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聖なる旅


秋田・青森 編

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2003.6.21〜6.22

6月 22日(後編)
 始発に乗って、盛岡へと向かった。喫煙席しか空いていなかったので、途中で席を立って外の景色を眺めていた。東北は、閉鎖的でまだまだ遅れていると言われている。でも私は、それも意味があって、そう為っているように思った。敢えて閉じられたまま、守っているものがある。
 ここには、奥深くに眠っているものがある。秋田・青森にまたがる白神山地もその一つ。白神山地は、こだま酵母を通して(おいしいよ〜)、数ヶ月前に知ったばかりだけど、この山地のブナの一つ一つに神様が降りているとも聞いた。半田代表が秋田の出身で、STSの科学がそこから生まれていることも偶然ではない。始まりの地である、この土地のエネルギーがそろそろ目覚める時に来ている気がする・・・。

 駅弁が三角のピラミッド型だったので、思わず笑ってしまった。盛岡駅には、大きなフクロウが飾られていた。(あらっ、ここにも!) フクロウさんも、見守ってくれている。ありがとう☆ 岩手に入る頃から、空が明るくなり、雲一つない青空になった。高知では禊の雨だったし、昨日の秋田も曇っていた。ようやく、ここに来て晴れあがり、太陽が顔を出した。そういうことなのね・・・。(これも、龍神さまの計画通り。)

 案内してくれるのは、盛岡の畠山さんという女性。彼女も、あちこちにお呼びがかかって、周っているらしい。そこでペルーの話が出てきた。ペルーの発掘調査をしている人と知り合ったそうで、その人の資料を見せてくれた。(どこに行っても、ペルーと繋がってしまいます。^^) ここに来る前に、岩手の龍泉洞がペルーと関係があり、それもチチカカ湖に繋がっているようだと聞いた。
 龍泉洞は、世界一の透明度を持つ大地底湖であり、その美しさは龍宮城(!)のようだと言われているから、繋がっていても不思議はないかも。それに、その龍泉洞を開発した人の娘にあたる人と、Minakoさんが知り合いでもあるから、ますます縁を感じて惹かれるものがある。今回は無理だけど、いつかきっと行くから待っててね〜。
 
 まず最初に、青森のキリストのお墓へ。東北は全く初めてで、地理も良くわかっていなかったので、今回はMinakoさんと畠山さんに、お任せすることにした。キリストがいた戸来(ヘライ)村の語源は、ヘブライから来ているという。ヘブライ語は日本の天皇からユダヤ人への贈り物であり、もともとのヘブライ人は枝(えだ)と呼ばれる人々であり、その言葉からユダヤという言葉ができたのだという。

 イスラエルという言葉は、五十鈴(いすず)のなまったもので、五十鈴は、伊勢神宮を流れている神聖な川の名前でもある。今は新郷村と呼ばれているが、車で走ってみていると、あちこちで戸来の名前が出てきた。この辺りに住む人は、彫りの深い顔立ちの人が多いそうだ。
 お墓は、「キリストの里 公園」内にあり、ダビデの星の家紋の入った沢口家のお墓もあった。小高い丘の上に、二つの十字架が見えた。あそこだ〜!。ちょっぴりドキドキしながら、階段を登ろうとしたところへ、蝶々が飛んできた。

 薄いブルーがかった蝶々が、私のもとに飛んで来て、足元の周りをぐるぐる舞い始めた。どれくらいの間だっただろうか。その数十秒の間、蝶々は光りを振りまきながら、祝福してくれているかのよう。最後に私の左足に止まった時、祝福のキスをされたと感じた。
 蝶々は神様のお使いであり、太陽エネルギーと自然界との媒介役でもある。これまでの旅でも、目の前を横切ってわかるようにアピールしてから、一緒に付いてきたり、先の道を案内してくれたりと、あらゆる場所に現れてくれていた。それでも、この日はキリストの前で、とってもスペシャルな現れ方をしてくれたので、感動でした〜♪

