[聖なる旅] [2007セドナ編] [Page 1]


聖なる旅 




エジプト 2008 編


2008.3.17〜3.31
                                                                                

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 3月20日(春分の日 後編)
 スペシャルスポットから出て周囲を見渡すと、頂上から列をなして続々と降りてきていた。シナイ山全体が、眩いくらいの金色に輝いていた。出発前に「十戒」の映画を観ただけに、その「神との約束の地」であるシナイ山にいることが、まだ信じられないくらい。すぐに下りるのが勿体なく感じた。((笑) 

 谷底を見下ろすと、登ってきた道が見えている。あの道をラクダさんと登ったのね。(ふふふ) ガイドくんが、紅茶を持ってきてくれた。その温かさと甘味に、ほ〜っと癒される〜。
 頂上近くには、紅茶が飲める小さなお店や、シナイ山で採れるというストーンなども売っている。そのストーンは、キラキラ光るクリスタルを内包している。大きい石のほうが輝きも強いのだけれど、ハート型になっているものがあったので、その石にした。(二つ合わさるようになってます。うふっ^^)


 私たちも、そろそろ下りようかな。ガイドくんは道から離れては、「こっちに来て」と写真スポットに案内して、写真を撮ってくれていた。


 ところで、ともちん達はどこにいるのかな・・・。ガイドくんが、みんなに尋ねてくれたところ、私たちがまったりしている間に、かなり先まで下りているようだった。そこからは、私たちもハイスピードで下っていった。

 たくさんの人達が、同じ道を一斉に下りるので、私たちはショートカットして、道から外れたところをザザ〜ッと滑り降りていた。ガイドくんに必死で付いていったけれど、私の足も止まらない状態で、その勢いはカセドラルロックで駆け下りた時のようだった。(またかい!) 
 登りの状態からすると、自分でも同じ身体とは思えないくらい。(笑) 日の出を目にしたところで、ようやく目が覚めて戻ったような、新しいスイッチが入ったような感じだった。(イエイ!)


 ともちん達の姿が見えた。やっと追いついた。(ふ〜っ) ともちんも、バッチリ朝日が見れたみたいで何より♪ その頃には暑くなっていたので、ジャケットも脱いで薄着に。その後も、一度付いた勢いは止まらなかったので、修道院で待ち合わせすることにして、ガイドくんと二人で駆け下りた。

 そうして到着。時計をみると、下り始めてからは1時間も経っていなかった。(パチパチ) 今思い出しても、あの登りの時の状態は何だったのだろうと思う。時間にしても、出発してから頂上近くまで、4時間ほど掛かっていたことになる。その内、歩き&ラクダ乗りは1時間半ぐらいかな。そうすると、ちょうど3時半を過ぎた頃かもしれない。(降り注ぐエネルギーが最もクリアで、高いと言われている時間帯) ラクダを降りてから、朝日を拝するまでのことは、夢の中のようだった。この世にいて、この世ではないような感覚の中で、何をしていたのか。
 ・・・同じようなことは、また別の場所で起こることになり、その意味は帰ってからわかることになりました。

 ちなみに、私はこんな状態になってしまったけれど、ガイドブックや体験レポートなどを読むと、登山初心者でも最初から歩いて登れるくらいで、実際に軽い靴やサンダルで登っていた人もいたくらいでした〜。(^^)

 しばらく経ってから、ともちんも帰着。同じく、ガイドさんには助けられたみたい。最後まで元気で、達成できて良かった良かった。(写真右 ビクトリーのポーズ) ・・・3年前に、一緒にワイナピチュに登った時からするときのことを思い出した。(2005年ペルー編 Page10) その後、2度のセドナでの旅で、さらに鍛えられて強くなったのよね。その過程を知っているだけに、私もうれしい。(^^)

 そこから一緒に登り口まで行くと、べハーくんが待っていてくれた。 ここで、ガイドくんともお別れ。ともちんを待っている間に、途中で着ようと用意していたトレーナーを、彼に渡しておいた。そのトレーナーは、柾至が着ていたもので龍の絵が描かれている。私が途中であんな状態になっていたので、大変だったと思ったのだけれど、「僕にとっては、すごくラッキーで幸せな一日だった。」と言ってくれた。純粋なハートの彼に案内してもらえて、私もラッキーだった。とても私一人では登り切れなかったはずだし、あの特別な場所で、素晴らしい日の出を拝むことが出来たのだから・・・。感謝☆


 ホテルに戻って、シャワーを浴びて着替えた。ほ〜っと一息。身体は少しガクガクしていたけれど、気分はハイだった。この旅での一つの大きな目的を果たせたことに、満足していたからでしょうね♪
 あまり食欲はなかったけれど、朝食の冷たくて甘いライスプディングに、また癒された。(^^) チェックアウトして、ホテルを出発。聖カトリーナ修道院へ。
 シナイ山の麓にあるこの修道院は、ギリシア正教会の最古の修道院の一つで、ユネスコの世界遺産に登録されている。旧約聖書の最も古いイコンや、かけがえのない美術品など、世界で2番目に多く収蔵されているという。
 聖カトリーナは、キリスト教の聖人で偉大なる殉教者の一人。彼女の遺体は天使によって、このシナイ山に運ばれたという伝説もあり、ローマカトリックでも守護聖人として敬われている。

 聖カトリーナのイコンの前で、ここに来れたことへの感謝のお祈り。ギリシア様式のお庭や、礼拝堂などを周り、あの場所へ。
 これが、あの「燃える柴の木」(!) モーゼは、いつまでも炎に包まれて燃え尽きない、この柴の木を通して神の啓示を受けていた。それはまた、柴のようにか弱く、すぐに燃え尽きるようなものであっても、神と共にあれば決して燃え尽きることがなく、神の祝福を目に見える形で現しているとも言われている。


