[聖なる旅] [春のセドナ 編] [Page 1]





聖なる旅 



RAINBOW TOUR  2006

セドナ  編



2006.10.4〜10.12
                                                                                

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10月 7日 満月  (後編)
 再び、セドナに帰ってきた。町の周辺は、車が多くて混んでいた。到着した日の静けさは、どこへやら。そうか、今日は土曜日だった。
 
 ホテルに戻って、お部屋で着替えてスウェットロッジの準備。アースダンスの会場へ向かった。市外からは、かなり離れた場所にあって、わかりにくいと聞いていたので、事前に何度か問い合わせて、レイさんと念入りに地図をチェック。

 カントリーロードに入った。その道が、「ドラゴンヘッドロード」。(!) モニュメントバレーのビュート「眠っている龍の頭」から、続いているのね。(うふふ) 砂利道でガタガタ、ゴトゴト。仙骨に響いて、クンダリーニを刺激してくれている。(^^)

 三日月マークが、サインの道しるべになっていた。月が導いてくれているみたいで、見つけるとうれしくなった♪ 
 どんどん奥に入り、道もますます狭くなってきた。かなり近づいてきたようだけど、その手前でどの方向に進んだら良いのか、分かりにくくなった。 そこへ、前から車が来た。(ナイスタイミング!・・・家もまばらにしかないような場所だったのに。) すると、わざわざUターンして、その場所まで案内してくれた。 まあ、何て親切な! ありがとうございます。 おかげで、無事到着。
 ゲートにも、大きな三日月のマーク。そこに、眩しい太陽の光が射している。太陽と月が私たちを迎えてくれたように感じた。(& 虹色の光も。^^)
 
 アースダンスの会場は、「LUNA VISTA」という B&B の敷地の中に用意されていた。市内から遠く離れ、周りに何もない場所に建てているところが、また素晴らしい。ここまで来るのに大変だったりするから、そうまでして集まるのは、本当に縁のある人たちなのでしょうね。

 三角のお家 Tipi のテントが見えた。あそこだ! メディスンホイールもある。 ワクワクしてきたよ。 懐かしいペルーグッズが目に入った。やっぱり! 南米から来た人だった。(今日は、ペルーで買ったシャツを着ていた。^^) 

 そして、おっ、いたいた。 「ウエルカム!」 迎えてくれたアダムとハグハグ。まずは、参加している人たちを、数人紹介してくれた。みんなオープンで、ハートの温かそうな人たち。アダムの奥さんのカルメンが、私たちを待っていると言って、ドラムのテントに案内してくれた。

 アダムのソウルブラザーが迎えてくれ、バッファローの皮と木で作られたドラムの周りに、みんなで座った。彼はアースダンスのドラムリーダーで、私たちにネイティブのドラムの叩き方を教えてくれることになった。(わ〜い♪)
 まず最初に、いろいろお話してくれた。日本の神道と同じで、ネイティブインディアン達も、自然を敬う精神を持っているのだと。そう、私たちは同じスピリットを持っている。だから、すぐに馴染めるし、どこかほっとするものがあるのよね。そして、深いレベルでは、それ以上のものも・・・。それを実感するために、私たちはここに呼ばれていた。

 一人ずつ順番にセージとタバコの葉で浄化の儀式をした後、リズムの取り方を教えてくれた。わ〜、何か楽しそう〜♪ 一通り練習した後、みんなで彼の歌に合わせて、セッションスタート。スピリットやマザーアースに捧げる唄を数曲。
 ドンドンドン・・・ドラムの音が全身に響いてくる。手に伝わる振動と、大地を通して足元からも。その音が、眠っている何かを起こすように。 魂の奥から、少しずつ・・・。
 次第にリズムが早くなる。そのスピードに合わせて、エネルギーも高くなり、一緒に高揚して行く。(録画したビデオを観ると、今でも胸が高鳴ります。^^) それは、写真にも表れていた。


 山に太陽が沈み始めた。彼の唄と私たちのドラムと共に、彼らはサンセットに向かってお祈りをしていた。そして、満月のセレモニーが始まった。

 アースダンスのシンボルでもある六芒星が描かれた中に入る。シンボルは、二つの六芒星がサークルで重なって一つになっている。(そのシンボルと意味は、こちらへ) それが「8」の形となり、「アースダンス 8」と名付けている。今年は、「8」の年でもあり、RAINBOW TOUR に参加したメンバーは8人になっていた。


 中央には祭壇があり、周りは結界を張ったように作られていた。(全て彼らの手作り)  一人ずつ順番に、浄化してから入る。 右回りに周りながら、全員で一つの大きな輪になった後、祈りを捧げた。


 リズムに合わせて、また周り始めた。そこで、先頭にいた長老らしき男性(ヨガの行者のよう)が、私たちの前に来てリードしてくれた。彼の後ろに付いて、見よう見まねでステップを踏みながら、ダブルサークルを作って行った。
 (この時点から、すごいエネルギーが降り注いでいます。) ・・・アースダンスでは、写真やビデオ撮影は禁止されているけれど、特別に許可してくれたので、レイさんに撮影してもらっていました。


 マザーと呼ばれている長老が前に出て、メッセージを伝え始めた。それをカルメンが、スペイン語と英語の通訳をして伝えた。
 二人の男女が前に呼ばれて出た。どうやら、二人のウエディングのお祝いのようだ。その祝福のセレモニーが行われていた。おめでとうございま〜す♪ 幸せそうな二人、それを祝福している人たち。 私たちもその中にいて、ハピネス&愛のエネルギーを分けて頂いている気分に。 そのお返しに、祝福の光を送らせて頂いた。(お幸せに♪)

 続いて、亡くなった人へのお祈りも行われた。その人は、スピリチュアルで素晴らしい女性だったようだ。彼女のために、みんなが一つになって祈りを捧げていた。私も光で包んで送った。


 次第に夜が更けて行き、満月が昇って姿を現した。そして、ダンサー達のリードで、ダンスが始まった。唄とリズムに合わせて、満月に向かって輪になって踊る。 フルムーンダンスだ! 