 二つのお墓は、小川の流れる音が心地良く、たくさんの緑に囲まれた小高い丘の上にあった。それぞれのお墓に塩とHWの水を撒き、挨拶をして祈った後、五十鈴と土笛を捧げた。5月に訪れた宇佐神宮で最後に見た木を思い出した。蛇がからまっているようにも見えたけれど、後でもう一度写真を見たときには、十字架にかけられたキリストに見えたのだ。それが、ここで繋がった。(宇佐編)

 伝承館に入ると、当時を再現した部屋(写真右)やビデオ、資料などが展示されていた。(詳しくは、こちらのページで紹介されているので、参考にどうぞ。) 全くの作り話だと信じない人も多いだろうけれど、何の疑いもなく信じられるのは何故かしらね。(笑)  3月の時にも、「キリストは日本でなくなっている」とはっきり聞かされていたし、奥さんの名前がミユ子さんというのも、親しみを感じたりして。(^^) 


 ”古代日本による統治の下で、ムー帝国は栄えて、神社の記録によれば、モーゼやイエス、またモハメッド、孔子、孟子、老子、そしてブッダなどあらゆる人物が日本を訪れたという。例えばブッダは、52歳で日本を訪れ、ス神に教え導かれた。ブッダの教えを理解するためには、それ故、最初に日本のかんながらの道(すなわち神道)をマスターしなければならないという。”

 キリストが、なぜ青森のこの地を選んだのか、わかる気がした。そして、なぜ今ここに来ることになったのか・・・。八戸の戸が開かれる時が来るのかもしれない。
 
 次に、ピラミッドの遺跡に向かった。赤い鳥居が見えてきた。この遺跡は、大石神ピラミッドと呼ばれる巨石群だった。立て看板には、神代史によると、日本にはエジプトのピラミッドよりも古い数万年前のピラミッドが7基あるとされており、大石神は4つ目になり、キリストのお墓が発見された翌日に、見つかったものだそうだ。

 先に、奥にある上大石神ピラミッドへ行くことにした。200mほどの急な山道を登ったところにある。生い茂った草を掻き分けながら、細い坂道を登った。先を歩いていたMinakoさんが、立ち止まって何かを追い払うような仕草をしていた。道の真ん中に蛇が横たわっている!・・・と思ったら、実は違っていた。(あら、残念 ^^) でも、本当に蛇そっくり。(写真左) ここから先を、守っているみたいに。蛇は、古代日本の公式シンボルとも言われている。

 頂上に大きな巨石発見! よくまあ、こんなところに・・・。石の上によじ登って立ってみると、展望が開けた。眼下の景色を見下ろしていると、大観峰に立った時を思い出す。(写真左) おかげさまで、あれから高いところも怖くなくなったので、今はうれしくてしょうがない。(^^) 白い花をつけた大きな木もある。思いっきり深呼吸。汗をかいた身体に、風が気持ち良い。太陽がキラキラ眩しかった。キリストが眠っている山は、あの方向かもしれないと、Minakoさんが教えてくれた。キリストちゃん、ヤッホ〜!(オイオイ^^;) ここでも、祭祀が行われていたみたい。塩と水を撒いて、しばらくの間Minakoさんと土笛を吹いた。

 それから、大石神のピラミッドまで降りて行った。昔は光っていて、太陽を礼拝していた太陽石(写真右)、星座を刻んで記した星座石、昔は直立して表面に文字が彫刻されていたという鏡石やほぼ東西を指しているという方位石などもある。ある研究家が、石の割れ目が東西南北を指していることを確認し、ピラミッドの条件とも合っていることがわかっているそうだ。石の周りにも、塩を撒いておいた。


