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聖なるペルーの旅 4


〜 完全なる統合へ向けて 〜




2004.9.14〜2004.10.1

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9月21日
 今朝も教会に挨拶してから、ゆっくりと朝食を楽しんだ。列車が午後の便に変更になった。気持ちは、すでにマチュピチュに向いていたが、この聖なる谷で、まだやることがあるみたい。クイチとルーディの提案で、午前中は丘の上まで歩いてみることになった。その丘の上に何かがあるらしい。最初はハイキングと聞いて躊躇していた人もいたが、私はその何かが呼んでいる気がして、みんなで行ってみることを勧めた。そういう私も、どんな道を歩くのかわからなかったので、足のことが気になっていたが、行けば何とかなるだろうと思った。

 ルーディの案内で出発。ポツンポツンと民家が並んでいるインカの道。おばあちゃんが住んでいた田舎のあぜ道を歩いているみたい。てくてくのんびり、お散歩気分。ふと振り返ると、みほちゃんとともちゃんの二人は、10m以上後ろを仲良く並んで歩いていた。(あらっ、いつのまに。笑) 二人が親しくなったのは、霧島に行く時に一緒に誘ってからだと思うけど、この旅で二人の繋がりがわかることになった。事前に相談したわけでもないのに、持ってきたものが良く似ていた。(スリッパから、ジャンパーの色まで揃えたように同じ) 年も一つしか変わらず、親と同居していることとか、性格も良く似ていたし、のんびりペースも同じ。二人は過去生で仲の良い兄弟だったようです。(当時は、二人とも男の子。^^)

 少し奥に行くと、大きなお家も出てきた。門の前には警備員らしき人も立っている。ホテルのように素敵で立派なお家だった。しばらく先には、農家のお家。中に入って見せてもらうことになった。よそ者の私たちが、いきなり入っても良いのかしら?と思うけど、ルーディとクイチは、いつもこんな感じ。(^^) 初めて会った人でも、「人類みな兄弟」って感じで、お互いに何の警戒心もなく、それが自然になっている。(アメリカでは、勝手にお庭に入っただけで撃たれることもあるのにね。) 一見、貧しい生活をしているようでも、心はとても豊かで広い。ありのままで生きているから、見栄を張ることもしないし、競争心を持つこともない。それが、自然と共に生きている人たちとの大きな違いなのでしょうね。
 中に入ると、じゃがいも畑になっていた。収穫している最中のようで、こんもり山積み。みなさんは、朝の仕事を終えた後のお食事タイムだった。牛さんたちの肥料が漂う中だったけど(笑)、もちろん気にするわけはない。大らかだわ〜。その前で、一緒に記念撮影も。お食事中なのに、ありがとうございました〜♪ 


 子供が日本に行っていたという、おじさんにも会って、道を教えてもらった。まだ少し先みたいね。道が二つに分かれたところに、小川が流れていた。暑くなっていたので、帽子を取って透き通ったきれいな水で手や顔を洗っていた。冷たくて気持ち良〜い。この水が、オリャンタイタンボの小川まで流れているのかな。ひと息ついて、出発しようとした時、私の帽子がないことに気付いた。あれっ、さっきまで持っていたはずなのに。憶えているのは、小川のところまで。辺りを見回しても、どこにもない。突然消えてしまった!? 狐につままれたみたい。唯一考えられるのは、川に落ちて流れていったことくらい。それでも、他の誰も全く目にしていないから不思議だった・・・。
 その先で村の人に会い、道を案内してもらった。さらに20分ぐらい歩いたところで、目的地に到着! 何、何があるの? あれだ〜! 山の壁面に何かが描かれている。みほちゃんのビデオでズームすると、はっきり見えた。古代インカの時代に描かれたものだという。あんな急な山の斜面に、一体どうやって!? リャマや人の形に描かれた絵は、今にも動き出しそうだった。その場に立っているだけで、エネルギーが降ってくるのを感じた。たまたま出会った人は、この奥に向かっていたが、ここまでは滅多に人が来ないと言っていた。 普通の観光客も、この遺跡のことは知らない。(それは、そうでしょう!) ルーディも詳しい道までは知らなかったのだが、ちゃんと案内してくれる人が出て来ていた。そこで時計を見ると、11時11分を示している。ふ〜っ、完璧。ここに着く前に、帽子を失くしたのも納得。昨日から使い始めたばかりだったけど、すでにエネルギーは大きく変わろうとしているのですね。大好きな聖なる谷が、私の帽子を持って行ってくれた。それが私にはうれしかった。ありがとうございます☆ 感謝を込めて、谷全体に光を送った。
 

