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聖なるペルーの旅 5


〜 一つの完結を迎えた旅 〜






2005.9.3〜2005.9.20

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9月 9日
 昨日の夕方から、喉がおかしくなった。夜になると腫れてきて、声が出づらくなってきた。手を当てたりして、一通り出来ることをやった。 眠れないまま朝を迎え、その意味がわかった。
 今回のメンバーの共通したテーマの中に、第五チャクラに関わることがあった。「自己表現とコミュニケーション」・・・それは出発前から感じていた。せっかくの機会だから、みんなにもクイチやルーディを始め、この旅で出会う人たちと、積極的にコミュニケーションを取ってほしいと思っていた。それで、旅が始まる前から、心構えとして伝えていた。
 スタートして7日目に入り、旅のペースにも慣れ、メンバー同士もすっかり打ち解けてきたところで、次の段階に進む時が来た。 とは言うものの、すぐに行動に移せないことがある。そこで、私の声が出なくなると、私を介してではなく、直接自分でコミュニケーションを取るようになる。その良いきっかけになるということ。
 私もそうだった。通訳や誰か話せる人がいると、つい全部頼ってしまいたくなる。でも、この旅ではいないから、言葉がうまくしゃべれなくても、自分で話すしかない。幸いにも、クイチの話す言葉はわかりやすく、私たちに合わせて話してくれるから、英語が全部わからなくても、何となくニュアンスで理解することが出来る。 ある旅で、最後まで日本語で話しながら、ちゃんとコミュニケーションを取っていた人がいて、目からウロコだったのです。(^^) コミュニケーションは、それで充分。(ペットを飼っている人なら、わかりますよね) 言葉そのものに囚われずに、ハートで会話する。頭で理解するのではなく、心で感じる。私は、これまでの旅で、そのことを知った。だから、みんなにも体験してほしいと思っていたのです。私の英語が、全然上達しないのは、そのためかも〜と自分で納得したりして。(本当は、ただの勉強不足なんだけど。笑) 実際うまくなるどころか、どんどん酷くなる一方で、最近では平気で日本語を混ぜて話すようになっている。(ははは) でも、それが恥ずかしくなくなったところが、私にとっては進歩なのです。(^^;

 明け方になって、喉の腫れは少し落ち着いたものの、良い機会なので、しばらくみんなの後ろに回るようにしよう。ロビーでみんなに話し、クイチにも伝えておいた。出発前に、派手な花火が鳴った。あらまた!? 今日は、9並びの日なのよね。(ふふふ) また何があるのかしら、楽しみ〜♪

 昨日、アレキパの空港で買ったオレンジのブラウスを着ることにして、インカの遺跡巡りへと出発。 まずはサクサイワマンへ。 神殿に入る前に、クイチから話があった。

 「クスコはインカ文明の中心であり、その中で最も高いところに位置しているのが、このサクサイワマンである。ここでは、古代から各地のインカの王達が集まり、儀式を行ってきた。
 シンボルであるサーペントは、クンダリーニのパワーを持っている。仙骨から脊髄を通って、エネルギーを上昇させることで、第三の目を開かせることが出来る。
 また、女性であるあなた方は、女性性のエネルギーと深く繋がり、活性化させることも大事である。それぞれが意図して、しっかりフォーカスすることで、それらのエネルギーを手にすることが出来る。ハートをオープンにすることで、愛、叡智、パワーが豊かに流れてくる。サーペントは、叡智を与えてくれる。 明確なアイデアがもたらされるようになり、この世でさらに進化させて行くことが出来るだろう。そして真のマスターとなっていく。
 あなた方は、私にとってはすでにマスターであるから、心から敬意を払っている。ここまで来てくれたことに感謝している。 グラッシャス・・・。」

 クイチはいつも以上にゆっくりと丁寧に説明し、みんながどこまで意味をわかっているか、その都度一人ひとりに確認してくれた。(感謝☆) 私は少し離れて、ビデオ撮りに専念し、カメラはいつものようにルーディ担当。(^^) 
 まずは、巨石の前で瞑想。ここで、第三の目とクンダリーニを活性化させる。そして、古代の叡智と繋がる。 終わった後、テラちゃんとあきちゃんがボロボロ泣いていた。二人は、この遺跡に入った時から、感じていたみたい。 思い出したのね。 「おかえり!」 クイチが、一人ひとり慈しむ様にハグしていった。 みんなの中で、何かが溶けて行くのを感じた。