 本当に、燃えるように茂っている。その真上に、太陽からの光が降り注いでいた。その光は、神の姿のように見えた・・・。


 続いて、「モーゼの井戸」へ。この井戸の前で娘たちを助け、その内の一人がモーゼの妻となった。その二人が出会った井戸までもが、こうして残されている。・・・またまた感動。 
 毎日世界各国から、数多くの人たちが訪れるシナイ山。現地名では、ガバル・ムーサ(モーゼ山の意味)。神の道を選択している人たち ― 巡礼者にとっては、たまらない場所。私も今回は、これで思い残すことなし。(^^) 

 それにしても、空が見事に澄んでいる。この素晴らしいまでの青さ、その美しさを見つめながら、しっかり心にも焼き付けようとした。そして、再び戻って来るまでに、心も身体も魂も(三位一体で)、この澄み渡る空のように磨いてくることを誓ったのでした☆
 

 駐車場に戻ったところで、「RAINBOW TOUR」と書かれた車が目に入った。・・・まあ、何てわかりやすいメッセージ。(うふふ) 

 聖カトリーナの村に別れを告げて出発。しばらく走ったところで、エンジンの音がおかしくなった。何度か、エンジンを掛け直しては走るを繰り返していたけれど、とうとう止まってしまった。どうやら、ガス欠らしい。それも、ちゃんと入っていたはずのガソリンが、突然なくなったのだとか。(!?)
 それで、二人のドライバーの内の一人が、後ろから来た車を止めて調達に行った。その間、私たちは車の中で待つことになり、私はゆっくり昨夜のことを振り返りながら、日記を書いていた。そうして戻ってきたのが、約一時間後。ちょっとしたハプニングだったけれど、この奇跡の地なら有り得そうなこと。・・・モーゼちゃん。(^^)

 その後はスムーズ。前日から、良く考えたら日本を出た頃から、ほとんど眠っていない状態で過ごしてきたので、てっきり爆睡するかと思っていたら、頭はクリスタルクリアで移動中もずっと起きていた。シナイ山&エジプトパワーかしらん。(ふふふ)

 次第に空の色も変わってきて、カイロのホテルに到着。そのホテルは、ギザのピラミッド通りにあるホテルで、思っていたよりも豪華だった。(!) 実は、私がリクエストしていたホテルが満室だったので、代替になったのだけれど、同じ値段でもっとデラックスになっていたのです〜。ラッキー! おまけに、お部屋からはピラミッドが見えていた。きゃあ、きゃあ〜♪ うれしいサプライズに、私たちも喜んだ。シナイ山で二人とも頑張った、ご褒美かもね。(わ〜い♪)

 その後は時間が合えば、ピラミッドショーを観に行こうと思っていた。(実際に、この日しか行けそうになかった。) 途中で時間をロスしたので、どうかと思ったけれどバッチリ。準備して、ちょうど良い時間になっていたのです。(あそこで引き止めて、時間調整してくれたみたいに。^^) 
 それも、この日は週に一度の日本語バージョン。(またまたラッキー!) ガイドのべハーくんは、僕も一緒に行こうかと言ってくれたけれど、オフィスとの契約はホテルまでだったので、それ以上甘えることは出来ないと思い、ここでお別れすることに。
 すると、名刺に携帯番号を書いたものを渡して、何かあったときはいつでも電話してと言ってくれた。さらには、タクシーを拾うときのために、私のノートにアラビア語で書いてくれた。(英語が通じない人も多いから) 最後の最後まで、私たちのことを心配してくれて有難いこと。よほど危なっかしいと思われたかしらん。(笑) ・・・その名刺には、ツタンカーメンの黄金マスクが、大きくプリントされていたのでした。(ちゃんちゃん)
 
 夕方は道が混むということで、早めに出ることにした。ホテルから手配してくれるタクシーは、かなり高めになっていたので、やはり自分達で拾ってみることにした。通りに出たところに止まっていたタクシーと交渉。おじいさんで、かなりボロボロの古い車だったけれど、その辺はペルーでも慣れているので大丈夫。 ホテルでの値段からは、ずっと安く手配出来た。(へへへ)

 ピラミッド周辺は、かなり賑やか。人も車も、お店も一杯で、ワイワイ盛り上がっている。チケットを買って入場。日本語バージョンだからか、広い会場でもポツポツ座っているくらい。ちょうど夕日が沈みかけた頃で、良い雰囲気。 3つのピラミッドとスフィンクスが、きれいに浮かび上がっている。う〜、とうとう来ているのね〜。ここでまた少しずつ実感。


 開演前に、衣装を身に着けた楽団が演奏しながら入ってきた。オープニングが終わってから、音と光のショーがスタート。レーザー光線や映像を駆使して、ファラオ達やスフィンクス、ピラミッドなどの歴史や物語を紹介していた。心地良い風が吹いて、気持ち良いこともあって、半分夢の中で観ていたような感じ。そのエジプトの歴史自体が夢物語のようでもあったし、この時の私には、実際にその地にいること、ピラミッドの前にいることが、まだ夢のように感じていたのです。(まだかい!笑)


 終わって出ようとすると、入れ替わりに次のショーの人たちが、ド〜ッと一斉に雪崩込んできた。みんな並んで待っていたみたい。日本語バージョンで良かった。(^^)
 おじいさんの車を探したけれど見つからなかったので、帰りは別のタクシーをゲット。たくさん客引きしていたので、もっと安くなった。一度お部屋に戻ってから、ミネラルウォーターを調達に外へ。途中で日本語で声を掛けられて、パフューム(香油)のお店に誘われたりしたけれど、まだまだ旅はこれからなので、今夜はゆっくり休みま〜す♪