 帰り道には、シャーマン達が使うという、ヒーリングのローズも見れた。真っ白でマリアさまのような花を咲かせていた。ここに来るまでに、すでに1時間近くは歩いていた。途中から緩やかな坂と小石の道になったので、帰りは足がガクガクしてきて、腰を支えながら、またガニ股状態で歩いていた。(ほほほ。^^) ずっと曇ってくれていたので、あまり汗もかかずに済んだ。(いつもありがとうね〜) 山の斜面には、お墓の遺跡もあった。この聖なる谷の奥には、まだまだ隠されたものがあるようです。ごく一部の人しか足を踏み入れることが出来なかった場所が・・・。それを、私たちにも開いてくれたことに感謝します。同じ時間を、ホテルでのんびり過ごすことも出来たけど、やっぱり来て良かったな。(案内してくれたルーディも、ありがとう。) 呼んで頂いて、本当にありがとうございました☆
 帰り道では、ロバさん達と遭遇。さっきの農家の人たちが、作物を運んでいるみたい。おもしろくて追いかけていたら、帰り道は早かった。


 ホテルに着いて、三人を博物館に案内した。その階段の途中に掛けられている絵も、私のお気に入り。(光のたまゆらでいっぱい) 明日からのために帽子が買いたかったけど、残念ながら昼間は露店を閉めている。出発には、まだ充分に時間があったので、お部屋で一休みして、最後に教会に挨拶をしておこうと出たら、ちょうどおばさんが出てきて広げようとしていた。(ランチタイムだったので) 数少ない中から出てきたのは、レインボーカラーの帽子。ちゃんとアゴ紐も付いている。あっというまにゲット。(パチパチ) 日本から持ってきた帽子は、マチュピチュでは被りたくなかったので良かった♪ めでたし、めでたし。


 教会に入って、最後のご挨拶。今年も素敵な時間を、ありがとうございました。今回ここに来て、このホテルが元修道院だったことがわかった。これまでは気付かなかったが、入り口には説明も書かれていた。初めて来た時から、このホテルには特別に感じるものがあったのは、その為だったみたね。訪れる度に、一つ一つが明らかになっていく。この美しい聖なる谷が、これからも光で包まれ、守られますように・・・☆  

 予定外のことがあっても、全てが流れるようにスムーズだった。時間にも余裕があり、出発前にはお庭の前でゆっくり、マスターコースを伝授することも出来た。宇宙のリズムと調和しているのを感じていた。

 駅につくと、ブラウリオが来て荷物を運ぶのを手伝ってくれた。儀式の時にあげたお守りの紐を、お気に入りのクリスタルのペンダントに付けてくれていた。彼にも、息子のような愛おしさを感じることがある。(大きすぎるかな。笑) 彼の行く先にも、光の加護がありますように・・・。(クイチの傍にいるなら、大丈夫よね。)

 高原列車に乗って、懐かしい景色を楽しみながら到着。驚くことに、アグエスカリエンテスも様変わりしていた。そういえば、去年工事していたよね。すっかり完成したようで、新しい橋も出来ている。線路脇にずらっと並んでいたお土産屋さんも大移動。新しい広場に集まって、大きなマーケットが出来ているのだ。私たちのホテルは、その真ん前だった。わお〜っ! 目があちこちに飛び交う。(笑) 後でゆっくりね〜。今回のホテルは、去年とはまた対照的でシンプルそのもの。両方を経験してわかるのよね。(^^) でも立地条件はベストだった。マーケットは目の前だし、駅にもバス乗り場にも近いから、みんなも迷うことはなさそう。
 すでに日が暮れかかっていたので、早速準備して温泉へ。るんるん♪ その途中で、マチュピチュのポストカードが目に付いたので見ていたら、その中にあの写真を発見!(例の神様の横顔です。) 去年は見つけることが出来なかったのに。 わ〜い! 他にも、太陽の神殿の上に六角形の光が降りている写真もあった。ラッキー! そのお店から出てきたのは、去年ホテルのスパでマッサージを担当してくれた人だった。昼間は、このお店でマッサージをしているらしい。またおもしろい偶然だこと! マチュピチュの神様が、にっこり微笑んでいるみたい。(明日待ってるよ〜って感じ。^^) 温泉の手前にあるクリスタルショップも覗いてみた。やっぱりそうだ。ここは、クイチの友達のお店。彼もバリバリのシャーマンって感じ。カルロスのお店もそうだけど、彼らが扱っているクリスタルは、他のお店とは違う。すごくパワフルなのが感じられる。彼もエネルギーの話をしながら、お客さんに選んであげていた。
 