 この旅最初の Wishing Doorで、宇宙に自分の目的や願いを宣言して通り抜ける。ここで宣言したことは、宇宙の意志と同調することであれば、必ず叶う。私が誓い、宣言することはいつも同じ。 この世での魂の目的を、最善の状態で果たしたい。それは最後の瞬間までわからないことだけれど、確実に一歩ずつ進んでいることを信じていく。 最後の最後まで、その信頼を失くすことがないように。


 サーペントの形をしたシンボルに触れ、クンダリーニのエネルギーを受け取る。ここには、7つのクリスタルが埋め込まれていたという。
 サクサイワマンの隠れた中心である遺跡(ローマ法王所縁の場所で、私たちが2年前に瞑想をしたところ)は、今年はロープで囲まれていたので、光を送ってエネルギー交換。ここからは、サーペントの形をしたサクサイワマン全体が見渡せる。 絶景なり〜! 去年は、ここで盛大なお祭りがあったのよね。
 「サーペントは稲妻を象徴としていて、稲妻はシヴァである。」 やっぱり、そうなんだ〜!? このすぐ近くでアヤワスカをした時に、稲妻と雷が轟いていたことを思い出した。 う〜 シヴァちゃん・・・。


 去年、子供たちが遊んでいた滑り台のような岩を通り(今日はすごく静か)、ミニマチュピチュの岩も見学。
 古代の瞑想ルームの周囲には、サーペントの穴が空いた石もあった。僧侶の椅子で、順番に瞑想。私は、その間に別の石を見つけて、仰向けになって瞑想をした。背中から、鼓動のようにドクドクと伝わってくる。この石は、宇宙を旅する舟石のよう。いや、その通りだったのかも。 目の前は、宇宙を水に映して見ていたという場所だったから。 しばらく座って、当時のことに思いを馳せていた。


 さあ、あのケーブに来た。再誕の儀式が始まる。もうみんなも準備は出来ているよね。 まず私から入り、みんなが出てくるのを迎えることにした。何度入っても、ドキドキする。おかげさまで、もう恐怖はない。 新しく生まれ出ることに、ワクワクした歓びと興奮を感じる。イエ〜イ! v(^^)v 
 みんな涙でウルウルしていた。 歓びの涙だね。 いっぱい泣いて、いいんだよ。 その清らかな涙が、全て洗い流してくれる。 愛しくなって、一人ひとり抱きしめながら、祝福の光で包んだ。 おめでとう〜♪ そしてようこそ新しい世界へ。 今日から新しい自分、本当の自分の人生が始まる。 何度生まれ変わっても良いのよね。その度に、サーペントのように古い皮を脱ぎ捨てて行く。 そして、内なる光がさらに輝き始める・・・☆

 みんなで輪になって、歓びを分かち合った。(イエ〜イ♪) バスに戻るとき、風が吹いて渦を巻いた! 似たようなことが、2年前にもあったことを思い出した。今回は、空まで上がっていった。 天からの祝福の合図。 うれしいな〜。 ありがとうございま〜す♪


 キリストちゃんの下へ向かった。 見上げると、ちょうどキリストの頭の上に太陽が出てきた。 降臨・・・という言葉が浮かんできた。 お顔がにっこり微笑んだ。両手を広げて、温かい眼差しで私たちを見つめてくれている。 ここに来ると、その両手の中に包まれているように感じ、いつも泣きたくなる。 ありがとうございます。 ここに戻れたこと、ここまで導いて下さったことに心から感謝します。 そして、いつもいつもありがとうございます☆


 ケンコーの遺跡へ。 インカの格好をしたクイチの友達もいた。(梅干食べてスッパマンも健在。^^) 洞窟に作られた死者を祀る神殿の中へ。天井の部分は、一つの岩で出来ている。(!) 内なる世界と繋がった後、再び光の世界へと戻る。太陽と月の石のエネルギーを受け取り、3つの世界を統合させる。 ポツポツと雨の雫が落ちてきた。そしてまた、雲の合間から太陽が顔を出した。


