、その二人の現地ガイドと、ボランティアで来ているSachikoさんが加わっていた。


 今日の夜は、河原にテントを張ってキャンプ。真っ暗な中で、ロウソクと懐中電灯だけが頼り。(うふふ〜) 夕食は、もちろん葡萄牙さん手作り。(^^) 具沢山のスープに、野菜やお魚のソテーにライスみたい。暗くて何も見えないから、ヤミ鍋だ〜!と盛り上がる私たち。(笑) キャンプファイヤーは、私のリクエスト。待ってました〜♪ エネルギーが降り注ぐ中で、紫の光を放ちながら、静かに揺らめく炎。空には三日月。仰向けになって、大地と天のエネルギーの統合をした。