 パワフルな満月の光に包まれた中で、みんなハイになって、踊りまくりました。(^^) 私も陶酔状態!? ・・・ Yokoちゃんも、この時にいろいろあったみたい。(うふふ)

 火が灯されて、みんなで囲んだ。あったか〜い♪ 炎が、動物のスピリットの形にも見えていた。(柾至に見せたら、ホーンがあるからバッファローだと言っていた。うん、そうかも。^^) そして、スウェットロッジの儀式へ。

 
 最初にアダムが入り、私たちが後に続いた。そして、ファミリ−達が入り、二重のサークルになって始まった。 儀式の途中で、不思議なことが起こっていた。 

 私たちのメンバーの中に、どこか身体の具合が悪い人は?と聞かれた。すると、誰かが「お腹が痛い。」と言った。「今の誰?」と尋ねると、返事がなかった。繰り返し尋ねて、ようやく Yukiちゃんが返事していた。それをアダムに伝えると、その部分に手を当てておくようにと言い、みんなでヒーリングのエネルギーを送っていた。
 ・・・それが、終わった後で聞いたら、誰も「お腹が痛い」とは言っていなかったという。 えっ!? どういうことだろう。 私には、はっきりと聞こえていたのに。 私以外の誰も耳にしていないという。(!?) Yukiちゃんは、もしかしたら自分のことかと思って返事をしたらしい。 何だか、狐につままれた状態。 でも、しばらくしてわかった。彼女はお腹のところに(第2から第3チャクラにかけて)、溜まっているものがあった。(確かに、何か重いエネルギーが) ただ、そのことに自分では気付いていなかった。その代わりに彼女のハイアーセルフが、私に伝えてくれたのだと。
 母なる地球の胎内といわれるスウェットロッジの中ですから、何が起こっても不思議ではないでしょうね。(^^)

 後半は、カルメンとファミリーの女性が、唄を歌ってくれていた。その美しい唄声とメロディに心酔していた。その後で、私たちにも何か唄を歌ってほしいと言われ、みんなで「ふるさと」を歌った。アンコールになって「月」も。 (ちょっと恥ずかしかったけどね。^^)  そうして、4セッションが終わった。

 前回も感じたけれど、アダムのスウェットロッジは優しくて穏やかだ。 同じ儀式でも、リードする人によって違うという。私はシャスタでしたことがあるけど、良い意味で彼のロッジはラクだった。途中で苦しくなったら、いつでも外に出ても良いし、横になっても良い。吐きたかったら吐いても良い。全て解放して良いのだと。
 アダムは若くてパワフルだけど、同時に包み込むような優しさと温かさを感じる。それが、儀式の中でも伝わってくる。また、今回は3人で参加した時とは、エネルギーが違っていた。あの時は、それぞれの4つの方角に向かい、自然界のスピリットやエレメント、そして地球に対してフォーカスし、5人で一体になって祈ることがメインとなっていた気がする。(前回のレポート
 今回は、大勢の中で一度も外に出なかったけど、そのまま最後まで大丈夫だった。一緒に参加してくれた人たちのエネルギーもあったからでしょう。 パワフルさよりも、みんなが一つになったような、温かく穏やかなエネルギーに包まれていたのを感じた。

 スウェットロッジは、アースダンスの期間に毎日行われていた。でも、私たちグループのセッションは、どうしても満月の夜にしたいとリクエストしていた。(わがままですみません。^^;) それもあって、儀式の間ずっと、慣れない私たちグループのことを気遣ってくれていた。そう、今夜のスウェットロッジは、私たち10人のグループの為に設定してくれて、後のメンバー達が一緒に盛り上げてくれていたような感じだった。 その温かさが伝わってきていたのだ。 ありがとうございました☆

 外に出ると、冷たい風が気持ち良くて爽快だった。はあ〜っ。空を見上げると、煌々と輝く月と星たちが、祝福してくれているようだった。シャワーを浴びて戻ってきたアダムと一緒に写真を撮って、そのまま今日は帰ろうと思っていたら、私たちの為に食事を用意してくれているという。 あらまあ! 今夜は、そのまま何も食べないでおこうと思ったけど、せっかく用意してくれていたので、軽く頂くことに。


 「LUNA VISTA」に行くと、月のマークが輝いて見えた。(お〜っ。) 甘くてフレッシュなピーチや、手づくりのデザートもおいしかった。汗をかいたままだったので、ちょっと肌寒いなと思っていたら、ドラムリーダーが大きなヒーターを近くに持って来てくれていた。(日本にはなさそうな、アウトドア用の大きなヒーターだったので、みんなで珍しがった。^^) 
 そして有難いことに、ホテルの人が途中の道まで案内してくれることになった。 外は真っ暗で、外灯も何もない道を帰らないといけない。昼間のサインも、もちろん見えないので、私たちだけでは、とても帰れそうになかった。ショートカットの道で、川の中に入ったのも面白かった。おかげで、ずっと早く出れた。
 そして、そこから先は、満月が私たちを導いてくれた。 何から何まで、ありがとうございました☆