 タンボマチャイに行く手前にある、プカプカラの遺跡で降りた。いつも通り過ぎていたので、降りるのは今日が初めて。プカプカラは、直訳すると「赤い要塞」。ここは、タンボマチャイなどの4つの方角に対する、物見台のようになっている。
 そして、水の神殿タンボマチャイへ。聖なる水でチャクラのクリアリングと、男性性と女性性の統合。それぞれ自分の場所で瞑想タイム。神殿の上の私のお気に入りスポットであるケーブは、工事中で上がれなかったので、別の場所を探すことに。 向かい側の丘を少し登ったところで、山の精霊さんの右隣り。 こんにちは〜&ただいま〜♪ 大自然に感謝と祈りを込めて、土笛を吹いた。それに応えるかのように、金色の小さな鳥が鳴きながら飛んできた。精霊さんのお顔が、微笑んだ。
 今日はあるかしら・・・。お土産売りを覗いてみたら、幾つかあった。「GOD OF MEDICINE 」 ここに来たら、是非一つは手にしておいたら良いですね。(クイチの一押し!) 去年は、もう必要ないかなと思って買わなかったけれど、みんなが選んでいる間に見ていたら、一つ気になるものが・・・。頭がとんがり帽子みたいになっていて、ちょっとユニーク。手に取ったら、もう吸い付くような感じで離れなくなったので、連れて帰ることに。(笑) ・・・祭壇の上で、一緒にヒーリングエネルギーを送ってくれています。(^^) 
 この頃には、喉の調子もかなり戻ってきていた。


 私たちは、広場に戻ってランチタイム。今日は、どこにしようかな〜。あちこちのお店から声が掛かる。その中で選んで座ったテーブルからは、カテドラル教会が見えていた。(あらまた。^^) 窓ごしで、一枚の絵のように見える。(素敵♪) フレッシュなお野菜のサラダバーと、ピラフにした。(ベジタブルやマッシュルーム入り)
 広場の前で、みんなで写真を撮ることに。 そこで、あきちゃんにオーダー。有無を言わさず、カメラを渡す。(笑) え〜っ!?と言いながらも、ちゃんと見つけてきました。それもちょっとお洒落なお兄さん達。 とっても感じ良く応じてくれた。 あきちゃんも任務全うなり!(パチパチ)  何でも経験することからだものね。(^^)


 お部屋に戻って一休みした後、夜のお出掛けへ。そこで、ルーディと一緒にルーベン登場。久し振り〜♪ 今は別のところで働いているのだけれど、私たちが来るということで、クイチ達が知らせていた。 メールで連絡を取っていたともちゃん、リカちゃんとも再会の歓び。 ルーベンも、変わりなく元気そう。 みんな揃って、歩きながらクスコのクラブへ。
  金色にライトアップされたコリカンチャを過ぎて(明日よろしくお願いしま〜す)、しばらく歩いた。その間も、ノンストップで喋るルーベン。(去年と全く同じ。笑) 今年オープンしたばかりという、新しいお店に連れて行ってもらった。 まだオープン前(9時から)だったので、ブラブラ周囲を散策しながら、いつものマーケットに入った。そこで、今までにないタイプのスカーフやストールを発見。 色も可愛い桜色。(るんるん) お店に戻る途中で、ウエディングドレス姿のカップルが! まあ素敵♪ 今年の合言葉の一つが 「ラブラブ〜」になっていたので、またまたピッタリ。(Happyのお裾分けしてもらっちゃった。^^) どうぞお幸せに〜♪

 さすがニューオープンだけあって、お洒落なデザイン。(ペルーも発展してます。^^) 今クスコで一番人気のお店らしい。私たちは一番乗りだったので、奥のコーナーへ。アルコールが飲めない私は、まずレモンフリーズ。 さっぱりしておいしい♪ (後で飲んだマンゴージュースも濃厚でGOOD) しばらくしてクイチも登場。 全員揃ったところでカンパ〜イ! 
 ステージでは、音楽ビデオが流されていた。貸切状態だったので、私たちの好きな音楽に変えてくれるということで、リッキーマーティンをリクエスト。(それぐらいしか名前が出て来なかった。^^;)やっぱり、ここではラテン系が盛り上がる。 そのうち、ボブマーリィも掛かった。 クイチのシャーマンダンスも健在。(^^) 踊っている間、スタッフのお兄さんがビデオを撮ってくれていた。