 そこから、十和田湖に向かった。標高400mの山上にあるカルデラ湖で、青森と秋田の境目にある。Mikiちゃんと私は、チチカカ湖を思い出していた。(ちなみにチチカカ湖は、標高4000mでペルーとボリビアにまたがっている。) 湖からも塩を撒いておいた。湖畔に青龍の神社があるというので、最後に参拝することになった。

 その神社とは、十和田神社のことだった。鳥居の前を通っただけで、何だかドキドキしてきた。わ〜、何か凄そう〜!樹齢1000年はありそうな、大きな杉木立の参道を歩いていると、別世界の奥深い森の中にいるようだった。(写真右・クリックして拡大) 私は心の中で歓声をあげていた。

 張り出した巨大な木の根っこは、アンコールワットのシェムリアップの遺跡を思い出したが、何よりも強く浮かんだのはアマゾンのジャングルだった。細胞の奥からドクンドクン。ここに来れたことが、うれしくてしょうがない。十和田神社のことは、一切知らなかった。今回の旅は、すっかり終わったように感じていたのに・・・。
 ここが一番興奮して、感動している。遺跡から十和田湖に向かう間は、強烈な眠気が襲ってきていて、目が開けていられなかった。(眠らされていたみたいに) それが、一気に目が覚めた。奥には何があるのだろう・・・。


 手水舎に龍がいた。正面を向いて、まるで私たちに挨拶をしているみたい。その後ろには、祠があった。(手水舎に祠とは珍しい) 何かを伝えているような気がして、写真を撮ったら・・・やっぱり!(写真左) こんにちは〜。待っていてくれたの? 大自然の岩と木の根を階段にした坂を登り、拝殿の前にきた。古い造りは、玉置神社に雰囲気が似ている。


いらっしゃ〜いって感じ ♪
(クリックして拡大)

なぜか興奮(^^)

 祭神は・・・日本武尊!(おや、まあ!) その名前は、昨日のセミナーにも出てきた。秋に発売される電動自転車の名前が、日本武尊にちなんで「タケル」と付けられていたのだ。相変わらずシンクロする。それだけではない。この神社の由来には、青龍権現の伝説があり、秋田の八郎潟に関係している。八郎潟の話も、何度か代表から聞いていた。

 他にも熊野権現の名で知られており、拝殿の横には熊野神社もあった。このさらに奥に登ると、青龍権現社があるという。でも、ここに来る前に二人から、上まで登るには片道で1時間半ぐらいかかるので、今回は無理だと聞いていた。そんなにかかるなら、仕方ない。ここまでで充分だろうと思っていた。そう思いながらも、私たちの後ろを通って奥に向かう人たちを見て、いいなあ・・・。この奥には何があるのかな・・・。どうやら、Mikiちゃんも同じ気持ちだったみたい。

 二人で名残惜しく、山の上を眺めていたら、立て看板が目に入った。それには青龍権現社まで往復20分と書いてある。「20分って書いてるよ。だったら、ダッシュで行けば10分で行けるかも。」(戸隠奥社の例があるので、自信満々の私たち ^^) そのことを聞いてみたら、20分と書いてあっても、実際にはもっと時間がかかると言われた。
 帰りが遅くなることを心配していたようだ。でも、よくよく聞いてみたら、畠山さんも上まで行ったことがないという。それで、社務所の人に確認してみると、その人(男性)の足で、やはり20分ぐらいで行けるとのこと。一度は諦めようとしたけれど、私もMikiちゃんも、その気持ちを抑えることが出来なかったので、「出来るだけ早く帰って来るから・・・」と二人に言うと、結局みんなで行くことになった。
 身軽なほうが良いと思って、荷物は社務所で預かってもらった。ヤッター! 急な山道も何のその、ウキウキワクワクで一気に登り、あっという間に到着。「もう着いたの?」 5分ぐらいしか経っていない感じだった。