 またまた何と温泉まで、リニューアルされていた。場所も、少し奥に移動している。入ってすぐのところには、テーブルのあるカフェまで出来ているし、更衣室やトイレもすっかり新しくなっている。古い感じのプールも、ライトアップまでされて、全部新しく作り変えている。 でも、ちゃんとマカウちゃんが描かれた絵は残っていた。(良かった。^^) 
 リカちゃんが自分の将来の夢についてのアドバイスを求めていたので、二人でいろいろお話しながら、プールの中で身体を動かしたり、ジャンプしたりして、はしゃいでいた。すると、近くにいたおじさんがカタコトの日本語で話し掛けてきた。地元の人だったようで、レストランで働いているから日本語が少しだけわかるみたい。
 クイチスポットでは、チャクラの浄化とクンダリーニアップ。空を見上げると、真上には月が輝いていた。(シクイルケちゃん、こんばんは♪) じっと眺めていると、風もなく、雲もないのに、月が突然消えたり現れたりしていた。ここでは、いつも不思議な動きを見せてくれるのよね。(ふふふ) 聖なる水で癒されながら、足からは大地のエネルギーが流れ、天からは月の光が注がれている。至福の時です。 タップリ充電した後で、他のプールにも入ってみた。そこでルーディお薦めの水のシャワーへ。シャワーの口がピューマになっている。わお〜っ! 冷た〜い。去年、クイチに入れられた水風呂を思い出した。あの時も、最初は凍りそうだったけど、しばらくすると感覚がなくなって、上がった後にはスッキリしていたのだ。思い切って頭から浴びると、滝に打たれているような気分になった。滝行だわ〜。それもピューマの口だから、パワフルエネルギー満載って感じ。私たちの様子を他人事のように離れて見ていた、みほちゃんとともちゃん。(笑) ルーディに捕まって、諦めて入る二人。これも明日のマチュピチュに入る前の準備。ちゃんとお清めしておきましょうね。(^^) 最後に、温かいピューマの打たせ湯にも入った。これで完璧だわ。(ふふふ) 
 今回は一度も足が攣らなかった。去年は、入っている間に何度も繰り返していた。それで、体が自動的に調整されていたのだ。今回は、夏の出来事があったので、もっと大変かなと思っていたら・・・。それで気付いたのは、今朝のお散歩。途中でガクガクしながらも、ゆっくりと歩いていたことで、調整になっていたようです。(仙骨のバイブレーションが上がる。) 歩くことの効果を、つくづく実感。だから、歩けるということは人間の体にとっては、すごく有難いことなのよね。(改めて感謝です。)


 ディナータイム。この旅では、他のメンバーの体のことも考えて、食事の摂り方にも気をつけていた。普段は昼間にしっかり食べ、夜は出来るだけ軽めにして良く休めるように。この日は、アグエスカリエンテスの夜を楽しむために、お昼を軽いスナックにしていた。去年と同じレストランに入ることにした。サラダバーに温かい野菜スープと窯焼きのピザ。炎を眺めながら、フォルクローレの生演奏。(同じグループでした。^^) 熟年カップルも、仲良く踊っていて素敵。心も体も満たされて、すっかりリラックス。


 ここでクイチと合流。クスコまで戻って夕方まで仕事をした後、最終の列車で来てくれた。ホテルに直行して休んでも良かったのに、私たちの顔を一目見るために、そのまま駆けつけてくれたのだった。(何も食べてなかったみたい。あ〜う〜) 明日の予定も一部変わることになった。これまでとは、新しい流れになりそう。何があるのかわからないのがマチュピチュ。今回は何が起こるのかな。(ドキドキ) 導きを信じて、聖なる流れに任せよう。