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聖なる旅 



RAINBOW TOUR 2009

エジプト 編

〜 生命の鍵を開ける旅 〜



2009.3.9〜3.28
                                                                                

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 3月 26日 Part 3
 大聖堂を出て、サンピエトロ広場へ。その中央には、高く聳えるオベリスク。ネロ皇帝によってエジプトから運ばれ、大聖堂の横に立てられていたものを、ミケランジェロが広場の中心に移動させたという。 イタリアに立ち寄ることを決めたとき、最初に浮かんだのは、このオベリスクだった。その直後から出発までに、何度もオベリスクの映像や、写真を目にすることが続いていた。
 聖ペテロの時代から、歴代のローマ法王たちを見守っているオベリスク。今回のエジプトからの旅を締めくくるためにも、このオベリスクの前で祈る必要があるのを、強く感じたのでした。

 楕円形の広場を囲んでいるのは、4列に並べられた372の石柱。その柱の上からは、140体の聖人像が見守っている。古代からの太陽神の御神体が、キリスト教の聖地の中心に立っている。世界中から信者が集まってくる、この場所に。

 「サン・ピエトロは全ての教会の母であるから、母のように両腕を広げて受け入れることを表現した柱廊が望ましい」。 ベルニーニは、長い旅路の果てに訪れた信者たちを、神の愛に包まれた安らぎの空間が迎え入れるように設計したという。広場で発せられる神の救いの光は、重なり合った柱を抜けて、外の世界に放射状に広がっていく。ベルニーニは、地球全体に向かってその光を届かせようとした。  
 (画像の一部は、お借りしています。)

   

 ” 空へ向かって、「81」フィート伸びた先端はピラミッド型で、その上に中空の鉄の十字架が付いている。 そこにはキリストが磔にされた十字架の遺物が入っているとも言われている。(!)  二基の噴水が完璧な対象性を保ってオベリスクの両脇を固めている。 この噴水はベルニーニの楕円形広場の幾何学的な焦点の位置を正確に表している。

  根元のブロックにあるウエスト・ポネンテのレリーフは、直径が約3フィートの楕円形で、素朴に描かれた顔、天使のような容貌の“ゼフュロス=西風の神”が彫刻されている。 天使の口から吹き出された強い息は、バチカンから外へ向う空気として描かれている。 ベルニーニは空気の流れを五つに分かれた風として描いていた。レリーフの両脇にはふたつの星が配置されている。”  

 ようやく、ここに辿り着いた。イタリアに入って、まだ二日目だったけれど、ここに来るまで盛りだくさんだったので、待ち兼ねたような気持ちでオベリスクの前に立った。エジプトから繋がれてきたものを、再度ここで統合させる。 しばらく光を送りながら、祈りを捧げた。ベルニーニが願ったように、このオベリスクから地球全体に光が届くように・・・☆

   

 この後は、お楽しみローマ市内観光ですよ〜♪ その前に、お待たせのランチタイム。 広場から通りに出て、外にテーブルがあるレストランを探して入った。シーフードサラダと、ボンゴレのパスタにピザを頼んで二人で分けた。 この辺りは、お値段も高めのようだけれど、ここでは雰囲気を楽しみましょう♪ ・・・ 私たちが座ったときは、ほとんどガラガラだったのに、食事を終える頃にはテーブルが全部埋まっていた。(^^)

   

 午後は、車で周るように手配していた。両替を済ませて、時間もちょうど良い感じになり、ピックアップの場所へ。今日のドライバーさんも、イタリアンという感じ。(どんな感じ!? 笑)
 まずは、「真実の口」へ。順番に並んで、一人ずつ写真が撮れるようになっていた。ここで、美術館のガイドさんグループともバッタリ会ったりして。 海神トリトーネに挨拶して、「ローマの休日」を思い出しながら、口の中に手を入れてパチリ♪  アイタタタ・・・(笑)

   

 奥は、教会になっていたので入ってみると、マリアさまがお祀りされていた。(サンタ・マリア・イン・コスメディン教会) そこで引き寄せられるように、脇にあった石版の前へ。 マリアさまと幼いイエスさまの表情が、愛らしくて素敵〜♪ その中に入っているのを感じて、キャンドルに火を灯してお祈りをした。 ・・・ この時も、中には私たちしかいなかった。(!)
 小さな売店には、思いがけず素敵なものがたくさんあって、幾つか手にした。
 
   

 次は、「パンテオン」へ。「パンテオン」とは、ギリシャ語で「すべての神々」という言葉に由来しており、ある特定の宗教や神話などにおける、「全ての神々(万物神)の神殿」として建てられていた。 

   

 内部は、完全な球体になっている。ローマの古代遺跡の中では、最も保存状態が良いとされ、高さ43mのドームの天窓は直径が9mもある。また、ラファエロを始めとする芸術家たちが、眠っているという。(!)  お墓は、正面祭壇の左側の下の部分に。  
 ここでも、「受胎告知」の絵が目に付いていた。

   

  パンテオン前のロドンダ広場にも、オベリスクが立っている。(高さ約6m) 台座には、イルカの噴水。・・・ ローマ市内には、全部で13本のオベリスクが立っている。
 この先にあるという、ナヴォーナ広場へ行ってみることに。地図で確認しながら、通りを抜けて5分ぐらい歩いたところに出てきた。

   

 元ローマ競技場だけあって、かなり大きな広場だった。ここも、たくさんの人が集まっている。でも、それだけではない。テレビカメラも設置され、警備の人たちもいて、何かのデモをしているみたいで賑やか。 ちょっとした、お祭り状態に♪

 ここには、3つの有名な噴水がある。「ムーア人の噴水」、「ネプチューンの噴水」、そしてオベリスクが立つ「四大河の噴水」。この噴水は、旧世界の4大河川であるドナウ、ナイル、ガンジス、ラプラタを賛美したもので、それぞれを擬人化した石像が立っている。これらの彫刻は、ベルニーニ作でバロック時代の最高傑作といわれているという。
 ナヴォーナ広場に来たいと思ったのは、この噴水が見たかったからで、そこまで有名だったとは知らなかった。ナイル川を始めとする、世界の4つの大河が一つに融合している。その場所で、世界平和と地球蘇生の祈りをしたいと思ったからだった。

 美しい教会の前にあり、噴水の中心にはヒエログリフが彫られた、オベリスクが高く聳えている。(高さ約17m) 4つの河川をイメージし、一つ一つの石像に祈りながら、ゆっくりと噴水の周りをまわった。
 
   

 帰国してから観た「天使と悪魔」では、この噴水が4つのエレメントの最後の象徴「水」を示す場所として出てきたので、またまたびっくり。(^^) オベリスクの先端にある、オリーブの枝を加えた鳩が最後の目的地を示す象徴にも。

 ” 一羽のシロハトは、異教では平和の天使の象徴だ。異教的な噴水のなかにまぎれこませようとして、ベルニーニはあえて異教における天使の象徴を選んだのだ。「気高き探求に天使の導きあらん」 シロハトがその天使だ! ”

 ローマ観光は、まだまだ続きます・・・。