 古い小さな祠が二つあった。何も記されていなかったけれど、他に道も見当たらないし、きっとここに違いない。その周囲にも巨石があった。辺りを散策していると、細い鉄の梯子が目に入った。その上には巨石が見える。Mikiちゃんと二人で登ってみた。迷わず、巨石の上に飛び乗り、塩を撒いておいた。
 しばらくして降りようと思ったところに、あるものが目に入った。これは!! 一番大きな巨石の上に、小さなピラミッド型の石が置かれてあった。(写真左) あまりにも密やかに置かれているので、気づかないくらいのものだった。岩の上に登らなかったら、決して気づかなかったはず。目立たないように、ひっそりと静かに祀られていた。何のために、祀られているのかわからない。でも、私はこの小さなピラミッドを見たときに、鳥肌が立ちそうだった。今回の旅の目的が、ここにあると感じたのだ。急いで二人も呼んで、改めて塩と水を撒き、五十鈴を鳴らして、しばらく土笛を吹いた。あ〜良かった。ほっとひと安心。

 今回の旅は、いつもと違っていた。ずっと何かが足りないような、物足りなさを感じていた。キリストのお墓でも、大石神のピラミッドでも、私たちの他にいつも誰かがやって来た。でも、ここでは、次々に登って来る人はいても、誰もこの巨石のところには来なかった。私たちだけだった。それも答えの一つ。十和田神社に来て、このピラミッドを見つけて、やっとこの旅が完結したのを感じた。(あそこで、諦めなくて良かった〜。内なる声には従いましょうね!)


世界で最小のピラミッドだったりして・・・

あちこちに、巨石がいっぱい

 社務所に戻ると、「みなさんは、何か特別な信仰をされている方たちですか?」と聞かれた。他の参拝者とは、違っているように見えたらしい。(そんなに怪しい格好はしてないはずだけど・・・笑) そこで、玉の中に龍神が入っている御守りを見つけた。一つは青龍で水、もう一つの龍は白龍で火を表しているようだった。Minakoさんは水の青龍を、私は火の白龍を選んだ。その時は、ただ直感で選んだけれど、家に帰って、飾ってあった城本先生の龍の絵の写真を見てわかった。その龍は青龍だったのだ! これで、火と水の龍が揃った。 「十和田湖は、龍神の頂点ですから・・・」 神社の方から聞いて、みんなで顔を見合わせた。・・・ここに来れて良かった。呼んでくれて、ありがとうございます☆

 十和田湖を眺めながら、盛岡へと向かった。そこで、Mikiちゃんが雲の間から、太陽の光りが射しているのを見つけた。あ〜きれいね〜。まるで、天からの光りが降りているみたい。旅が終わったことを、祝福してくれているのよね、きっと。そんな話をしていたら、そのすぐ横に、おもしろい雲発見! あれって、コンドルじゃない? ペルーのシンボルにあるコンドルとそっくりの形。最後に、また見せてくれました。

 帰ってから、社務所で頂いた、十和田神社のしおりを改めてみると、青龍権現社の奥に御占場があったことがわかった。どうやら、登って来た人たちは、そこに向かっていたようだった。登る前に、その地図を渡してくれようとしたのだが、荷物を預けたので見ていなかった。もし最初に見ていたら、まっすぐその場所に向かっていただろう。でも、私たちが行くべき場所は、そこではなかったのだ。 全ての導きに感謝です☆

 阿蘇から飛んできた龍のように、南の活性化しているエネルギーを北まで飛ばして、この地に封印されているエネルギーを目覚めさせて行く・・・
 私たちは、何も知らないままに動かされているだけですが、それでも何かの役に立っているのなら、うれしいです。

 ちょうど、このレポートを書いているときに、こんな情報も入ってきた。
 ”十和田湖と田沢湖と龍泉洞、3角形になるんですよ。 十和田と龍泉洞を結ぶ線は、ペルーに繋がっていますよね。”
  田沢湖と龍泉洞・・・次は、いつ行けるかな〜♪