 10時ぐらいになって、ようやく入り始めた。お隣のテーブルに来たのは、サラリーマン風のグループ。その中の上司らしき人が、クイチの知人で銀行のマネージャーだった。(あらまた偶然) 紹介されて、一緒に御挨拶。 その部下の人たちからも誘われて、再びみんなでダンスタイム。 そこでも和ちゃんは、休む間もなく踊らされることに。(ふふふ) ちなみに、クスコは標高3300m。みんなも、すっかり身体が順応しているみたい。(素晴らしい〜) 


 この頃には、ほぼ満席状態。 クイチも、一人ひとり誘って一緒に踊っていた。 実は、私たちのガイドが終わった後、すぐに大学に戻って、仕事と明日の試験勉強のための準備をしていて、まだお昼も食べていなかった。(!) そのまま家にも帰らずに、私たちのところに直行してくれていた。 お腹も空いて疲れているだろうに・・・。
 ツアーのガイドとして考えたら、この時間は完全に時間外。私もカナダでガイドのアルバイトをしていたのでわかるけれど、大抵の場合はガイド料金は時間単位で設定されていて、その時間を大幅に過ぎる場合は、追加料金を取る場合がほとんど。 以前、別のところで見積もりをしてもらった時は、ほとんど倍になっていた。その内容も、昼までガイドをしたら、後は自由時間という感じで、それ以外の送り迎えは別の料金になっていたり。 でもクイチ達は、一切そういうことはしなかった。 ツアーをお願いするときは、全体でこの料金という感じ。 その上、彼らのプライベートな時間でさえも、一緒に付き合ってくれて、クライアントというより、家族のように接してくれている。 思えば、ペルーの旅だけでなく、これまでの旅で出会った人たちは、みんなそうだった気がする。 初めて会っても家に泊めてくれたり、親切に案内してお世話してくれたり・・・。 改めて、ここで感謝します。 本当にありがとうございました☆

 11時を回った頃、お店の中も混んできたので(普通は、この時間から盛り上がるみたい。)、私たちも出ることにした。 みんなもオープンになってきて、ハジけてきたところで、私の喉も回復。ほとんど寝てなくても、元気でいられたのは、クスコのパワフルなエネルギーのおかげね。(^^) 旅は、まだまだこれから。 浄化も落ち着いて、生まれ変わったところで、 これからは思いっきり楽しみましょうね〜♪
 

<あきちゃんレポート>
クスコ編
 クスコはさすが『へそ』というだけあって、エネルギーが沸いている!という感じの活気がありました。 「Welcome to Cusco!」とクイチがいつもに増して活き活きしていたのが忘れられません。
  治安が悪いのでは?なんて不安はすぐに吹き飛び、すぐにクスコが好きになりました^^ なぜか帰ってきた〜(?)みたいな安心感を感じ、プラス気が付くとハイテンションになっているのです。 おかげで、クスコでは買い物をしすぎたくらいです^^;
 あと、Miyukiさんは忘れているかもしれないけれど、Miyukiさんにカメラを渡され、 「写真撮ってください」とレゲエのお兄さんに声を掛けたこと、その人がとても素敵だったこと、 それによって何か少しだけ自信がついたことを私は一生忘れないと思います。

  インカの神殿、特にサクワイワマンでの体験は今思い出しても不思議で仕方ないのですが、 ここにバスで着いた瞬間から離れるまで、私はずっと涙(と鼻水)が止まらなかったのです。 私、というか私の中の一部分が反応しているような、そんな感じでした。
 岩の瞑想のとき「おかえり〜よく帰ってきたね」って声が聞こえたような気がして、 更に泣きながら、ツアーに参加したのはここへ来るためだったんだと確信していました。 来る前はマチュピチュを一番楽しみにしていたのに・・・ 頭ではなく実際に体験する大切さが身にしみて分かった瞬間でした。
 再誕の儀式のとき私はいつもかけている眼鏡をなぜか外してしまい、 暗くて狭い産道のような横穴のなかで文字通り手探りで這いつくばって迷っていたので、かなり時間がかかってしまいました。 私は生まれたときもこんな感じだったんだろうなぁ、とその時の自分を抱きしめてあげたくなりました。 (分娩に時間がかかり、私は自分で泣かなかった(息をしなかった)らしいのです。) だから出口で Miyukiさんがおめでとうとハグしてくれたとき、二重の意味でうれしかったです。